ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 知事 > 知事記者会見 > 知事記者会見(平成27年5月12日)

本文

知事記者会見(平成27年5月12日)

記事ID:0013017 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成27年5月12日(火曜日)午後3時00分

広報課

お待たせいたしました。
それでは、これより知事定例記者会見をはじめさせていただきます。
本日は、発表項目の1つ目といたしまして、株式会社大垣共立銀行及び揖斐川町と県との間での「森林づくり協定締結式」及び「第39回全国育樹祭協賛金受領式」を行います。
そのため、(株)大垣共立銀行取締役頭取の土屋嶢(つちやたかし)様、揖斐川町町長の宗宮孝生(そうみやたかお)様にご出席いただいております。ありがとうございます。
また、本日はマスコットキャラクターにも登場いただいておりますのでご紹介します。
向かって右側の左から、大垣共立銀行の「パディントン・ベア」、揖斐川町の「カッパの河太郎(かわたろう)」です。向かって左側は県の森林づくりキャラクター「あすはちゃん」です。よろしくお願いします。
スケジュールにつきましては、まず、協定締結と写真撮影、次に、協賛金の目録受領、感謝状贈呈と写真撮影、その後、知事の挨拶、土屋頭取からのご挨拶、宗宮町長からのご挨拶、最後に質疑応答という形で進めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
それでは、協定の締結に入らせていただきます。

<協定書の署名、写真撮影>

引き続きまして、第39回全国育樹祭協賛金目録の贈呈を行います。
大垣共立銀行におかれましては、育樹祭の開催趣旨にご賛同いただき、このたび、協賛金を提供していただくことになりました。ありがとうございます。
それでは、協賛金目録の贈呈をお願いします。

<土屋頭取から知事へ目録贈呈>

続きまして、知事から感謝状を贈呈させていただきます。よろしくお願いいたします。

<知事から土屋頭取へ感謝状贈呈、写真撮影>

今回、ご提供いただきました協賛金は、全国育樹祭の開催準備などに使わせていただきます。ありがとうございます。
それでは、知事から一言挨拶をお願いいたします。

知事 一言ご挨拶を申し上げます。いよいよ育樹祭まであと5か月を切ったところでございます。「100年の森づくりリレー」もスタートしたところでございますが、その成功に弾みとなる、本日の森林協定の締結、そして協賛金のご提供ということでございまして、改めて感謝申し上げる次第でございます。ありがとうございます。
今回の「恵みの森林づくり協定」は、揖斐川町において、揖斐高原スキー場のゲレンデ跡地を森林に再生するということで、その名も「OKB森林共和国」というなかなか洒落た名前を付けていただいておりますが、県民の皆さんにご活用をいただこうという趣旨でございます。
金融機関としては初めてのこの手の協定でございます。そしてまた、この趣旨に賛同する地域の方々の誰もが参加できるというのも、今回の協定の特徴でございます。サクラ、カエデやクリなど花や紅葉、木の実を楽しめる木を植樹して、大いに参加する皆さんに楽しんでいただけるようにということで、やってまいりたいと思います。
それから、これに併せまして、大垣共立銀行様から100万円の協賛金をいただいております。育樹祭開催準備のためにしっかりと活用させていただきたいと思っております。誠にありがとうございました。
広報課 ありがとうございました。
続きまして、大垣共立銀行土屋頭取、よろしくお願いいたします。
土屋頭取 それでは一言ご挨拶を申し上げたいと存じます。ただいま知事のご発言にありましたように、今年の10月、全国育樹祭が開催されるということです。この西濃の揖斐川町ということで、私どもにとっても大変ゆかりの深い所だというふうに思っているところであります。
「企業との協働による森林づくり」、こういったことに私どもといたしましても賛同いたしまして、このたび揖斐川町の旧日坂村、これもOKB大垣共立銀行にとっては、かつてロッジがあったところで、大変にご縁がある場所でございます。そういったお世話になりましたこの地域に恩返しをする機会を得て、なにか運命的なものがあるだろうというふうに感じているところでございます。
OKB大垣共立銀行が目指します企業の森につきましては、単に森林に戻すということではなくて、先ほど知事のご発言にありましたように、四季折々、サクラが咲いたり、秋にはモミジの紅葉と、こういった木々を植林しまして、そしていくつかのOKBらしいイベントを開催していきたいというふうに計画をしているところでございます。
揖斐川町のマスコットが、「カッパの河太郎」ということでありますけれども、OKB大垣共立銀行におきましても、河童には大変縁がありまして、「OKB森林共和国」と命名したのも、"河童の住める"森林づくりを目指したところでこうしたネーミングを付けたというふうに解釈していただきたいと思います。
そして、地元の皆さんのご協力を得ながら、楽しいイベント、そして「森林共和国づくり」に邁進してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
ぜひ岐阜県が進める「清流の国づくり」が、ますますもって素晴らしいものが出来上がることをお祈りしてご挨拶に代えさせていただきます。どうもありがとうございました。
広報課 ありがとうございました。
続きまして、宗宮町長、お願いいたします。
宗宮町長 皆さんこんにちは。揖斐川町長でございます。
今ほど来、知事並びに土屋頭取からお話がございましたように、揖斐川町は山に囲まれた、あるいは一方で自然豊かなということで私はPRしている訳でございます。森の恵み、そしてその森から生まれる水、そしてその渓流をつたって揖斐川という清流ということで伊勢湾まで注ぐ、その上流域におりまして、本当に環境の大切さということをひしひしと感じながら、また、自然というもので人の集いをお願いしたいということで頑張っているところでございます。
しかしながら、今日のような台風の襲来あるいは集中豪雨が襲来しますと、揖斐川町の総面積803平方キロメートルでございますけれども、急峻な山々に囲まれていまして92%が森林でございます。危機管理という面で防災あるいは減災という面、そして住民の安全という面で心を尽くしておる訳でございますけれども、このたび、古田知事のお進めいただいております、森の恵みづくりと言いますか、森林づくりということで長年お願いをいたしておりますが、これが「清流の国づくり」へ繋がっていると思います。
今日は企業の森林づくりの中で「OKBの森」ということで、共和国を立ち上げていただけるということは本当に幸せなことでありますし、住民もこれでひとつ安全という面と安心という面と、自然の売りというものがこれからも続いていくのではなかろうかと思っております。
先ほどご紹介ありましたように、10月11日(日曜日)には、岐阜県あるいは国土緑化推進機構が主催されます第39回の全国育樹祭の会場にもしていただいております。これをきっかけに揖斐川町の皆さんとともにしっかりやるということと、従来おもてなしということを揖斐川町ではやっておりますが、こういった面でおもてなしをしながら、育樹祭の成功も重ねてお願いしたいと思っております。
今日は本当に知事あるいは頭取ありがとうございました。よろしくお願いをしてご挨拶といたします。
広報課 ありがとうございました。
それでは、記者の皆さんからこの協定に関するご質問をお受けしたいと思います。幹事社さんお願いいたします。
記者 頭取にお聞きします。今回の協定締結は、金融機関としては初めてということなのですけれども、御行の狙いをもう少し具体的に教えていただけますか。
土屋頭取 先ほどお話ししたとおり、この地域についてはOKB大垣共立銀行の縁があるゆかりの地であるということが、まず第1点。そして、我々金融機関としてこの岐阜県がまさしく企業との協働による森林づくり、これにも当然協賛していくべきだと考えていることが、第1点。そして、地域の金融機関として、この地域の人たちあるいは、外から来た人も含めて楽しんでもらえる、これを創り上げるには「自然」、これが大事なキーワードになると、こういうところから、OKB森林共和国を創り上げていこうと試みとするところであります。
記者 揖斐川町を選んだのは育樹祭の会場があるということを加味されてのことでしょうか。
土屋頭取 もちろんそれもあります。
記者 頭取にお聞きします。先ほどOKBらしいイベントということを仰いましたが、大垣共立銀行らしさというのは何かということと、具体的にはどのようなことをお考えなのかお伺いします。
土屋頭取 これから色々考えていくところであって、まずこういったもの、こういった場所を確保したということです。それから、先ほども申したとおり、誰でも楽しんでもらえるというところ、これが大事だろうというふうに感じます。そして、規模の大小はともかく、今までになかったようなものを色々考えながら創り上げていくという楽しみもあるのではないかと思います。
広報課 それでは、以上をもちまして協定締結式を終了させていただきます。土屋頭取と宗宮町長はここでご退席されます。ありがとうございました。
それでは、2つ目の項目から古田知事、よろしくお願いします。
知事 お手元にいくつか資料がございますが、まず世界農業遺産の認定にかかる国際連合食糧農業機関、FAOと言っておりますが、現地調査の日程の連絡がございました。5月25日(月曜日)、26日(火曜日)の2日間、県内を回るということでございます。
ご案内のように、昨年の10月に国内候補に選定され、今年の1月に正式に認定申請者をFAOへ出したところでございまして、「清流長良川の鮎」というテーマでの申し入れでございます。
今後の手続きとしては、まずこのFAOの世界農業遺産科学委員会の委員の方々が現地調査を行うと。3人の方がおいでになるということでございますが、その結果を踏まえてFAO本体の世界農業遺産科学・運営合同委員会というところで、最終的な審査が行われるということでございます。お三方というのは、お手元の資料にございます。
私どもとしては、「清流長良川の農林水産業推進協議会」というものを作っておりまして、玉田県議会議員が会長になっておられますが、この協議会のメンバー、関係4市の首長、関係団体の長が随時同行し、しっかりと調査の過程でご説明していこうということでございます。
具体的な調査の詳細スケジュールについては、先方と調整中でございまして、確定しだい皆様方にもお伝えしたいと思っております。長良川上流の郡上市の水を大切に使う暮らしぶり、あるいは郡上釣り、昨年ユネスコの無形文化遺産になりました本美濃紙といった、流域の伝統文化についても触れていきたいと思っております。関係者一丸となって取り組んで、なんとか認定にこぎつけたいという思いでございますので、よろしくお願いします。詳細は随時ということでお願いします。
それから、次が花フェスタでございます。これまで折に触れてポイントポイントでご案内させていただいておりますが、今日は開会日当日と5月中の主なイベントということで、お伝えします。
開会日は可児市長の開会宣言で盛大に幕開けをしようということでございます。それから、「モロッコロイヤルローズガーデン」がございますが、そこでモロッコの国の花でありますバラ、花フェスタもバラでございまして、記念植樹を行うと。これは、モロッコで香水の原料にもなっている「ロサ・ケンティフォリア」という品種だそうでございますが、これを植樹しようということです。それから記念講演会、記念コンサート、シンポジウムと花にまつわるイベントが盛りだくさんでございます。
それから、5月のイベントとしては週替わりのテーマイベントを開催することにしておりまして、第1週は「世界のバラ交流ウィーク」ということで、世界のバラそして世界の食ということで考えております。第2週が「清流の国ぎふウィーク」ということで、岐阜の宝ものに認定されております「地歌舞伎」をはじめとして、本県の魅力ある文化・食を堪能いただきながら、バラに親しんでいただくと。第3週は「可児市ウィーク」ということで、可児市ならではのイベント、例えばヤイリギターのワークショップでありますとかですね、そんなことを始めたいと思っております。
特におすすめ、目玉は、5月29日(金曜日)と30日(土曜日)でございますが、「ナイトローズガーデン」ということで、夜やろうということであります。普段はなかなか見られないバラの夜間鑑賞ということでございまして、園内中央の「噴水池」に「こよみのよぶね」と「美濃和紙あかりアート」を置きまして、幻想的な世界の中で、かつ花火で夜空を彩りながら夜のバラを楽しんでいただくと、これが今回のバラ園としての魅力の目玉の1つということでございます。是非、お出かけをいただきたいと思っております。
7千品種、3万株の世界最大級のバラ園ということで、かつ見頃を迎えておりますので大いに楽しんでいただきたいと思います。実は10年前は、愛知万博とタイミングを競うような恰好で、愛知万博の少し前である3月1日に、花フェスタをスタートしたのですが、大変寒い年でもございまして、バラの花がまだこれからということでございました。開会式は盛大であったのですが、ちょっと花の方がという感じでした。私も皆さんをご案内するときに、パネルで最盛期にはこうなりますと、説明したのを覚えております。今回はその最盛期に行いますので、きっとご堪能いただけるのではないかと期待しております。
それから次が、移住定住関連事業ということです。まさに地方創生の1つのテーマとして、地方へ人を呼び込むと、移住定住を進めていこうということで、4月から有楽町に「清流の国ぎふ移住・交流センター」を開設いたしておりまして、色々と相談を受けておりますし、またその中でセミナーとか応援プロジェクトとか、色々とやってまいりますので、これをお知らせする次第でございます。
これまで、名古屋圏を中心にやっておりましたけれども、それでも昨年の移住者数は1.3倍増の782人ということで、この5年間集計を取っておりますけれども、過去最高ということでございます。今回は東京でもやりますので、さらに弾みをつけられたらと思っております。この「清流の国ぎふ暮らしセミナー」の東京でのキックオフは、白川村の地域おこし協力隊が空き家を改修して、コミュニティカフェを開業した事例などをご紹介しようかと。あるいは、名古屋でのキックオフは、古民家改修の取組みを紹介しようかということで、移住実践者自身から、魅力・暮らしぶりなど、生の声を出していただこうというふうに思っております。
それから、この「IT系移住応援プロジェクト」というのは、IT系エンジニアとかクリエイターというのは、必ずしも場所を選ぶ方々ではありませんので、むしろ岐阜で素晴らしい、魅力的な生活を送りながら、まさにITならではの起業をやっていくということで、移住とIT産業の起業ということを組み合わせてキャンペーンをやっていくということでございます。
国の統計でも、このところ急速に移住定住の相談件数が上がってきております。厳密にその相談の結果何人がというところは、必ずしもよく分かりませんが、ただトレンドとしてこういう動きが出てきているということは間違いないので、我々としては大いに頑張っていきたいと思っております。
それからもう1つがいよいよ6月の梅雨入りを前にして、実践的な防災訓練をしっかりやっておこうということです。5月24日(日曜日)にまず皮切りとして、「洪水」「土砂災害」「高潮」を想定した演習訓練を行うこととしておりまして、関係機関広く、国、市町村、様々な医療機関、県警、自衛隊等々、参加をしていただきながら訓練をやるということでございます。これは揖斐川全体ということでございます。
それから豪雨災害に対する防災訓練として6月5日(金曜日)に、全市町村が参加して、豪雨時の避難勧告を効果的にやっていくということです。如何にどういう状況の下で市町村が迅速かつ着実に地域を絞った避難勧告ができるかということをきめ細かにきちっとやっていこうと、そのための情報提供もきめ細かにやる体制を作りましたので、これをひとつ訓練ということでやってみようということでございます。
この他に、6月は土砂災害防止月間ということになっております。県内では42市町村の中の34の市町村が土砂災害警戒区域というものをすでに持っておりまして、こういう地域においてハザードマップを用いた避難訓練をやっていこうということで、常日頃から避難所や避難経路を確認しておくということで、こういった土砂災害の訓練も6月に随時やっていこうということでございます。
私からは以上でございます。
記者 世界農業遺産の関係で、詳細な日程がまだ決まっていないということですが、スケジュールが合えば知事もご同行されるのかということと、審査員の方に知事としてどういったところを見てほしい、より強調したいのかという2点について教えていただけますか。
知事 まずスケジュールを決めます。ということは場所、プレゼンテーションの機会、それから当然食事を挟みながらの機会もありますし、そういうことを決めていく中で、どの場所でどういうプレゼンを誰にメインにやってもらうのかということが決まってまいります。そういう流れの中で、4人の市長はそれぞれ郡上、関、美濃、岐阜という自らのテリトリーは当然出ていただくとして、これにそれぞれの専門家とか漁業団体とか森林関係者とか色々な人が付く訳です。それからそういう中で、要のところは私自身も一緒に動いて必要に応じて私もプレゼンをやるということも考えております。
それでやはり今回の岐阜のポイントは、従来は「里山」を対象にした世界農業遺産というものもありますし、「里海」を対象にした世界農業遺産もあるのですが、「里川」と言いますか、私どもは長良川システムと言っておりますが、川の上流・中流・下流と川の流れの流域全体を通じて、漁業それから自然環境保護なり生物多様性保全であったり、あるいは様々な文化活動であったり、川の恵み、そして農業遺産ですからまさに漁業とかあるいは川に関連する農業・林業とか、そういった産業に加えた文化・伝統・環境、そういったものの長良川全体としての財産と言いますか、そういうものをトータルにアピールをしていきます。まさに私どもは「里川」と言っております。「里山」があって「里海」があるなら「里川」もあるでしょうという造語なのですが。
それでユネスコの世界遺産というものは、いかに大切なものを、人類の財産を如何によりよく保存しているかという「保存」というところに焦点がある訳ですが、この世界農業遺産はむしろ如何にそこで人々が生活をし、職を得て生業を進めているか、そういう生業を進めていく中でも如何に大切なものが守られ引き継がれていくかというまさに"生きた遺産"と言いますか、"進化する遺産"というようなコンセプトだというふうに理解しておりますので、まさに長良川流域で我々がどのようなことを今までしてきたか、今やっているかというようなことを、そういう意味でのユニークさと言いますか、オリジナリティを出せたらというふうに思っております。
記者 昨日、財務省の歳出抑制案のお話が出てきました。公共工事の抑制だとか、地方交付税の別枠加算の廃止だとか、一般財源水準の切り下げとか、そういうものが出てきましたことへの所感をお願いします。
知事 財政制度等審議会で色々な議論が始まりますし、まさに議論がいよいよスタートということであります。一方でそういう財政再建の見通しを国としてどう付けていくか、この夏にはシナリオをということで今作業が始まった訳でありますが、他方で地方創生ということで国を挙げてやっていこうということです。そのための財源をどうするかとか、総理も積極的に発言しておられますけれども、新しいタイプの使い勝手のいい自由度の高い交付金を導入するとか検討するとか、色々な議論が同時並行して動いております。
そういったものがどういったバランスでどういうふうに組み込まれていくかということなのですが、私どもの立場からしますと、やはりまさに地方創生という中で積極的に創意工夫をして、そして人口減少あるいは東京圏の一極集中に対して、よく国の方でお使いになる「異次元の」というか、これまでにない思い切った取組みをということになりますと、当然単純に財源を「あれを整理します」「これを整理します」という話では到底済むことではございません。積極的な必要な財源手当てをやっていく必要があるのではないかと、そのメリハリのハリの部分と言いますか、そこのところに地方創生があるのではないかと思っておりますので、そういう立場で議論していきたいと思っています。
ちょうど昨日の夕方、ウェブで知事会の地方創生本部をやらせていただきました。大変活発な議論を行いましたけれども、各知事の思いは何か地方が国にお願いをするということとか、あるいは国の下請けになって何かをやるということではなしに、まさに「地方の創生から日本の創生へ」というふうにつながっていくような地方の在り方、国の在り方、そういったことをこの地方創生というテーマの中で模索していくと、またそれにふさわしい予算、財源、税制、規制緩和、あるいは制度的な地方分権のさらなる推進といった、色々な要素がございますので、そういったことを進めていきたいということで、非常に盛んな議論が行われました。これから国の「まち・ひと・しごと基本方針」、それから予算に関連する来年度の骨太の方針等々が動き出しますので、その中で私どもも一石を投じていきたいということでございます。
記者 今日の発表の内容ではなくて、開催中のミラノ万博のことなのですけれども、今日から日本館のイベントで県産品が3品目出ているということです。これに関して県が出展している団体と連携して何かPRを行っていくことがあるのかということと、他の県では、県として出展しているということもあるようなのですけれども、県として関わっていく予定があるのかということをお願いします。
知事 まずミラノ万博については、「世界に誇る日本の伝統食品」というテーマで日本館のイベントをやっていこうということになっております。その中で本県からは地域食品ブランド「本場の本物」ということで3品目が認定をされ出展をするということで、「堂上蜂谷柿」「飛騨・高原山椒」「奥飛騨山之村寒干し大根」が選ばれております。先般私も飛騨を回りました時に、皆さん「寒干し大根、寒干し大根」とすごいボルテージが上がっておりまして、色々なパネルや看板も出ていました。
そういうことで、各事業者や地元の市役所等からは、どうしても人数的にあるいは輸送費の問題が色々あるということで聞いておりますので、資材の輸送については県が支援するということやら、私どもは自治体国際化協会のロンドン事務所に職員を派遣しておりますので、開催期間中はミラノに応援要員ということで派遣することにしたりしております。
ざっと聞いた限りでは1つの県から3品目以上出展しているのが鹿児島県と島根県と岐阜県ということだそうでございまして、大変ありがたいというふうに思っております。
それからイベント終了後も、例えば岐阜駅の「THEGIFTSSHOP」とか色々なところで万博の様子をパネル等で紹介しながら、もう一回岐阜の皆さんに岐阜の誇るべき食材としてアピールしていきたいなというふうに思っております。
ところで2番目のご質問に関連するのですけれども、前回の上海万博をやりました時には「岐阜県の日」というものを設けて日本館のイベントエリアを丸ごと4日間借り切って、地歌舞伎などあらゆる岐阜のこれはというものを展示して、「清流の国から」というテーマでやりました。それで巨大な美濃和紙のスクリーンに岐阜の清流の映像を流して、岐阜の清流のミストをかけてということで、清流の国の国際キャンペーンのいわば皮切りに上海万博を使って、そこでやった「清流の国から」というキャンペーンを、その後、香港・シンガポール・タイ・インドネシアと東南アジア戦略につないでいったということで、岐阜県のこの6年間の東南アジア戦略のいわば橋頭堡として上海万博の「岐阜県の日」というものを活用したと、それで大変好評だったということでございました。
それで今回のミラノでどうするのかと、"食の万博"ということで正直少し悩んだのですけれども、去年すでにフランス・ドイツ・スイスと回りましたし、相当の手ごたえも感じました。今年はそれに加えて今内々で色々しておりますが、イギリスも視野に入れて岐阜県独自の食材・観光・モノづくりの三位一体のキャンペーンをやっていこうということです。限られた財源を分散するよりはむしろヨーロッパ第2ラウンドと、そして飛騨牛も今年から本格的な輸出にもなりますので、ミラノで何かをやるということよりは財源をむしろ岐阜県独自のヨーロッパ戦略の方に直に使っていくということです。
ただこうやって岐阜県の食材が選ばれたり、岐阜県から何らかの恰好で各地域や団体が参加されるときには積極的に協力をしていこうという方針で臨んでおりますので、上海万博の時とはちょっと趣が違うのではないかと思っております。
<外部リンク>