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農村下水道「汚泥(おでい)」のリサイクル

農業集落排水施設から発生する汚泥(おでい)のリサイクル

昔から行われていた循環利用

 かつての農村では、生ごみは家畜のエサや肥料の原料となり、人のし尿、その他いろいろな生物系廃棄物も堆肥等にして農地に還元し、その農地でできた作物を食べるという、地域内における循環が成り立っていました。
 そしてそのことこそが、農業を長年にわたり続けてくることができた大事な要素だったのです。
 現代における農村は、生活様式の近代化に伴い、かつてのような資源循環はむずかしくなっています。
 しかし農村には、生物系廃棄物を有効活用できるという、農村ならではの循環型社会を実現する素地があることに変わりはないはずです。
 私たちはまず、身近なところから、できることをやっていきましょう!!

農業集落排水施設とは

農村地域において、
・農業用水の水質を保全する
・私たちの生活環境をより快適に維持していく
・生活排水をきれいにして自然に還す
大切な役割を果たしているのが農業集落排水施設です。
農業集落排水施設は、トイレや台所、風呂などの生活排水を管路によって集めて、きれいにしています。
生活排水中の有機物が微生物によって分解されることにより、きれいになります。そして微生物の死がいが沈殿し「おでい」となります。

農業集落排水から始まるリサイクルの輪

【出典】集排汚泥のリサイクルをすすめましょう。21世紀の環境と農業集落排水汚泥の循環利用を考える。((一社)地域環境資源センター)

汚泥(おでい)とは

「おでい」は「汚れた泥」ではありません。
「おでい」は私たちが毎日出す生活排水から生まれるものです。
「おでい」は肥料として再利用できます。
 この「おでい」を有効に利用しようという考えを、泥のエコロジー「ドロコロジー」と呼んでいます。

<ドロコロジー>は簡単
 農業集落排水施設から出る「おでい」は、乾燥した状態(水分50%くらい)で、年間一人あたり10kg程度と少量です。
 農地はもちろん家庭菜園などに撒くだけでも、簡単に土に戻すことができます。
<ドロコロジー>は安心
 農業集落排水施設では工場排水を入れません。
 だからどの地域でも、「おでい」は安心して利用できます。
<ドロコロジー>は土に優しい
 「おでい」は、多種にわたる微量のミネラルが含まれていて、土壌改良材の役割を果たします。
 また肥料効果もあり、作物にやさしい土になります。

汚泥(おでい)の種類

岐阜県で利用されている方法には、3種類あります。
(1)乾燥おでい(水分:30から50%)
  乾燥おでいは、「おでい」を太陽エネルギーや風力エネルギーを使って乾燥させる「天日乾燥おでい」と機械で強制的に乾燥させる
  「機械乾燥おでい」とがあります。
(2)コンポスト(水分:40%程度)
  コンポストは、水分量が80から85%程度の「脱水おでい」を使用し、微生物が働きやすい条件を整え、発酵させたものです。
  有機質(易分解性のもの)の分解により温度が上がるため、雑菌や雑草の種子などが死滅し品質が安定します。
(3)炭化おでい(水分:2%程度)
  「炭化おでい」は、木炭を作るように酸素を少なくして燃焼させることにより、「おでい」を炭の状態にしたものです。
  肥料成分はあまり期待できませんが、土壌改良材として利用することによる炭の特徴である保水性・通気性のよい土になります。

汚泥の種類

【出典】ドロコロジー-21世紀をめざす汚泥循環再利用のすすめ-((社)日本農業集落排水協会(現(一社)地域環境資源センター)

「おでい肥料」を入手するための連絡先

「おでい肥料」のごあんない

※このホームページは、
・集排汚泥のリサイクルをすすめましょう。21世紀の環境と農業集落排水汚泥の循環利用を考える。((一社)地域環境資源センター)
・ドロコロジー-21世紀をめざす汚泥循環再利用のすすめ-((社)日本農業集落排水協会(現(一社)地域環境資源センター)
から一部を引用しています。

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