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知事記者会見(平成26年9月2日)

記事ID:0012024 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成26年9月2日(火曜日)午後3時00分

知事 私の方からは3点申し上げます。
一つは、高山本線の全線開通80周年記念ということで、10月4日(土曜日)にキックオフイベントを行うことにしております。お手元に資料をお配りしてありますけれども、これに向けて色々なことをやっていきます。
「ワイドビューひだ」の高山本線全線開通80周年記念列車ということで、既にJR東海からも発表されておりますけれども、ラッピング車両を連結いたしまして、10月の土日祝日に1日1往復、(計)9往復の運行を予定しております。この10月4日(土曜日)にはこのラッピング車両の一番列車ということで、私とJR東海の社長が出席しまして出発式を行うことにしております。それから、それに先駆けてデザインコンテストの表彰式。この車体とヘッドマークのそれぞれのデザインについて、最優秀賞・優秀賞を表彰させていただくということでございます。
それからこのデザインコンテスト、1,300点の応募がございましたので、これを全てアクティブGの2階の通路で展示をしようということであります。それから、10月4日(土曜日)の11時にはアクティブGのふれあい広場で、観光PRイベントも開催することにしております。
様々なおもてなし事業を考えておりますので是非、高山本線を利用して、岐阜の秋を満喫していただきたいということでございます。
それから2番目が、森林技術開発・普及コンソーシアムの設立総会でありまして、9月19日(金曜日)に設立総会をやることになりました。このコンソーシアムは、岐阜県として産学官の連携で新たに林業、あるいは木材産業関係者の製品企画力・技術開発力を向上させていくと。さらには市場開拓も進めていくと。こういうことでやっていこうということであります。
今回は林業、あるいは木材産業関係者だけではなしに、金融機関・建設会社など関連の業界からも参加をいただいておりまして、今のところ、8月末の時点で66名の参加を得ております。
ワーキンググループとか、県の試験研究機関と一緒になって新たな技術開発をするとか、様々な交流研修会をやっていきます。11月中旬には、林業の先進地であるドイツとオーストリアへの現地視察も予定しております。
この準備会代表が涌井史郎(わくいしろう)先生(県立森林文化アカデミー学長)で、今、岐阜の様々な分野でご助言いただいているところであります。このコンソーシアムを通じて、「清流の国ぎふ」と言いますか、「木の国・山の国ぎふ」をさらに精力的に進めていきたいということでございます。
3番目が台風11号及び集中豪雨に関する市町村会議を今週5日(金曜日)に開きたいと思っておりまして、色々と情報交換、意見交換、あるいは課題の確認をしていきたいというふうに思っております。
例えば、避難勧告の発令というのはどのように行うべきか、行われてきたか。あるいは指定緊急避難場所、指定避難所の指定がどこまで進んでいるか。土砂災害警戒区域の指定、ハザードマップの作成・配布、さらには避難行動要支援者、サポートの要る方々の名簿の作成でありますとか、あるいは色々なテーマについて住民の皆さんへの周知・啓発とか。こういった課題について、このところの色々な事例を踏まえながら、意見交換をしようということであります。
まず、国のルール・県のルール・市町村のルールが、今どういうルールになっていて、そういうルールに則ってどんな対策が進んでいるか。そして今回の台風11号、それからその1週間後の集中豪雨の場合に、それぞれの市町村・県がどんなふうに動いたかということから、既に十分対策をとれている部分と未整備の部分とか。こういったことについてまず意見交換をしながら課題を整理していこうということです。
全市町村の防災担当課長においでいただいて、県も交えて議論をしようということです。これからまた台風シーズンに入っていきますので、夏の経験を1回少し整理したいと思っております。
記者 今の3点目にも少し関係するのですけれども、広島市の土砂災害からおよそ2週間が経ちまして、被害の状況が明らかになってきています。岐阜県は土砂災害警戒区域の指定等が進んでいる一方で、過去には死者が出るような土砂災害も起きていますけれども、現段階で、岐阜県で広島市の災害を受けて何か見直さなければいけないことやお考えはありますか。
知事 おっしゃるように広島市の状況も色々なことが判明してきておりますので、私どもとしては、今回広島市で時系列的にどのようなことが起こって、どのような対応がなされて、どのような課題が残ったか。そして広島市の教訓から岐阜県としてどのようなことを学ぶかといったことについて、これまた検証を早急にやりたいと思っております。これはこれで今スタッフに作業を指示したところでございます。
今度の9月5日(金曜日)の市町村の色々な対応を議論する(会議の)中でも、「では広島市ではどうであったか」というようなことも参考にしながら議論し、整理をしてもらおうと思っております。どこかで全体的・包括的に整理をして、またご報告したいと思いますので、別途少しお時間をと思っております。
記者 昨日、岐阜市の細江市長の会見にもあったと思うのですけれども、今の3点目の関係で、土砂災害防止法に基づく(土砂災害)警戒区域の指定というのは、県内では調査は進んでいるけれども、住民説明会とかそういう既定の手順等で少し時間がかかっているので、岐阜市で独自に「昔作ったマップを住民の皆様にお示しします」というような話があったと思います。その辺りの進捗度合いや、今後どうしていきたいかについてお願いします。
知事 これは、色々な数字や話が乱れ飛んでいるので、少し私なりに整理して申し上げますと、まず平成14年度に国が「土砂災害危険箇所」というものを公表しているのです。岐阜県について言いますと、13,083ヶ所ある訳です。これを踏まえながら、こういったところを中心に各県で、岐阜県でも調査をやりました。これは土砂災害防止法に基づく調査になる訳ですが、調査を行って、岐阜県としては「土砂災害警戒区域として指定すべき箇所」15,015ヶ所というのを認定している訳です。つまり国が「13,083ヶ所あるよ」と言ったのに対して、県自ら調べて「いや実はもっとあるのですよ。15,015ヶ所ありますよ」ということを県として認定をして、発表している訳です。
それでその上で、この「土砂災害警戒区域」を指定するという作業に入りまして、地元の理解がすんなり得られたところはどんどん進んできている訳であります。現時点で言うと15,015ヶ所の内の14,722ヶ所がもう既に指定済みということですから、岐阜県としては98%が指定済みと。指定済みでもう確定した訳ですから、当然ハザードマップに写したり、あるいは私どもが「ぎふ山と川の危険箇所マップ」という(ウェブサイトを作り)、(県の)ホームページからアクセスできるように運用を始めておりますので、そういう指定したところについては、話は終わっていると。
それで問題は、残る2%の指定していないところをどうするかということなのですが、これもやはり昨今の状況から考えて急ごうではないかということで、それぞれの地域の色々な実情がありますので、法律上は地元自治体の意見を聞く、それから説明会もやるということで手順は大体踏んできております。概ね今年度中には残り2%も完了できるのではないかと言うところまで来ておりますけれども、昨今の状況を考えますとできるだけ急いだ方がいいということで、急がせているという現状です。
それからもう一つは、ハザードマップ云々ということなのですが、ルール上は(土砂災害)警戒区域の指定が終われば、指定された所から、次々とハザードマップを作っていけばいい訳です。それについても市町村で若干温度差があって、指定されたところからどんどん作っていくところと、ひと通りできあがる(指定される)まで待っているところがあって、そういう意味で、岐阜市の場合には、まだハザードマップが、むしろ今作成、配布を急いているということで、既に指定したところについて、急いで配布をしようということをおっしゃっておられるのだろうと思います。
私どもは、まだ残っている部分も急いで指定し、そしてそれもハザードマップに落としてもらったらいいということで、これまでやや遅れてきたというのは、やはり自治体、あるいは地元の地主さんとか、市民の皆様の色々なご意見がありますから、そういうものを丁寧に聞きながら、場合によっては再調査をしたり、それから指定区域の指定案について修正案を作ったりということで、できるだけ地元の声を大切にということで、丁寧にやってきました。
しかし概ね目途は立ちましたので、あとは指定も、ハザードマップも時間の問題というところまで来たのではないかというふうに思っております。
記者 この週末、兵庫県明石市でありました軟式野球の全国大会で、地元の中京高校が物凄い死闘を演じました。この後も、知事を表敬するということで、その辺りのご所感というか感想を教えていただければと思います。
知事 4日間に渡って1つの試合をやるというのは、今まで前例がないですよね。最近、メジャーリーグもそうですし、プロ野球、高校野球もそうですけれども、投手の肩、肘の故障について色々な議論がある中で、軟式野球については、決勝戦は別にして、それまではサスペンデッド(一時停止)で、どんどんどこまでもやっていくというルールになっていた訳です。今回はそのルールでおやりになったということで、よくこれだけの回数を双方とも一人のピッチャーで投げ抜いたということで、本当に不撓不屈(ふとうふくつ)と言いますか、いずれのチームに対しても称賛を送りたいという思いでおります。
かつ、そこを何とか50回ということで勝ち抜いて、2時間30分後にまた9回試合をやったと。9回を終わってみると、決勝戦は短かったというような感想を言っておりましたけれども、その状態でさらに9回やって勝ち抜いたというのは、もう驚嘆に値します。
中京高校は、軟式野球では既に伝統校でありますけれども、そういう伝統に裏付けられた、そしてチームワークと言いますか、仲間に支えられて自分が投げているのだというピッチャーのコメントもありましたし、それから各野手の人たちは一刻も早く点を取ってピッチャーを楽にさせてあげたいと。そういう意味で、1つにまとまって、何度も何度もピンチを、絶体絶命というピンチを何度も何度も乗り越えてきている訳ですから、本当にすばらしい、まさに歴史に残る、もうルールも多分変わるでしょうから、2度とない歴史的な試合を戦い抜いて、しかも勝ち抜いたということで私自身は本当に驚いております。
今年は岐阜県が、スポーツを中心に色々なところで活躍をしてきておりますけれども、また一つ金字塔ができたということで、県民挙げて祝福したいと思っております。
記者 今、東京のほうでデング熱の感染ということで、人数がどんどん増えてきているのですが、岐阜県の状況で、もし把握できているところがあれば教えていただきたいのですが。
知事 今のところは、特にこれという報告はありませんけれども、伝染の仕方は恐いものがありますので、注意深くまずは東京の状況をフォローして、油断なく見ていきたいと思っております。そういうことを関係者には言っていきたいと思います。
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