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知事記者会見(平成27年4月14日)

記事ID:0012943 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成27年4月14日(火曜日)午後3時00分

知事 いくつかお配りしておりますが、最初は、第73期の将棋の「名人戦」の高山対局の開催ということで、来週になりますが、4月22日(水曜日)と23日(木曜日)の両日にわたって、「名人戦七番勝負第2局」が高山の陣屋で開催されるということでございます。
お手元の資料の通りでありますけれども、通常、主催者が会場について公募しておられるようでありますが、有名ホテルとか老舗旅館とかそういうケースが多いのですけれども、今回、高山の陣屋という全国でただ一つ、建物が現存する江戸幕府の郡代・代官所の跡であり、国の史跡にも指定されている、そういう場所で将棋の名人戦をやるという、1つの新しいスタイルではないかということで、是非にということでお願いした次第でございます。主催者の方でも、そうした私どもの趣旨をご理解いただいて、今回の開催決定になったと承知しております。
岐阜県での開催は、昭和57年5月に下呂市の水明館で開催されて以来でありまして、実に33年ぶりということでございます。将棋の場所を提供するだけではなしに、高山陣屋の新しい活用モデルになるのではないかと思っております。今後、「観光客に見ていただく」だけではなしに、特別な会議とか講演会とか特別な行事について"使っていただく施設"として高山陣屋というものを考えていくきっかけになるのではないかなと思っております。
それから、この機会に対局者の2人をはじめ、立会の方々、解説の棋士の方々、あるいは日本将棋連盟の方々には、宮川の朝市とか、古い町並みといった、高山市内の名所もご覧いただくことになっておりまして、高山市の素晴らしさも併せて感じ取っていただければと思っております。
そういった経緯もございまして、私も参上しようと思っております。予定表を見ると、21日(火曜日)に何か免状をいただけるそうです。子どものころは縁台将棋を一生懸命やっておりました。夏休みも冬休みも朝から晩まで、下手をすると夜を徹して縁台将棋をやっておりましたので、親から厳しく言われまして、中学校の途中ぐらいで将棋は小休止になっておりましたけれども、改めて興味を持っていこうと思っております。そういうことで、よろしくお願いしたいと思います。
それから、全国育樹祭の開催に向けて、育樹祭のハイライトといいますか、目玉となるナビゲーター、進行役を、俳優の竹下景子さんにお願いするということが内定いたしました。正式には30日(木曜日)に実行委員会の総会がございますので、そこで報告させていただきますけれども、竹下さんのこれまでの岐阜県との関係・ご縁、特に2006年の「全国植樹祭」の総合司会をやっていただいたことに始まって、岐阜県の森林づくり、森の恵みという観点で色々とご支援をいただいております。5月には日本大正村の村長になる予定にもなっております。そういったことから、竹下さんが最もこの育樹祭の趣旨にふさわしいのではないかと思っております。
それから、もう1つお手元の資料にありますように、育樹祭に合わせて「100年の森づくりリレー」ということで、樹齢100年を超えた木を県内5ヶ所で伐採する「伐採式」をして、それぞれに42市町村全てをこの丸太を持って回ります。そのスタートが4月27日(月曜日)の中津川市の加子母で行われます「伐採式」であります。県内5地域でそれぞれ「伐採式」をやって、運ぶということでありまして、運ばれた木は大会の施設に使うということであります。
また、各市町村の間で「引継式」をやるとか、丸太を乗せた「木曳車」を子どもたちが曳き回すのと、大人が曳き回すのと2台あるわけでありますけれども、別紙にイメージがありますけれども、こういった格好で県内をリレーすることを通じて、地域住民の方々が一体となって盛り上げるというか、「県民総参加」の育樹祭に持っていくと、こういう試みでございます。この加子母地域は江戸時代から、尾張藩の直轄林ということで、木材生産を担ってきた歴史ある林業地であります。今回「伐採式」を行う山林も「今に伝わる100年の森」ということでありまして、「100年の森づくりリレー」という名前にふさわしいですね、行事をということであります。資料をめくっていただきますと、左側に「三ツ緒伐り技法」とあります。古い技法でありますが、3ヶ所から斧を入れるという伝統技法でありまして、これをご披露して伐採をするということでございます。是非、メディアのみなさんも一度おいでいただいて、見ていただければと思います。
それから、「岐阜県障がい者雇用企業支援センター」を、県シンクタンク庁舎2階に4月20日(月曜日)からオープンいたしますので、お知らせさせていただきます。障がい者の法定雇用率は、平成25年4月に2%に引き上げられておりまして、私どもも総合就労促進担当次長を商工労働部に配置をして、雇用推進セミナーとか、岐阜労働局と連携した合同企業面接会とか色々とやってきているわけです。年々この障がい者の雇用率は上がってきておりますが、直近で昨年の数字は1.79%ということで、まだ法定雇用率には至っていないと。企業の数でいくと、ほぼ51%の企業が法定雇用率を達成しているということですが、まだまだ未達成の企業が多いということです。
また、その際に「どんな仕事を障がい者にやっていただくのか」とか、「危険な仕事は任せられない」とかですね、障がい者の活躍できる仕事についてイメージが湧かないというか、そういう声が寄せられておりますので、このセンターを通じて専門のスタッフがアドバイスや提案を行うとか、あるいは障がい者が活躍できる仕事づくり、受入体制づくりに協力をするとか、そのための出前講座、人材育成研修等々やっていこうということでございます。センター長含めて4人の職員、経験のある県内企業の10人の方々をアドバイザーとして委嘱をしまして、現場での体験を踏まえた助言を行っていただこうということでございます。
こういう(センターを整備して)、障がい者雇用企業を支援する取組みは、私どもが承知しているところでは、埼玉県に「障害者雇用サポートセンター」というのがございますけれども、(本県の取組みは)全国的に見ますと大変先駆的なものではないかと思っております。そしてまた、企業と障がい者のマッチングとか、障がい者の職場定着支援にも手を伸ばしてこのセンターで一元的にやっていただくという、そういう拠点にしていきたいと思っております。
それから次が、補正予算で認められました地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金の活用ということで、すでに「花フェスタ2015ぎふで利用できるクーポン券」と、それから「ぎふっこ応援券」をご紹介しましたけれども、今回、また2つ事業をスタートすることにいたしました。一つがお手元の資料にあります、「清流の国ぎふふるさと旅行券」であります。もう一つが次の資料にあります「FC岐阜ホームゲームでの無料バス運行」ということでございます。
旅行券でありますが、名前は旅行券と言っておりますけれども、実際に紙の旅行券を配るのではなしに、旅行商品を割引価格で提供するということにしております。
大手の宿泊予約サイトにあります県内宿泊商品、「楽天トラベル」や「じゃらんnet」、そういう特設サイトがございますが、そこに入っております県内の宿泊施設、それからローカル鉄道の企画列車のチケット、それから旅行会社の旅行商品を、割引の対象となる旅行商品をこれから提案募集するということにしておりまして、これに対しても割引でやっていこうと、こういうことでございます。
楽天は4月20日(月曜日)、じゃらんが4月28日(火曜日)からサイトを開設して、割引上限額は原則1万円、割引率は最大5割引ということでございます。この4月20日、28日、いずれも中部エリアでは最も早い予約サイトでの取組みということになろうかと思います。
それからローカル鉄道につきましては、「樽見鉄道」「明知鉄道」「長良川鉄道」「養老鉄道」が実施する、グルメ列車とか、その他企画列車を割引価格で提供するということで、予約受付は4月20日(月曜日)から、そして実際の割引の適用は、養老鉄道が6月1日(月曜日)から、それ以外の3鉄道は5月1日(金曜日)からスタートするとこういうことでございます。
それから、旅行会社の旅行商品につきましては、内容が固まり次第またお知らせをしたいと思っておりますが、その他に白川郷に関連するスーパー林道ですね、今、白山白川郷ホワイトロードと言っておりますが、そこの通行料の割引でありますとか、それから御嶽山麓での宿泊客に対して、土産品の購入の割引等々、色々と観光振興につながるような、そして本県にとって意義のある割引を考えていこうということでございます。
これはもちろん予算の範囲内ではありますけれども、一人で何度も使えますので、是非この機会に「岐阜旅」をお得に満喫していただきたいということでございます。
それから、最後はFC岐阜のホームゲームでの無料バスということでありますが、どうしても岐阜圏域以外から来られるにはやはり距離があるということで、是非、より多くの方に観戦していただこうということで、西濃、中濃、東濃、飛騨の総合庁舎、それから「ホームタウンデー」に該当する市町村の本庁舎、5ヶ所から無料でシャトルバスを運行するということで、それぞれ45人乗りのバスを2台ずつということでございますから、90人×5で450人、無料で乗っていただけるということでございまして、今度の日曜日の栃木SCとのホーム戦から始まります。この日は揖斐川町がホームタウンでございますので、揖斐川町の庁舎からもバスが出るということでございます。
この他に、6月中を目途に、ホームゲームの会場でFC岐阜のグッズ購入のためのクーポン券の配布や、入場券助成といったことも考えております。
残念ながら、今ちょっと低迷しておりますけれども、3点取って残り10分で4点取られるというちょっと考えられないことも起こっておりまして、是非頑張ってもらいたいと思いますが、そのために県民一丸となって、応援をし、後押しをしていきたいと、そういう思いでございます。私の方からは以上です。
記者 本日、隣接する福井県の高浜原発に関しまして、地裁の方で、3・4号機の再稼働の差し止めの仮処分が出まして、UPZ(緊急時防護措置準備区域)には入ってはいないのですが、一応関電とは情報交換の協定を結んでいるということで、決定についての所感をお伺いできれば。
知事 私も先ほど結論は伺いましたけれども、まだ具体的な決定文面を見てないものですから、もちろん当然関心を持って見させていただいておりますので、決定文について少し細かく分析させていただきたいと思っております。
これは人格権の侵害という観点で、司法が原発の安全性を判断するという、こういうケースでございますので、どういった点に着目して今回の判断になったかということについては大いに私どもも関心があるわけであります。こうなりますと、運転差し止めですから運転再開ができなくなる訳でありまして、事業者の関電としては、これに対しては異議申立てという道もありますし、それからこの仮処分の執行停止の申立てという道もあるわけで、関電自身がどういう風にこの今回の決定を受け止めてどういう風に対応するかということについても、よくフォローしていきたいと思っております。当然連絡もあろうかと思いますけれども。
いずれにしましても、原発の安全性については、大変大きな課題でありますし、関心事である訳でありますので、やはり安全性について国民全体に対する丁寧な説明と言いますか、分かりやすい説明が常に求められるということを基本に、この問題をフォローしていきたいと思っております。
記者 北陸新幹線が金沢まで開通し、営業を開始した訳ですけれども、開通にあたって岐阜県側の観光への影響みたいなものは具体的にありますか。
知事 私もその点についてはずっと関心を持っておりまして、間違いなく今回の北陸新幹線で人の流れとかですね、観光ルートの在り様が変わってくるのだろうというふうに思っております。スタートしてまだ2週間ですか、まだ有意な結果が出ているかどうか、どうも必ずしもはっきりしないようでありますけれども、今度、それこそ将棋で陣屋に行きますので、その時に現地で色々な方にお目にかかりますのでよく聞いてみたいと思っております。
この陣屋での名人戦の直前に古川の起し太鼓がありますよね。これが、おそらく審査は来年になると思いますけれども、ユネスコの世界遺産にも手を挙げているところでもありますし、非常に注目もあります。私も着任早々に一度行きましたけれども、久しぶりですが、これも併せて見させていただいて、あの地域の観光の最近の状況も色々と聞いてみたいなと思っております。ちなみに、古川の起し太鼓をラモス監督も見たいと言うものですから、「では一緒に行きましょう」ということになりました。これはNHKの朝ドラで昔「さくら」がやっていましたよね。あれにラモスが居酒屋のおやじで出ていて、なかなか出番も多くて熱演だったのです。
それで、「あなた古川知っているんじゃないの。行ったんじゃないの」と言ったら、「あれは全部東京のNHKのスタジオで(収録をして)、古川に行ったことがない」と言うものですから、「さくらに出て古川に行ったことないのではダメだな。あの舞台となったロウソク屋もありますよ」と言ったら「是非」ということで、「ロウソク屋のご主人にも会いたい」ということなものですから、起し太鼓を見て町並みを見て、ロウソク屋にも立ち寄って、もう(ドラマから)かなり経っていますよね、町の方々とも交流してもらって、加えて古川の小学校の生徒と少し交流を深めようということでトーク番組とか交流番組を予定しております。
そのようなことと、この陣屋の将棋との組み合わせで、週末から来週前半にかけてちょっとあの辺りにおりますので、(観光への影響について)よく聞いてみたいと思います。
ちょっと話が脱線してしまったのですが、ご質問をいただいたのですみません。
記者 昨日岐阜市が、岐阜市版のレッドリストを出しまして、その中で天然アユが準絶滅危惧種に選定されました。県にとっても、アユは、世界農業遺産も含めて特別な存在かと思うのですが、今回岐阜市が準絶滅危惧種に選定したことについて、どのようにお考えでしょうか。
知事 岐阜市もおっしゃっておられますけれども、今の現状をそういう風に評価をして、そしてこのアユをどう守っていくかということについて広く認識をしてもらおうではないかということをおっしゃっておられる訳です。私どももこれから魚苗センターについて思い切った拡充もいたします。これからアユを大切にしていくという1つの流れの中で今回の選定を受け止めていくと、こういうことかなと思っております。
記者 もう1点、選定に関わった専門家の方々は、環境の大きな変化、つまり例えば河口堰などがアユの減少に大きく影響している可能性があるということも指摘されていると思うのですけれども、河口堰と天然アユの関係に関して、知事としてはどういうふうに影響があるとお考えですか。
知事 この点については色々な専門家の方々が色々な議論をずっと河口堰を造って以来やってきておりますし、私どもも専門家の先生方を入れて毎年フォローアップをしている訳です。カワウの被害というのも言われていますし、それから冷水病と言いますか、そういったことも言われておりますし、それから河口堰がどう影響したかということも言われておりますし、それから年々の遡上の動きを見ても年によってアップダウンもあります。
そういったことを見ながら、河口堰については今できるだけ、流れが逆流して、塩水が逆流して被害を生じない範囲で極力開けようということで、どこまで開けられるかということを慎重にやりながら、年間でいうと、このところ大体130回から140回開けているのです。ですから閉めたままにしている訳ではありませんので、そういったことをやりながら注意深くフォローしていくという、そういうスタンスで今臨んでいるところでございます。
記者 先日国の予算で東海環状自動車道の発表がありました。前年増額ということですが、この予算規模のペースでいくと2020年の完成は難しいのではないかというような声も聞こえますが、その辺りについて何か目標の設定の変更だとか、そういったお考えはおありでしょうか。
知事 今年度以降、相当思い切って事業を進めていかないと、なかなか難しいということで、昨年来あらゆる機会を捉えて、国交省はじめ財政当局を含めてお願いをしてきた結果であります。全体のこの予算の中で見れば約1割強増えたということで、全体の中のバランスでみれば一定の配慮がされているということでありますが、おっしゃるように平成32年度までに完成ということで逆算をしていくと、今回こういう金額になったことでさらに来年度以降思い切った上積みをしていかないとなかなか難しいということです。私どもとしてはまずは来年度に向けてどういう要望をしていくか、期成同盟会の皆さんともご相談をしながらこれまで以上に積極的かつ強い主張をしていきたいと思っております。
記者 先ほどの質問と重複するかもしれませんが、育樹祭のナビゲーターに竹下さんということなのですが、これは内定ということですか。
知事 私どもとしてお願いをして内諾もいただきましたので内定ということです。これは今度の実行委員会にご報告するということで公式なものになるということでございます。
記者 竹下さん自身は名古屋市のご出身ではありますが、岐阜のこれまでのイベントにという(理由でしょうか)。
知事 特に全国植樹祭以来、岐阜県の植樹、あるいは生きた森林づくり、恵みの森づくり、あらゆる機会に竹下さんに色々な形でアドバイスをいただいたり、行事に参加いただいたりしておりますので、もっとも自然な流れではないかと、今回の決定は最も私どもにとってはふさわしい方ではないかというふうに思っております。
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