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知事記者会見(平成26年6月17日)

記事ID:0011771 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成26年6月17日(火曜日)午後3時00分

知事 私のほうからは、順不同ですけれども、この後、3時40分から東京オリンピックに向けました2020ターゲットエイジの「強化指定選手証交付式」を第一応接室でやらせていただきます。お配りしております資料の13名の皆さんを県の強化指定選手に決定いたしましたので、ご紹介させていただくということであります。
いずれの選手の皆さんも、日本代表、あるいは代表候補になった選手ですし、また国際大会、日本選手権、全国高校総体、あるいは全国中学校総体といったところで、大変活躍した方々ばかりであります。
中学2年から高校3年まで、6年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、岐阜県全体として競技力を向上していく中で、一人でも多くの選手をオリンピックに向けて輩出していきたいと、応援していきたいと。そして、スポーツを通じて岐阜県を元気にしていきたいと、こういう趣旨でございます。
今まで、大学生とか社会人の選手を強化指定することはしばしばやっておりましたけれども、高校生以下の選手を指定するというのは今回が初めてでございます。
具体的には、日本代表として海外遠征に行くための費用とか、ナショナルトレーニングセンターで代表合宿に行く費用でありますとか、必要な栄養補助(食品)とか、ボディーメンテナンスとか、そういったことの経費を支援していこうということでございます。
それから2番目が、中日本高速道路(株):NEXCO中日本と楽天(株)と連携をした夏の誘客キャンペーンということで、G(ギフ)メンによるPR合戦、「G(ギフ)割総選挙」という、資料がお手元に届いていると思います。7月1日(火曜日)から2ヶ月間、夏の"「清流の国ぎふ」めぐる旅キャンペーン"を展開していこうということです。岐阜県の観光客のだいたい8割が自家用車を使っておられますので、ドライブ客の利便性・快適性ということが誘客に繋がる訳でありまして、NEXCO中日本と楽天の2社と連携をして、高速道路を活用したキャンペーンということで乗り出そうということでございます。
NEXCO中日本には、県内の高速道路が2日間乗り降り自由となる割引プラン、通称「G(ギフ)割」を作成してもらって、そしてまた、楽天には日本最大の宿泊予約サイトが「楽天トラベル」でございますので、その「G割」を利用したお得な宿泊プランを用意していただくということです。高速道路の乗り降りプラス宿泊、いずれも恩典があると、こういうことであります。
そのために、お手元に観光ガイドブックの「岐阜っぽ。」の夏版を用意して配布しようということであります。それからもう一つ、昨日もやっておりましたけれども、岐阜県の観光連盟によるクーポンラリーガイドブックというものがございまして、まさにクーポンが付いておりますので、これもお得な周遊ということで大いに活用していただけたらということです。
それから、各市町村の観光イケメン公務員「G(ギフ)メン」がPR合戦をするということで、それを「G(ギフ)割総選挙」と言っております。そういう優れたPRに対して、投票していただいて、応援していただくという総選挙方式でやってみようということで、色々と広く投票していただけるように工夫をしていこうということでございます。7月5日(土曜日)には、この「G割総選挙」のキックオフということで、ハイウェイオアシス川島でイベントをやりますので、これも是非、足を運んでいただきたいということでございます。
それからもう一つが、県文化施設におけるフランス関連企画展ということで、2つご紹介をさせていただきます。1つは、県の美術館でパスキンですね。この人はブルガリア生まれの画家で、1920年代にパリで活躍したということで、当時、シャガールとかモディリアーニとか、外国からパリに渡ってきた美術家が非常に活躍した時代で、その総称が「エコール・ド・パリ」ということであります。岐阜県美術館は、この「エコール・ド・パリ」の作品をかなり持っておりまして、来年、パスキンの生誕130周年ということで、このようなパスキンの記念展を、フランス大使館の後援も得ながら、国内外100点を集めて、特に女性をモチーフとした軽快な線、淡い色彩で描き出した画風のものを中心に並べているということでございます。
それからもう1つは、「フランス印象派の陶磁器」展です。これは多治見市の岐阜県現代陶芸美術館でありまして、これも在日フランス大使館からも応援していただきます。
(当時のフランスでは)日本の影響と言いますか、陶磁器にも積極的に導入されておりまして、浮世絵版画をモチーフにした陶磁器などが注目を集めておりました。
今回の展示会はそのジャポニズムをテーマに、フランスのリモージュ焼で有名なリモージュ地方のアビランド家という家系があるのですが、そこの由緒あるコレクションを中心に、北斎漫画をモチーフにした食器類とか、印象派絵画風の絵付けが施された作品など120点を展示するということでございます。フランス印象派時代の陶磁器を日本で系統的に、特にジャポニズムの影響ということを中心に展示をするという初めての試みだということでございます。これまた、お楽しみいただければということでございます。
それから、資料はお配りしておりませんけれども、1点だけ。一部報道されておりますけれども、美濃加茂市に対して緊急雇用創出基金事業ということで補助金を交付して、(株)DIO(ディオ)ジャパン美濃加茂コールセンターに委託をしまして、雇用創出をお願いするということで、やった訳でありますが、1年と2か月経ったところで、今月に入って、美濃加茂市とまた私どものほうにも一報がありまして、撤退をしたいと、こういう話でございまして、美濃加茂市は、引き続き存続について、強く要望しておられるということです。
(DIOジャパンは)このコールセンター事業の採算がなかなか合わないということを仰っておられるのですけれども、はたしてどういう事情でどうなったかということについて、やはり美濃加茂市と連携をしながら調査をしつつ、現在33人の方が、このうちソニーの退職者が4人でありますけれども、従業員として働いておりますので、そうした方々への支援をどうお考えなのかとか、色々と課題がございます。
やはり、ソニー閉鎖後の地域雇用の受け皿ということで大変期待が大きかっただけに、わずか1年2か月余りでの撤退表明というのは大変残念なことでございます。美濃加茂市は引き続き存続を強く要望をして協議を行っていくと、かつ調査もするということでございますので、私どもも美濃加茂市と一緒に連携をして、対応していきたいと思っております。
それからこの基金の大元の出元は厚生労働省が総括しているものですから、厚生労働省とも連携を取りながら、今回の撤退を表明するに至った経緯もつまびらかにしていきたいと思っております。
私からは以上です。
記者 集団的自衛権の行使についてお伺いします。自民党県連が県内の42市町村議会議長に慎重な議論を求める意見書を各議会で採択するように要請しました。それで、先ほど県議会にも24日(火曜日)に意見書案を提案することが決まりました。この動きについてどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。
知事 これは、自民党県連としてのこの問題に対するお考えということで動いておられる訳なので、1つの政治的な動きとして注目しているということです。
前にも少し申し上げましたけれども、これは知事の職務と直接繋がるものではありませんけれども、色々な意味で重要な大きな課題でありまして、かねてから注目しております。その流れの中でそういう政治的な動きが岐阜県から出てきているということについては、併せてよくフォローしていきたいと思っておりますし、これに対する党本部の対応とか、今後の展開もよく見ていきたいと思っております。
記者 DIOジャパンの絡みなのですが、県には、いつの段階でどのような連絡が同社からあったのでしょうか。
知事 6月5日(木曜日)に、まず美濃加茂市から第一報がありました。それで、6月10日(火曜日)にDIOジャパンの本社役員から美濃加茂市に説明があるということで、私どもも立ち会わせていただいたという流れの中にあります。
記者 その時、同社はどのような説明をされたというふうに報告があがってきているのでしょうか。
知事 採算が合わないということを仰っておられて、これに対して美濃加茂市からは存続を強く要望されると同時に、具体的な撤退の理由についてさらにつまびらかにしてほしいということを申し上げたという経緯です。
記者 昨日だと思うのですが、政府の成長戦略の関係で素案が提示されて、安倍総理は、かなり地方も重視をするという考えであるとか、いわゆる特産品の開発などに金融的支援を出すとか、かなり地方を重視したところを打ち出していると思うのですが、その辺りについての知事の受け止め方や、具体的な今後の考え方を教えていただければと思います。
知事 昨日の会合での素案そのものは見せていただきましたけれども、地方創生本部というのを作って、地域の中小企業、小規模事業者が中心となったふるさと名物応援とか、それから、地域の中堅企業を核とした戦略産業の育成とか、女性の活躍加速化とか、そのようなことが謳ってあります。地方の活性化という意味では、私どもまさに飛騨・美濃じまんとか、岐阜県成長・雇用戦略とか、取り組んでおりますことと軌を一にする内容でありますので、今回のこの成長戦略ということで、改めて国として、どんなことを具体的な政策としてお考えになるのか、むしろこれからだと思いますので、方向としては、私どもの向かっている方向と軌を一にしていますので、どういうふうにこれから具体的に議論されるか、よくフォローしていきたいと思います。
おそらく、閣議決定を今月末までにすると言っていますし、これが終わると、いよいよ来年度の予算編成作業に入っていって、予算編成の枠組み、シーリングはやるのかやらないのか知りませんけれども、枠組みの議論になって、各省が概算要求していくと、こういうふうに流れていきます。そういう流れのなかで、今回の様々な案が具体的などんな政策になっていくのか、その辺りを巡っては、国とも色々とディスカッションをしていきたいと思います。
記者 期待というものは大きいですか。
知事 地域の活性化といいますか、地方についても目配りしていただいているということは、ありがたいことですから、私どもなりの活性化路線と、国のそういう方針とでうまく相乗効果が出るように、これから工夫していけたらと思っております。
記者 成長戦略で、女性の登用というところも、特に地方自治体にも具体的な目標を定めていくという話もありますが、その女性の登用について、知事は何か考えていることはありますか。
知事 私どもとしては、平成21年の3月に、向こう10年間の長期構想を作った訳ですけれども、そのときのサブタイトルが「人口減少時代への挑戦」ということで、この人口減少という切り口で、様々な政策を議論していった訳なので、そういうことですから、当然、子どもを産み育てるということについてどのように適切な環境整備をしていくかとか、女性が存分に活躍できる、働ける環境をどう整備していくかとか、特に、就職と結婚を機会に岐阜県から多くの女性が外に行かれますものですから、そういうことに対してどういうふうに岐阜県としての魅力を女性に感じていただいて、岐阜県で活躍していただけるような場をどう作っていくかとか、そのような問題意識は既に私も出しておりますし、ずっと議論してきた中で、先だっての増田元総務大臣の、日本創成会議の、具体的な町村名もあげたドラスティックな提言、分析も出てきた訳で、私自身としては、この人口減少、少子化、それから、そういう中で女性がいかに地域で輝いて活躍していけるかとか、こういったことは、かなりの危機感をもって取り組むべき課題ではないかと思っております。
前にもちょっとご紹介したように、県庁自身も、どちらかというと、男性が圧倒的に管理職に占める社会ではありましたけれども、今、急速にこれを変えようとしてきておりますし、まさに、そういう問題意識で私どもも取り組んでおりますので、国がこれまでと先ほどと同様に、女性の活躍ということで、ターゲットを設けるだけではなしに、具体的な、どういう政策なり、支援なりをやっていただけるのか、そういったことも含めて、これからよく議論していきたいと思います。
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