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石造狛犬[せきぞうこまいぬ](白鳥神社)
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 安八郡神戸町北一色 |
所有者 | 白鳥神社 |
指定年月日 | 昭和49年6月18日 |
像高左吽形[うんぎょう]:26.0cm右阿形[あぎょう]:25.0cm
共に高さ4.0cm、縦11.0cm、横17.0cm、像と同じ石から刻み出された長方形の台座に、前肢を立てて、坐った姿である。素材は近くの揖斐川町春日谷産の青石で、やや緑色を帯びた軟らかい石である。
阿形・吽形とも頭髪は流毛で、肩まで垂下[すいか]、胸をまるく突き出し、前肢を垂直に立て、後肢をまげて台座に坐し、尾は小さく上に巻いており、いかにも安定した姿である。全体にまろやなか曲線が用いられており、ボリュームに富み、逞しさが表れている。表現は写実的でなく象徴的で、様式化されていると感じられる。阿形は損傷はないが、吽形は鼻の先端が欠失している。阿形の右前肢の外側に「吉田角内告立」、吽形の左前肢の外側に「天正六年戊寅年正月吉日」の陰刻銘がある。吉田角内については、この狛犬の寄進者らしいことは判るがいかなる人物かは不明である。