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知事記者会見(平成27年6月3日)

記事ID:0013083 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成27年6月3日(水曜日)午後2時30分

広報課 おまたせいたしました。それでは、これより知事定例記者会見をはじめさせていただきます。本日は、冒頭に「関ケ原古戦場グランドデザインの推進」に関する共同記者会見並びに「白川郷合掌造り集落世界文化遺産登録20周年記念事業」に関する共同記者会見を行わせていただきます。
早速ではございますが、「関ケ原古戦場グランドデザインの推進」に関する共同記者会見をはじめさせていただきます。
この共同記者会見には、関ケ原町西脇康世町長にご出席をいただいております。ありがとうございます。
それではまず、古田知事、ご発言をよろしくお願いいたします。
知事 今日は(話題が)盛りだくさんですので、要領よくやっていきます。
まず関ケ原ですけれども、お手元に(お配りした)資料1というのは、今年度、関ケ原古戦場整備でどんなことをやるかということについて整理したものでございます。それから資料2は後で見ていただくグランドデザインを今後フォローしていく上で、特に大きな論点となることについて、これから専門家の分科会を作って詰めていこうという課題でございます。
それから一番後ろに冊子がありますが、事実上3月にまとめたものでございますが、諸々の資料やら色々なものを入れて、こういう形で冊子が出来上がったばかりでございます。3月とは書いてありますが、事実上は5月と思って見ていただければと思います。
特に13ページをご覧いただきますと、「人と大地が織りなす『ものがたり』、関ケ原」というところがポイントでして、その下にあります「時代の物語」と「大地の物語」、つまり関ケ原というものの時代性というのと東西への文化の出会いの場という場所性と言いますか、この2つを見定めながら関ケ原を今後磨いていこうということでございます。
それで2020年が東京オリンピック・パラリンピックの年でありますが、ちょうどその年が関ケ原の戦いから420年ということになりますので、まずは当面そこをターゲットにどこまで磨いていけるかということでございます。
先だって、5月22日(金曜日)に第1回の関ケ原古戦場グランドデザイン・フォローアップ懇談会をやらせていただきました。このグランドデザインについて改めて皆さんに了解していただくと同時に先ほど申し上げましたような資料2の論点を中心にこれからさらに掘り下げていこうと。また掘り下げるだけではなしに、資料1にありますように具体的に予算を使いながら、ビジターセンターの整備とか映像コンテンツ、アーカイブスの収集、交流館の整備に向けての検討、個々の史跡をもう一度再整備しようではないかと、あるいは案内板・誘導サインの再整備などを書いております。資料の1はどんどんやれるところからやっていこうということでございます。
すでに関ケ原はこのところ外国人のお客さんがずいぶん多くなってきておりますので、もう具体的な取組みをやるのは急務であります。そのような思いであります。
あとそこから先のさらなる地元の意気込みについては西脇町長の方からお話しをいただきます。
関ケ原町長 関ケ原古戦場ということで、歴史的にはブランドはすごく大きいということですけれども、今まで合計で26haという面積がある中で、史跡指定地という制約がかかっていたということで、なかなか開発ができない、整備したくても文化庁の許可がなかなか下りず、整備がなかなか進まない、観光客が来てもあまり見るものがなかったということでございます。今回県のご協力をいただくという形の中で、文化庁にもお話をしていただきまして古戦場の再整備ということで取り組みをさせていただくということになりました。本当にありがたいと思っております。
それで今回知事がお話しされたように「関ケ原古戦場グランドデザイン」というものを策定させていただきまして、今年度から具体的に計画を立てて取り組んでいきたいということでございます。これは一つひとつ県とも協議しながらスピード感を持って取組みを進めていきたいというふうに思っておるところでございます。
関ケ原につきましては、古くは壬申の乱ということで、その後にできました不破関というのがございます。「関」ということで関東と関西の区分点であるというのは皆様方ご存じのとおりですけれども、やはり文化的にも非常に関西・関東の大きな違いがございます。関ケ原はどちらかというと関東系の文化ですけれども、一歩西側の滋賀県の方に入りますと完全に関西系ということで、よく言われるのがお餅の角餅と丸餅の違いでありまして、その他にも色々な面で文化の違いがございます。
そういった東西の違い、また中山道を通じた文化の継承、そして最大は関ケ原の合戦があった場所ということでこれを取り組んでいきたいと思っております。関ケ原の合戦で徳川家康が江戸幕府を作って、260年の太平の世を作り出したと言われておりますけれども、その中でやはり文化的に、今の日本の文化の元というのは関ケ原で江戸幕府ができたという、260年の時代の幕開けがあったということが今の文化の分岐点だと私は思っておりまして、そういった意味で日本の今がある、出発点だというふうに思っております。
そういったことで関ケ原に来てよかったと思っていただけるような、そんな発信ができないかと思っているところでございます。これからの取組みはハード的には県の力、国の力もお借りしなくてはいけませんけれども、ソフト的にはやはり住民の力というのが大事になってきますので、住民の力でおもてなしができる体制を作りたいと思っているところでございます。
以上です。よろしくお願いします。
広報課 ありがとうございました。
それでは、記者の皆様から、ご質問をお受けしたいと思います。ご質問のある方は、挙手をお願いいたします。
記者 関ケ原は歴史の中では抜群の知名度を誇っているのですけれども、実際、関ケ原の古戦場で観光誘客というところで、観光客が泊まる場所やそこで何が食べられるのか、何がお土産に持って帰れるのかという3点について、なかなかイメージがしにくいのですけれども、今後どのような仕掛けを考えていかれるのでしょうか。
関ケ原町長 ご存知のように関ケ原には温泉もございませんし、宿泊できる大きなホテルもございません。民宿と昔からある旅館が数軒あるということで対応させていただいているという状況でございます。大量の観光客に泊まっていただくというのはちょっと無理です。そういった意味では今後、絶対的に宿泊客が増えるとそれなりに施設も増えると思いますけれども、当面は日帰り観光が中心に進むだろうと思っております。
その中で、特産の食べ物も特にはございません。関ケ原は昔から中山道の宿場町ということで物流は結構あったということで、色々なものが物流の中で商売ができたということで、関ケ原特産の品物というのはあまりないというのが現状です。そういったことで、何らかの形で作りあげなければできないだろうということで、関ケ原の人が良く食べるようなものを調べながら作り上げていこうということで、今働きかけをしているところです。
土産につきましても、合戦関係のグッズ等は結構売り上げを上げていますけれども、それ以外の土産というのはあまりございません。これからそういったお菓子類などの地域のお店で作っているもの、昔からあるものでありますけれども、それをもっと広げていきたいというふうに思っております。
知事 県の立場からしますと、関ケ原という「点」だけの観光ということではなしに、広域観光の1つの大きな拠点という位置づけで考えております。関ケ原に来られた方が養老でお泊りになってもいいし、大垣でお泊りになってもいいし、そして関ケ原の前哨戦は金華山・岐阜城の攻防でありますから、岐阜にお泊りになってもいいし、というようなことで、むしろ広域的につながりながら宿泊場所、それからどういうふうに巡っていくかということを考えていったらいいのではないかと思っております。
もちろん、関ケ原に新たにそういう施設がどんどん出来ていけば結構なことですけれども、今日言って明日という訳にもいきませんので、そういう意味では広域的に考えていただくと。
それで特に、東海環状の西回りがこれから着々と整備されていきますので、西回りのどこで降りて、どこをどう見て、関ケ原をその中でどう活かしてという、そういうようなことで自ずと流れが決まっていくのかと思っております。
それから行かれた方もおられると思いますけれども、東京両国にあります、江戸(東京)博物館が今大人気ですよね。これは徳川家康没後400年ということでやっているのですが、これを「徳川家康没後400年展」と言わないで「大関ヶ原展」と言っているからお客さんが入っているのですよ。しかも「関ケ原」の前に「大」というのを付けて、関ケ原の前哨戦から始まって関ケ原が終わった後の幕藩体制の成立まで取り組んでいます。おまけに今ゲームソフトで関ケ原が結構テーマになったものがあったり、それから特別な刀ですね、刀がまたゲームの世界・バーチャルの世界で有名になって、「それがこれですよ」という刀の前に若い世代がものすごい群れを成しておられます。
そういう関ケ原にまつわる色々な魅力を非常にうまく並べておられると。もちろん関ケ原町から持っていったものもある訳でありまして、こういったことは本当はまず岐阜県が率先してやってもいいのではないかと思うくらいであります。昨日から京都、福岡と回っているということで、そういう人気というものもきちんと評価・分析をする必要がありますし、去年町長さんもですけれども、県の上手副知事もアメリカのゲティスバーグに行ってきましたよね。行きますとさすがアメリカで、まさにおっしゃるように土産物、それからそういうソフト、色々なものを次から次へと作って並べているのです。ああいう土産づくりのうまさというのはやはりアメリカならではだと思います。
それから、今年は6月に私どもの藤野副知事が行きますけれども、「ワーテルロー400年」で2~3日続けて、夜に大イベントがありますので、ここでもどんなふうに見せて、どんなお土産、どんな記念品を用意するか、そのようなことも勉強させていただいてやっていこうかと。
それからこの専門家の会合では、むしろ関ケ原の時代に一体人々は何を食べていたのか、東軍西軍はどこで食料をどう調達してどう戦ったのか、こういったことも当時の「食」ということで光を当ててもいいのではないかという声もありました。そういったところからこのお土産とか記念のものもできるかもしれないと、このようなことも考えております。
広報課 ありがとうございました。関ケ原町の西脇町長は、これでご退席されます。
続きまして、「白川郷合掌造り集落世界文化遺産登録20周年記念事業」に関する共同記者会見を行わせていただきます。
ただ今前方には、白川村成原茂村長にご着席をいただきました。大変ありがとうございます。
また白川村からは、村の公認キャラクターを目指して活動中の「がっつ掌くん」も駆けつけてくれました。ありがとうございます。
それでは、古田知事、よろしくお願いいたします。
知事 第2弾は、「白川郷・五箇山合掌造り集落世界文化遺産登録20周年」ということで、お手元に資料がございますが、今月から来年3月まで、ちょっとロングランになりますけれども、白川村主催で、この20周年の記念イベントをやろうということでございます。
この白川郷は、1995年にユネスコ世界文化遺産に登録されておりますが、だいたいここのところ毎年150万人のお客様がおいでになるということでございます。今回のイベントは、他の観光地・地域資源と連携をとりながら、あらためてこの20周年を祝っていこうと、こういうことでございます。県も側面から大いに応援させていただくということでございます。
まず、6月14日(日曜日)のキックオフは獅子舞競演会、お手元の資料に書いてありますが、白川村だけではなしに、高山あるいは、五箇山等々ですね、あの辺は大変獅子舞が盛んでございまして、一堂に会して行うということであります。
同じくユネスコの無形文化遺産に登録されました「本美濃紙」を有する美濃市とも連携して、「美濃和紙あかりアートin白川郷合掌造り集落」ということで、8月から9月にかけて、2つの世界遺産のコラボということで、相互のブランド力向上でアピールしていこうと。
ご案内のとおり、3月14日(土曜日)に北陸新幹線が金沢まで延伸しておりまして、五箇山を有する富山県、それから、白山白川郷ホワイトロードという、スーパー林道のネーミングを変えてかつ通行料金を思い切って下げて、観光道路としてやっていこうということで、こういうところとの連携もやっていこうということでございます。
せっかくの20周年でございますので、めいっぱいアピールをさせていただきたいということで、白川村長においでいただいたということでございますので、よろしくお願いします。
広報課 ありがとうございました。
続きまして、成原村長よろしくお願いいたします。
白川村長 白川の成原です。よろしくお願いいたします。
ただいま、古田知事さんの方からご紹介いただきましたけれども、私どもが計画しております世界文化遺産登録20周年記念事業につきまして、もう少し詳細にお話しさせていただきたいと思いますけれども、その前に、この場を借りてといいますか、この記念事業を含めまして、県ご当局の大きなお力添えをいただいて、そのおかげでこういった事業ができるのかなと、知事さんはじめ関係者の皆さんに心から感謝させていただきたい。ありがとうございます。
それでは、この記念事業につきましてでありますけれども、今ほど知事さんのお話しにもありましたように、今月の14日、日曜日でありますけれども記念事業のキックオフイベントとして獅子舞競演会を開催いたします。この競演会でありますけれども、白川村に神社に(獅子舞を)奉納されている獅子舞保存会が5団体ありますけれども、その5団体、それから高山市の国府町の「金蔵獅子」それから、同じく世界文化遺産に登録されております五箇山の2つの獅子舞、合わせて8つの獅子舞の競演ということで考えております。さらに、ゲストといたしまして、国際的に公演活動をされておられます「鼓童」の皆さんにもご参加をいただきまして、素晴らしい競演会にしていきたいと考えております。
五箇山合掌造り集落とともに、私ども運命共同体と言っておりますけれども記念事業のスタートとして、盛り上げていければなと考えております。よろしくお願いいたします。
世界文化遺産の登録日は、12月9日(水曜日)であるわけですが、それに先立ちまず11月27日(金曜日)には、20周年の記念フォーラムを実施したいと思っております。この20周年に際しましては、テーマとして「われらがつなぐ合掌文化」とこういうふうに題して、学識経験者、あるいは保存会の関係の皆さんによるパネルディスカッションを行いたいと考えております。合掌を持っておられる、茅葺を持っておられる色んな意味で保存にご苦労されている皆さんを含めてですけれども、全国に向けて行政と地域住民がともになって遺産・文化をどのように保存していくのか、活用していくのか、そういった思いあるいは決意を発信するようなフォーラムにしていければと考えております。
もう1つは知事さんからも紹介がありましたけれども、8月29日(土曜日)からは「美濃和紙あかりアートin白川郷合掌造り集落」というものを開催したいと思っております。美濃和紙あかりアート展の歴代受賞作品と白川村の子どもたちが制作した作品で、世界遺産合掌造り集落を優しい光で照らしだしたい、そんな思いをいたしております。初日の29日でありますけれども、白川村の観光ふるさと大使として委嘱しております二胡の演奏者の「ウェイウェイ・ウー」さんにもお越しいただいて、スペシャルコンサートのようなものも開催する予定となっておりますので、お願いをいたします。
それから、世界遺産の継承を担う白川郷・五箇山の子どもたちというものが、相互に交流を深められるようなイベントとして実施できればいいなと、そんなことを考えていますし、子どもたちには、この次の時代へつなぐという意識を持っていただくそんな啓発にもなればいいなと考えております。
その他にも、お手元に配布をさせていただきました資料にありますような、様々なイベントをこの1年間を通じてやりたいと考えております。
それから最後でありますけれども、記念事業は世界遺産の合掌造り集落だけではなくてですね、平瀬温泉であるとか、知事さんがお話しされましたように白山白川郷ホワイトロードなど、白川村全体の魅力を発信できる、そして体験できるそんな形で進められればいいなというふうに思っております。
是非多くの皆さんに、この世界文化遺産登録から20周年を迎えた白川にお越しいただきたい。そんな思いであります。どうかよろしくお願いいたします。以上です。
広報課 ありがとうございました。
ご質問がございましたらお受けいたしますが、いかがでしょうか。
ありがとうございました。白川村の成原村長はここでご退席されます。ありがとうございました。
お待たせいたしました。それでは3つめの項目から、古田知事よろしくお願いいたします。
知事 ここにちょっと写真がありますけれども、明日から、正確に言うとイギリス現地時間の今日の18時30分、日本時間で4日未明になるのですが、ロンドンの日本国大使館で、「和紙:日本の手漉き和紙」というテーマで、美濃和紙作品の展示会を開催していただけるということになりました。ユネスコの無形文化遺産登録もありますし、昨年の秋にチューリッヒでテストマーケティングもやりましたし、そういったことを踏まえてですね、今回林景一在イギリス特命全権大使が、大変この美濃和紙に興味を持たれまして、大使館を提供して展示をやろうではないかということでございます。ユネスコ無形文化遺産は、「石州半紙」とか「細川紙」もなっているのですが、今回は大使の特別なご配慮で美濃和紙に特化してやろうということでございます。
お手元の資料にありますように、4種類6点のものを並べようということで、「本美濃紙」、「透かし文様紙」、デザイナーと一緒に開発した美濃和紙ブランド「3120シリーズ」それから「和紙あかり」といったものを並べようと。それから、美濃市で勉強してイギリスで自ら和紙の作品作りをやっているイギリス人のデザイナーのイレイン・クーパーさんという方の作品とか、イギリスに在住しておられる日本人の作家である金子まゆみさんの作品とか、こういったものを並べていただけると。そしてまた、内覧会・レセプションでは、イレイン・クーパーさんがプレゼンをやっていただけるということでございまして、本美濃紙の魅力を、ロンドンでひとつ大いに発信してもらうということでございます。
また、反響等を見ながら、今年の秋は私もロンドンとパリに行くことにしておりますので、特にヨーロッパでの岐阜のお店をどう展開していくかとか、美濃和紙の知名度をどう高めていくかとか、あるいはイギリスの美術館・博物館にこの美濃和紙をどう展示していただけるかとか、いろいろ探究していきたいと思っております。そのいわば、先がけとして、今回大使のご厚意でやっていただけるということでございます。
林大使は私がちょうど外務省におりました頃に、条約局長をやっておられまして、ちょうどイラクの復興支援に自衛隊もODAも一緒に出掛けていくという頃に、一緒に仕事をした同僚の1人であるものですから、そんなことで大変ありがたく思っております。
もう1つは、花フェスタですけれども、5月16日(土曜日)にスタートしまして、ちょうど今折り返し地点に来たところでございますが、あと1歩で30万人というところまできまして、連日大盛況でございます。とりわけ、ナイトローズガーデンが大変好評で、もっとやって欲しいということで、予定を変更しまして、今週の金・土、来週の金・土、再来週の金・土・日と、花火はお金がかかりますものですから、最終日の21日の日曜日に限って2千発を超える花火を20分間で上げるということで、最後の締めくくりにしたいと思っておりますので、是非まだこの中にも話だけ聞いて、見ておられない方もおられると思いますので、ナイトローズガーデン、是非おいでいただきたいと思いますし、とりわけ最終日はめいっぱい花火を打ち上げますので、これもお楽しみいただければということでございます。
今週は、「可児市ウィーク」ということで、マイク眞木さんが登場して、ヤイリギターで演奏する「ヤイリギター音楽ステージ」とか、地元の人間国宝の荒川豊蔵さんのパネル展とか色々やっております。来週は花の癒し体験ということで、ローズガーデン・ヨガとか、バラのアロマ講座とか、そんなことでございます。女性記者の方は、今日はおられませんですかね。是非行っていただいたらと思いますけど。男性でももちろん結構ですが。
それから最後の週は、育樹祭のつなぎということで、「ぎふ木育キャラバン」とか木工ワークショップとか、バラと森ということをテーマに展開することでございます。
それから特別企画としては、パリを代表する食料品店で「darosa」というのがございます。まさに「darosa」というのはバラですね、バラという名前のお店なのですが、そこが岐阜の食材を色々と厳選をして新しい商品・雑貨、パリの人気土産の定番でありますチョコレート、オリーブオイルといったものを売ると。それから今度の日曜日7日には、ラモス監督によるサッカー教室をやろうということでございます。
最終日は、「清流の国ぎふ」の未来を担う子どもたちからのメッセージということで、お子さん方中心に、可児市と育樹祭をやる揖斐川町のお子さんたちの共演ということでパフォーマンスをやってもらおうかなと思っております。
よろしくお願いをしたいと思います。
私の方から以上です。
記者 まもなく御嶽山の山開きがあると思うんですけれども、昨年9月の噴火で行方不明になった方がまだ見つかっていないと。捜索再開の見通しについてちょっと教えてください。
知事 今、長野県、長野県警、岐阜県警と私どもということで、依然としてまだ(残って)おられる6名ですかね、行方不明者の捜索について、いつ再開をするかと、それからどういうやり方で捜索をするかということについて、ちょうど今、調整の最終局面と言いますか最終調整を行っているところでございまして、整い次第ですね正式にまた発表させていただこうと思っております。遠からず発表できると思いますが。
考え方としては、再開にあたって山頂付近の雪の模様とか火山灰の状況とか、山小屋がどうなっているか、といったことも確認しながら、それから捜索隊の安全の確保ということもありますし、行方不明者のご家族のご意向もありますし、そういったことを慎重に伺いながら、まずは捜索をするための調査隊という格好で派遣をして、そこで色々と調べたうえ捜索の時期・規模・方法を決めていきたいということでございます。
ただ、基本的には両県の警察と消防を中心に捜索隊を編成して、おそらくは7月の天候が安定した時期に再開をするというのが一番穏当ではないかというふうに思っておりますが、いずれにしましても最終的な詰めを行って、決まり次第速やかに発表させていただくと、こういうことでございます。
記者 もう一つだけ。今、ドローン対策の骨子が今日政府がまとめられたということです。県では検討中ということなんですけれども、知事の考え方を教えてください。
知事 官邸にドローンが降りたということで一気に話題になりましたけれども、この小型無人機、一方で大変有効な使い道がある訳で、まさに今話していた被災地の被災状況の調査を人が入れないところでやるとか、あるいは農薬の散布やインフラの点検など、色々な場面で活用されている訳で、その部分についての評価と、一方で、大勢の人が集まる所ではどうしても事故や怪我につながることも予想されますし、色んな配慮も必要な場所、場面もあろうかと思いますので、一定の規制ということも避けられないだろうと、そういうバランスの中でどうしていくかということかと思います。
ちょうど昨日、国の方で安全・安心な運航ルールの骨子ですか、そういうものが発表されておりまして、特に航空機とかそれから地上の人とか家屋に危害を与えかねないケースについては、一定の場合に限って認めていくというような方向が打ち出されたところでありますけれども、まだまだ抽象的な表現になっておりまして、具体的には法案を含めてさらに検討すると、うまくいけば今国会中に法案を出そうということでございますので、私どもとしてはその動きをまずよく見極めたいということです。
ただ、観ているだけではいけませんので、まずは県有施設で小型無人機の目撃があれば、これは直ちに危機管理部の方で報告を受けられる体制をしていこうという、情報収集体制が一つと、それから岐阜県都市公園条例というのがありまして、その中に「たき火その他公園施設等に危険を及ぼす恐れのある行為をする場合にはその行為を禁止する」と、あるいは「他人に迷惑を及ぼす行為をする場合は禁止する」というのがありまして、こういう一般的な表現で表しているものについて、このドローンについてどう考えているかということを、国の具体的な動きとか他県の動向とか、そういうのを見ながら対応していくということかなと思っております。
記者 2点お伺いしたいのですが、先般、三重県が放したクマですね、事件がありましたけれど、今後この隣接県とこういうクマとか鳥獣害のことに関して何か連携をされていくという考えがおありかということが一点と、もう一つ、さきほど関ヶ原のところで広域観光で西回りの話が出ましたけれども、先月、一部区間が2019年度の開通ということで発表がありましたけれども、それについて2020(にーまるにーまる)ということで、全線開通を掲げてみえる中でご所感をお伺いできれば。
知事 前者の方は、今日も鳥獣被害対策本部をやらせていただきましたけれども、動物は県境関係なしに動く訳なんで、やはりもうちょっと連携の仕方とか、それからそれぞれの規制の考え方があろうかと思いますが、今回の経験に照らして一度よく議論をする必要があろうかなというふうに私自身は思っております。
向こう側で逃げて向こう側で電波発信機を付けたんだから責任は三重県ですよと言ったってこっちには入ってくる訳だし、実際に色んな事が起こり得る訳ですし、それから捕殺の許可権限は市町村にある訳ですけれども、それぞれの市町村がバラバラの考え方で対応するのもおかしな話ですし、今回の経験に照らしてちょっと三重県なり、あるいは滋賀県も関心事でしょうから、色々協議をするところを始めた方がいいんじゃないかなと思っております。
それから西回りについては、一定の場所について具体的な開通目標時期が明らかにされたのは私どもにとりましては一歩前進と言いますか、大変有難いと思っております。
ただ、今後のかかるであろう経費とか、それから今回発表された2つの区間の開通時期を考えますと、私どもとしてはなんとしても東京オリンピック・パラリンピックの2020年度ですね、全面開通を目指そうということですが、今回のスケジュールも含めて積み上げていくと、相当な金額をこれから急速にここに特化して積み上げて、かつ相当なスピードで加速して工事をやっていかないと間に合わないということですから、簡単に旗を降ろすつもりはありませんけれども、できる限り早急にと、なんとか2020年度にという思いの中で、今回の発表を前提にそれ以外の部分についてどういうシナリオが可能なのか、予算上の見通しも含めて十分精査していきたいと思っております。
今年度も他の公共事業予算からすれば、この西回りについては約11パーセント増ですかね、配慮していただいておりますけれども、2020年度開通ということになりますと何パーセント増という世界ではなくて、何倍というぐらいの勢いがいりますのでそのあたりもよく検討していきたいと思っております。
記者 先般、明らかになった年金情報の流出について、ご所感があれば伺いたいんですけれど。
知事 これから年金情報に限らずですけれども、インターネット社会と言いますか、そういう中でセキュリティの問題、サイバーテロをどう防ぐかという問題、かつマイナンバーですか、これも導入されようとしておりますし、それからその対象もまた広げていこうという議論もある訳で、これから間違いなくITが我々の生活の中にどんどん入ってくる訳で、やはりセキュリティの問題というのはIT社会の大前提ですからね、今回の出来事も大変残念なことですし、セキュリティ問題については、これを教訓に徹底した対応を検討していく必要があるんではないかなとそんなふうに思っております。
ちょうどもうずいぶん古くなりますけど、森喜朗内閣の時にIT基本法を作りましたけれども、その時からサイバーセキュリティの重要性というのは非常に強く言ってきた訳でありまして、そういう中での今回の出来事というのは本当に残念だと思いますし、しっかりとした対応をやっていただく必要があるのではないかと、そうでないとなかなか先に進めないと思うんですね。
記者 先般、閣議決定で、原発から出るゴミ、高レベル放射性廃棄物、それの最終処分地の選定について、国が主導してやっていくんだというところが決まったんですが、それに伴って、各都道府県で説明会、これまでの経緯を確認したりとか、それが資源エネルギー庁の方からあるということで、岐阜県は6月17日に長良川国際会議場で開催されるということで、説明会についてのお考えと、これも改めての話なんですが最終処分地についての知事さんの見解、お考えというところを。
知事 岐阜県の場合には、例の超深地層研究所ですね、あれを受け入れる段階でこれは最終処分地という前提でやるんではないと、むしろ深地層の研究を受け入れるけれども、最終処分地にはしないんだということを県も申し上げましたし、当時の国もそれを前提に進めていただいたという経緯がありますので、そのあたりの基本方針は国にとっても岐阜県にとっても変わらないものだというふうに思っております。
ただ、色んな検討の経緯の中で、国としては今どういう方針でどんなことを考えているのかということを各地で説明したいということでありますので、どんな説明をされるのか見守っていくというのが私どもの基本的な立場であります。
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