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知事記者会見(平成27年3月23日)

記事ID:0012868 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成27年3月23日(月曜日)午後3時30分

広報課長 本日は、今年度最後の定例記者会見ということで、毎年恒例となっております来年度人事につきまして知事から発表をさせていただきますが、それに先立ちまして、来年秋に開催をいたします「第70回全国レクリエーション大会in岐阜」に関します共同会見をさせていただきます。
そのため本日は、NPO法人岐阜県レクリエーション協会会長の渡邉丈展(わたなべたけのぶ)様にご列席をいただいております。どうぞよろしくお願いします。
冒頭知事よりご挨拶させていただきまして、渡邉会長からもご発言をいただいて、その後質疑応答、最後に写真撮影という形で進めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、まず知事からお願いします。
知事 今年度最後の会見ということになりますけれども、一年間大変お世話になりました。
まずは、「第70回全国レクリエーション大会in岐阜」の件ですけれども、順調に準備が進んでおりまして、このたび、スローガンとポスターの原画が決定した訳でございます。来年9月を目指して、今準備委員会をやっておりまして、準備委員長がこちらにおられる渡邉県レクリエーション協会会長であります。ここでスローガンと原画が決定し、公式ポスターが完成するということで、いよいよ準備委員会から近く実行委員会に格上げして、私自身も加わって、県をあげて準備をしようということでございます。
1年前イベント、その他関連行事もやっていきたいと思っておりますが、よろしくお願いしたいと思っております。
それでは、このスローガン、それからポスター原画等につきましては、選定作業に加わられました渡邉会長から発表していただきますので、よろしくお願いします。
渡邉会長 作品の募集・決定につきまして、私から今回決定いたしましたスローガンやポスター原画につきまして、特徴や思いをご説明させていただきます。
昨年11月下旬から今年1月にかけまして、スローガンは全国、ポスター原画は県内の児童・生徒から募集しました結果、スローガンにつきましては5,242点、ポスター原画につきましては314点もの多くの応募がございました。
スローガンの応募数は、今年度開催しました福島県の約23倍にも上りまして、非常に多くの方にご応募いただいた訳でございます。
またポスター原画につきましては、近年の開催県では公募をしておりませんが、たくさんの子ども達にレクリエーションへの興味を持ってほしいとの思いから公募をさせていただきました。その結果、期待以上に多くの子どもたちが積極的に取り組んでいただきまして、大会への盛り上がりを実感しているところでございます。
採用作品は、古川美術館長を委員長とする選考委員会で検討を行い、決定をいたしました。
採用作品のまずスローガンでございますが、「清流に楽しさ笑顔夢いっぱい」は、清流の国ぎふにおいて、県民を含めた参加者全てにレクリエーションを楽しんでもらい、大会終了後も生涯スポーツ・生涯学習活動を継続してもらおうという、本大会の方針にふさわしいスローガンでございます。
ポスター原画につきましては、マスコットキャラクターでありますミナモとともに、参加者がレクリエーションを楽しんでいる様子が描かれております。様々な競技が細かく描かれており、レクリエーションを紹介するうえでも素晴らしい作品と言えます。
なお、このポスター原画の入賞作品15点につきましては、明日24日(火曜日)から岐阜メモリアルセンター本館1階通路で展示会を開催いたします。県内の子ども達による、いずれも素晴らしい作品ばかりでございます。是非多くの方にご覧いただきたいと思います。
公式ポスターの披露と今後の活用につきまして、こちらに大きなパネルがございますが、公式ポスターが、最優秀賞となりましたスローガンとポスター原画を使用して作成したものでございます。
6月上旬に実行委員会を設立いたしまして、開催準備を本格化させていく中で、積極的に活用し、大会開催を県内外に向け積極的にPRをしていきたいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
記者 1点だけ渡邉会長にお願いいたします。あと約1年半となりますが、岐阜でのレクリエーション大会をどのような大会にしたいという、イメージみたいなものをお伺いできればと思います。
渡邉会長 ぎふ清流国体からスポーツの思いが、県民の皆様に、知事のリーダーシップで、私どもはいっぱいいただきました。その岐阜県らしさということを特にこの大会で、過去にない形で、「清流の国ぎふ」をレクリエーションの力で応援をできるような、そんな楽しい県民あげての大会にしていけたらと思っております。
広報課長

それでは、写真撮影をさせていただきます。
(写真撮影)

以上をもちまして、全国レクリエーション大会の共同記者発表につきましては、終了させていただきます。
渡邉会長には、これにてご退席をいただきます。どうもありがとうございました。
(渡邉会長退席)

それでは引き続きまして、来年度の人事に関します記者発表を行います。冒頭知事からお願いします。

知事 お手元に「平成27年度人事異動の概要」という資料をお配りしていますので、基本的にこれに沿って説明したいと思います。まず異動の全体ですけれども、1,934人、全職員の41.7%ということで、前年度よりもやや少なくなったということです。特に多い、少ないということではなく、大体通常並みという感じです。
そこで、異動の概要が次の2に書いてあります。まず副知事の異動ということで既に報道もされておりますけれども、高原剛副知事が3月31日をもって退任をされるということで、4月1日付けで総務省に復帰されるということでございます。この2年間、県の行財政の健全化でありますとか、防災・危機管理部門において精力的に取り組んでいただいたということでございますし、近くは山岳遭難防止条例、あるいは御嶽山の噴火対応等、大変ご尽力をいただいたということで、私どもとしては大変ありがたく思っているところであります。復帰後のポストについては、東京方面ということだけでまだ具体的な内示はないようでありますので、いずれまた遠からずオープンになるのではないかと思っております。
その後任には、経産省出身で、昨年7月から商工労働部長を務めておられます藤野琢巳氏を選任いたしました。もともと中小企業庁の関係課長、あるいは通商金融・経済協力関連のポストを歴任されておられまして、中小企業政策、経済・産業政策に精通しておられるということで、特に県の成長・雇用戦略をこれまでやってきてもらいましたけれども、さらに4月からは全般に目配りをしてもらうということになる訳でございます。
それから特別職ということで、実はここ(配布資料)に書いておりませんけれども、教育長が新たに独立職になったということで、松川禮子氏が先の議会で同意をいただきまして4月から新しい教育委員会制度の下での新教育長としてご活躍をいただくと。現在3期目の任期中ということでありますけれども、3月31日にいったん旧制度の下で辞職いただいて、4月1日から新教育長として改めて就任していただくということになりますが、特に「総合教育会議」が私も入ってこれからやることになりますので、これまで以上に新教育長との関係、知事部局と教育委員会との関係の連携を密にしてやってまいりたいと思っております。
ちなみに松川教育長は既に通算で8年2か月教育長をやっていただいておりますが、今回さらに新たな教育長としてお勤めいただくということになります。
それから次に部長以下諸々の人事でございます。部長級がこちら(資料)の1ページの下の方に書いてございまして、次のページに次長級の新任・本庁次長等、それから課長級で新任の主管課長が書いてございますが、一応こういうことで新体制を組むということでございます。
それから特に政策課題に対応していくつか新しいポストができる訳でありますが、それへの人材配置ということを中心に次のところを書いてあります。まず、地方創生につきましては、清流の国づくり政策課の中に「地方創生室」というものを新設いたしまして、総合戦略の策定・各種施策の推進ということで、県の長期構想との整合性という観点から尾鼻清流の国づくり政策課長に室長を兼務していただこうということであります。
それから人を呼び込むということで、特に本県への移住定住促進というものが1つの大きな課題となっておりますし、また空き家対策という観点からもこの課題は大切でございますので、これも清流の国づくり政策課の中に「移住定住まちづくり室」というものを新設いたします。新室長には堀智考氏が就任するということでございます。
それからスポーツの関連では、長良に「スポーツ科学トレーニングセンター」を新設して県体育協会と連携をして、積極的なアスリートに対する科学的支援、就業支援等に取り組むということで、現場に駐在する責任者として広瀬次長が就任するということでございます。
それからスポーツ推進課というものが今までございますが、これをいわば地域振興としてのスポーツ、スポーツによる地域振興ということで取り組む「地域スポーツ課」と、それから2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて人材の発掘・育成・強化をする「競技スポーツ課」と、2つに分けてそれぞれに丸山・古田両氏が課長として着任すると。
それから地域スポーツ課の中に、ちょうど今話がありました「全国レクリエーション大会推進室」を新設いたします。中畑新室長が就任をするということで、レクリエーション協会と共同して準備にあたるということでございます。
それから観光振興につきましては、観光交流推進局を「観光国際局」というふうに名前を変更いたしました。県としての国際的な活動がかなり前面に出てきておりますので、名称もこうしても良いのではないかということであります。それから従来、観光課が1つの課でやっておりましたことを、戦略部門としての「観光企画課」と、それから国内あるいは海外の観光誘客ということで「観光誘客課」ということで内外併せて誘客を統一的に促進する課を設けようと。それに従来からあります国際戦略推進課と合わせて3課体制になるということでございます。こういう体制になりますので、局長を部長級に格上げをして現在の市川局長を充て、それから服部課長を新設する副局長に昇任をしてもらうということでございます。
それから成長戦略の関係では、企業誘致課の中に「工業団地開発推進室」を設けて、永瀬室長を充てるということであります。非常に企業立地が好調な結果、工業用地が減少してきているということで工業用地開発に戦略的に取り組むための部屋でございます。
それからITとものづくりの融合ということで、従来の情報産業課を新産業振興課の中に統合いたしまして、仕事を中でシャッフルいたしますが、その中に特にソフトウェアを扱う「情報産業室」を設置するということでございます。
それから農村振興課に「鳥獣害対策室」を新設するということで、農学職の土屋室長がこれに充たるということでございます。
それから少子化対策につきましては、子ども・女性局の業務拡大の中で、新たに副局長を配置しようということで、小原現商工政策課長を昇進させるということであります。局内3課体制は従来通りでありますが、特に女性の活躍を推進するということで「女性の活躍推進課」というものを新設して、キャリア意識の醸成、それから仕事と家庭の両立支援等を強力に進めてもらおうということで、市橋課長がこれに当たるということでございます。
それから医療・福祉の連携ということで、1つは「希望が丘学園」が再整備をされまして、「希望が丘こども医療福祉センター」になる訳でありますが、現在の徳山園長を次長級に昇任させるということでございます。
それから「発達障がい支援センターのぞみ」は子どもを対象に発達障がいに関するケアをしてきた訳でありますが、これを独立させまして、成人も支援の対象に加えるということです。「発達障害者支援センター」ということで、現地機関化することに伴う発令でございます。
それから強靭化対策ということで、防災課の中に「山岳遭難・火山対策室」を新設するということです。現在、救助・防災監としてこれに取り組んでいる杉下対策監を室長に充て一層の権限をもって対策に当たってもらうということでございます。
そういえば先程連絡がありました乗鞍の協議会も今日スタートするということで、松本市長、高山市長が現地で具体的な協議を始めたということでございます。
それから県の事務所の位置付けなのですが、現在4つの振興局と3つの振興局事務所というものがある訳でありますが、これを県事務所ということで7つをフラット化するということで再整理をさせていただきます。それぞれに所長を任命している訳でありますが、特に管内の市町村数が多い西濃と可茂の事務所長には部長級の所長を充てるということでございますし、副所長も配置をするということでございます。
それからこの資料の5ページと6ページに、以上も含めて27年度の本庁幹部職員の体制を掲載しておりますので、ご覧いただければと思います。
それから、人事交流・人材登用という観点でございますが、国からの人事交流ということで、秘書政策審議監、これは部長級でございますが、新たに総務省から神門(ごうど)氏をお迎えすると。この方は内閣府で今、男女共同参画に関する業務を行っておられますけれども、総務省の財政局、あるいは鳥取県の財政課長等、地方行財政に大変精通した人だと伺っております。それからもう一人は、岩崎県土整備部次長兼河川課長が国土交通省に復帰することに伴いまして、新たに国土交通省から三戸雅文(みとまさふみ)氏を迎えるということでございまして、同ポストに充てると。特に、三戸氏は河川の専門家ということでございます。
これによりまして、課長級以上で国から岐阜県に来ておられる方の数が合計11人ということで、現在の12人から1人減少いたします。これは、厚生労働省の在宅医療推進監が(国に)戻られますから、その分が減ということになっております。
それから、逆に県から国への派遣でありますが、新規に環境省1名、国土交通省1名ということで、全体としては10省庁14名を派遣するということになりました。多様な経験をしてきて、またそれを県政にフィードバックしていただこうということでございます。
それから、女性職員の登用というのが次に書いてありますが、ざっと本県の職員における女性職員の割合が全体では25%程度でございます。これに対して、管理職に占める女性職員の割合が今年度で8.6%ということで、これも急上昇してきた訳でありますが、それでもそういう状況にあるということであります。
それから政府の方針でも女性の活躍推進が打ち出されておりますし、有為な女性に大いに活躍していただこうということで、お手元に「『岐阜県職員子育て支援行動計画』を改定します」という紙がございます。これの真ん中辺りに「管理職における女性の割合を2020年4月1日までに20%にします」ということで、これも別の意味での2020プロジェクトになるのかなということです。たまたま年が一緒なのですが。というのは、今年4月1日時点で、この8.6%が10%を若干超えます。そこから5年間、毎年2ポイントずつ上げていけば20%には達するということでございますので、十分手の届くレベルではないかと思っております。
一方で、2030年までに3割ということを政府も言っておりますけれども、3割という目標をどう考えるかはもう少し先で考えていくのかなという感じがいたしております。しかし、それを推進している霞が関は、女性管理職が3%でございますし、指定職と言いますか、部長、審議官、局長級で言えば2.8%ですからね、霞が関の世界は。そういうことを思えば、私どもとしてはかなり積極的に女性の登用を考えているということになろうかと思います。
これは数値目標として設定をするということでございます。この行動計画の初年度が27年度ということになる訳でありますが、(女性の)管理職が58人から70人に12名増加するということで、約2割増ということでございます。これによって管理職全体に占める女性の割合、管理職比率が8.6%から10.0%へと増加するということでございます。
ちなみに、課長補佐・係長から管理職へ今年昇格する人が全庁的には101人いるのです。そのうち女性が22人ということで、昇任する人たちのベースでいえば約22%が女性になっているということですから、既にここまで来ていると。年々こういうペースでいけば、先程申し上げましたように、2割というのは十分手の届くターゲットだというふうに思っております。
それから、課長補佐・係長、将来の管理職候補生ということでありますけれども、そこへの女性の登用が今年度の166人から26人増えて192人の女性職員が課長補佐・係長に配置されるということで、これも16%増ということでございます。ポスト的には、知事直轄も含めまして、全ての部に女性の課長補佐・係長を配置するということで、この分野は女性に限るとか限らないとか、そういう垣根をどんどん外していこうということでございます。
それから、事務職というところで見ますと、ご参考までなのですが、今度係長に昇進する人が95人いる訳であります。その95人の係長昇任者のうちの31人、約3分の1が女性でございまして、この数字も過去最高の数字であるということです。平係員から係長に上がるところで3分の1が女性になっている、それで係長・課長補佐から管理職に上がるところで22%が既に女性になっているということです。結果としてトータルでは10%ですけれども、下から順次実績を積んだ女性が続々と上がってくることによって、さらに登用が進むと、こういうことでございます。
既に過去5年間、女性職員のキャリアアップを図るための研修等をやってまいりましたけれども、人事異動を通じて、従来必ずしも女性職員が配置されなかった部署についても、積極的に配置をして活躍してもらうということでございますし、特に政策企画部門の係長職員、係員に積極的に女性に活躍してもらおうということであります。
それからこれは、私はそう特別なことと思っておりませんが、林政部としては初の事務の女性係長ということで、林政部の恵みの森づくり推進課の森づくり係長に事務の女性が配置されたということで、これは多分県政としては初めてのことだろうということでございます。それから、議会の議事調査課の係長も女性を今回配置しております。そういうことで、(政策企画部門への女性職員の配置は)主査級以下21名ということでございます。
それから、国・民間企業への派遣でございますが、中小企業庁に新たに女性職員を1名派遣いたしますので、国へは女性は1名増の4名派遣ということになりますし、それから、来年度は中部広域観光推進協議会への派遣者も女性職員ということでございます。海外では上海駐在、それから自治体国際化協会を通じて出しておりますロンドン事務所、いずれも女性ということでございます。それから大学院への派遣ということで、京都大学の公共政策大学院へ1名派遣いたしますが、これは初代になりますけれども、女性職員を派遣するということでございます。それから、政策研究大学院大学、来年度は女性職員をということで人選をいたしております。
それから採用というベースでいきますと、この4月1日付けで採用予定の160人のうちの61人、約38%でございますがこれが女性ということでございます。この61人という数字は、平成23年度27人、24年度30人、25年度37人、26年度43人、それで今度27年度が61人ということでございますので、着実に女性職員も増加してきていると。こういうことで、大いに様々な職場で、若いうちから経験を積んで、能力を高めていただきたいということでございます。
ですから、有り体の表現を使うと、「どこかにいい女性がいないかな」と言ってポンとピックアップしてポンとポストに付けて「登用しましたよ」というやり方ではなしに、下からずっと実力をつけてもらって、評価をして、着実に上がってきてもらうという、一つの層としてずっと持ち上げてくるというアプローチを我々としては取らせていただいております。少し時間はかかりますが、間違いなくベースができていくというか、そういうふうに考えております。
それから、東日本大震災の復興支援ということで職員派遣の要請が依然として強い訳でありますが、来年度も今年度同様9名派遣をすることにしております。宮城県に6名、福島県に2名、岩手県に1名ということで、それぞれ1年間でありますが。このうち宮城県の1名は女性でございまして、26年度からの派遣でありますが、是非延長をということで2年間の派遣ということで考えております。
どんな組織でも、詰まるところ「人」の問題がもっとも重要でありまして、組織の形もさることながら、どう人を育てていくか、またはそこに働く人たちがどう誇りとやりがいを持って仕事に取り組んでいただけるか、ここのところが一番大事でございますので、そういった観点から、県として最大のパフォーマンスが発揮できるように、色々と人事については汗をかいてきているつもりでございます。
ということで4月1日をスタートさせていただく、そんなところでございます。また、皆さん方もそれぞれの取材等で、色々な職員に接して色々な感想をお持ちになることもあろうかと思いますけれども、そういった皆さん方からの視点で、お気づきの点やご意見がありましたら、いつでも率直に言っていただければと思いますけれども。以上でございます。
記者 2点お願いします。女性登用の関連で、林政部の初の事務職員ですか、事務なのでそれほど危険ではないと思うのですが、なぜ今までそこに充てられなかったのか、というのが1点。女性登用については詳しくご説明いただきましたが、それ以外に何か人事や組織改編に当たって知事の中でご留意された点、そこをお教え願えればと思います。
知事 最初のご質問は、従来それほど積極的でなかったことの結果であるということです。今回はふさわしい人がいれば、そういう新しい部署で、力を発揮していただこうということで、むしろ積極的にこれまで女性が配属されていなかったところに配置していこうということの一つの表れということでご理解いただきたいと思います。
それからやはり人事ですから、それぞれのポストにどういう人を配置するかということに加えて、チームワークとして回らなければいけません。部長、次長、課長、そして課長補佐・係長、それぞれの政策を遂行する組織の塊ごとに、全体として色々な個性がありますから、バランスのとれた、その時々の課題を積極的に進めていくにふさわしい人をと。その辺りが一番配慮したところであります。
あと特に新規ポストをいくつかご紹介しましたけれども、これは要するにそういう「室」とか、「課」とか、あるいはグレードアップするとか、2課体制を3課体制にするとかですね、そういうことをしなければいけない部署というのは、まさに重点箇所なのです。ですから、そういう新しい組織建てをしたところに初代の、最初にどういう人をもってくるかと。それで最初に来た人がどんな仕事をするかということが、組織として決定的になることが多いものですから、そんなところにも気を使ったところです。
私自身も今まで若いころに初めてのポストというのを2度3度やらせてもらっています。大変といえば大変ですけれども、本人も非常に勉強になりますし、モチベーションも上がりますし、いわば政策のフロンティアを開拓していくとうことです。今回は、そういう初代の配置になる人たちには、そういうスピリットで頑張ってもらいたいなと思っております。
記者 特別職の副知事のことですけれども、商工労働部長の藤野さんを副知事にということでしたが、この一年間、商工労働部長でやってみえて、副知事になられて藤野さんに期待されることがありましたら。
知事 守備範囲的には、成長雇用戦略を中心にこの1年間見てもらった訳です。副知事は二人体制でありますので、おおざっぱな分担はある訳ですけれども、非常にクリティカルな問題とか、全庁的な総合調整をする、例えば地方創生、総合戦略とかですね、そういうことになりますと二人の副知事が知恵をそれぞれ出し合ってもらうと、一緒になってやってもらうということもあります。
藤野部長には、商工労働部をそのまま担当してもらいますけれども、それ以外に広く、県庁全体に色々な分野に目配りしていただくのと同時に、非常にフットワークのいい人ですから、特に地方創生をめぐって、あるいは危機管理をめぐって、国とのやりとりが、国土強靭化もそうですが、非常に増えてきておりますので、そういった県と国との連結器と言いますか、橋渡しという意味でも大変活躍が期待できるのではないかという風に思っております。
記者 明日、センバツ甲子園に県岐商が出ますけれども、知事が観戦に行かれるのかどうか。あと、県岐商に対するエールを。
知事 明日は予定しております。11時30分からですから、それに間に合うようにアルプススタンドに行って応援したいと思っております。全国的に屈指の好投手を擁するということで非常に注目されるチームでありますし、甲子園という舞台でどんな活躍をしてくれるか楽しみにしております。私自身は、高橋投手が県岐商に入学した直後の春の岐阜県大会の決勝戦で彼が完投する姿を見ていますので、それ以来、私としては一日も早く甲子園で彼の姿を見たいとずっと思い続けていたのですが、ようやく、この3年の春にチャンスが巡ってきたということです。しかし、投手だけではありません。この県岐商というチームは投手がキャプテンで、ほかの8人が副主将ということでお互いに支え合うという非常にチームワークのいいチームだと聞いておりますので、全体として力を合わせて県岐商の存在感を、ひいては岐阜野球の存在感を発揮してもらうとありがたいなと思っております。去年は都市対抗、軟式野球、それから甲子園でも8点差を逆転するとか、色々と野球について話題の多かった年でありますけれども、今度は県岐商の番かと。
もう一つ私自身は、子どもの頃に物心がついて野球に感心を持つようになった頃、ちょうど県岐商に清沢という投手がいました。これは毎回、春も夏も春も夏も優勝候補最右翼、屈指の好投手という風に言われて。私たち子どもから見ると清沢という名前は、清沢の「清」は「清流」の「清い」という字ですけれども、何か神様のような感じでした。ただ、この方は甲子園でベスト4、準優勝までいきまして、結局優勝には届かなかったのですけれども、やはり清沢投手に熱狂した訳であります。こういう前評判で全国屈指の好投手という話は多分それ以来ではないかと。あれは昭和30年代ですよね、ですからもう半世紀以上昔の話ですからね。そういう意味でも楽しみにしておりまして。たまたまうまく日程が調整できたものですから、一回戦から。観させてもらおうかなと思っております。
記者 人事異動の内容よりも県岐商の話題のほうが盛り上がっている感じですが、改めて人事異動の話題を。今回、秘書政策審議監が次長級から部長級になっているところですが、このねらいを具体的に教えていただけますか。
知事 そこはご説明しなかったのですけれども、私自身のいわばロジスティックスといいますか、私自身がいろいろ活動する上でのベースは、一つは「広報」という、県政をどういう風にアピールしていくかという点と、それからまさに人事とか組織管理とか、そういったことを私自身もきちっと見据えながらやっていく必要があるのですが、そこのところに力のある人を充てて、そしてその部分を私としては安心して色々なことができるようにしていきたいと。
とりわけ地方創生、知事会では、今、総務委員長をやらせていただいているものですから、国との関係、他県との連携、地方分権、地方創生をめぐって色々な調整が急増してきております。そういったことも含めて、カバーしてもらうにはそれだけの力のあるポストと人が必要ではないかということで、今回格上げをした上で、総務省から来ていただいたということです。
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