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知事記者会見(平成26年1月22日)

記事ID:0011154 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成26年1月22日(水曜日)午後3時05分

知事 3点資料をお配りしておりますけれども、まず、いわゆるメガソーラーと言いますか、県有地を活用して太陽光発電施設の大規模なものをやっていこうということで、美濃加茂市のエネルギーファームが完成をいたしまして、明後日24日(金曜日)に開所式を行うということでございます。
事業主体は岐建株式会社とコスモ石油販売株式会社の企業共同体が、県との間で協定書を結びまして、この施設を造って運用をしていくということであります。高さ2mの台の上に、縦1.7m、横1mの太陽光パネルを6,500枚設置するということで、かつ2mの架台の上に乗せておりますからその下にスペースがあるというので、その下で農作物の栽培もやるということで、メガソーラーと農業の融合という大変珍しい事例でございます。
メガソーラーそのものは、年間157万キロワットアワーということで、これは一般家庭でみますと約450世帯分の電力量ということであります。それから農業については、パネルの下で日射量が少なくても育つサカキなどの農産物の栽培を始めるということで、3年後の出荷を目指して色々と栽培方法を工夫していこうということでございます。
それから、さらにここには防災用の非常用コンセントを設置しております。災害時にはここから地元への電力供給を可能にするということで、地域にとっての防災機能強化も期待できるということで、美濃加茂市と事業者との間で、明後日の開所式に合わせて、災害協定の締結式も行うということになっております。県としてはこれに立ち会わせていただく予定であります。その他、小中学生を対象にした見学会をやるなど、色々とこの太陽光発電施設を活用して、各方面にアピールをしていきたいということでございます。
それから、2番目が県営水道の大規模地震対策ということでございます。これは、東濃・可茂地域7市4町ですね、県営水道としてはこの7市4町に水道用水を供給している訳でございますが、安定供給体制を再点検しながら、大規模地震対策に取り組むということで、今般、水安全対策ということで、非常時でも迅速かつ正確な水質検査を行うために、この美濃加茂市の山之上浄水場に、新たな水質試験棟を設置をするということで、ご案内をさせていただくということでございます。
このパネルにあるようなものでありますけれども、これはもともと昭和51年に(整備された)現在の水質試験室がありますが、その後試験項目がどんどん加わっていって、当時に比べますと今は約7倍の200項目を超える試験をするということで、追加機器の設置スペースがもう限界にきているということです。それからやはり検査の種類ごとに検査室を分けて、誤った検出(の防止)とか、あるいは検査時期をずらしてやるという(現在の)効率の悪いやり方を改めたいということで、今度の水質試験棟では、従来の250m2から一気に1,405m2ということで、それから検査室も6室から23室に増えるということで、検査ごとに専用の部屋を設けて効率よく検査ができるということでございます。
それから、原子力防災対策として、昨年度、水道水の放射性物質測定器も仮設置という格好で今やっておりますが、これも新しい棟に設置をしていくことができるということであります。それから、この試験棟自体の耐震性、それから機器をしっかりと金具で床に固定をするという耐震性等々、非常時においても検査をしっかりできるようにやっていこうということでございます。
それから3番目が、この小児在宅医療推進という、これのいわばスタートとして研究会をまず開催をするということでございます。今、来年度予算に向けて色々と議論をしているところでありますけれども、重度の障がいを持って、常時医療的なケアを必要として自宅で暮らす子どもの医療・福祉をどのように確保していくかということで、「小児在宅医療推進プロジェクト」というものをこれから大いに充実させていきたいということでございます。まず来月2月16日(日曜日)に県の総合医療センターで、「小児在宅医療研究会」を開催をさせていただくということでございます。
小児医療がどんどん進歩していく中で、救命できる子どもが増えているということが一方でございますし、同時に、生きていくために常時医療的ケアを必要とする子どもも年々増加していると、こういうことでございます。
こうした重症心身障がい児の受け入れ先として、県立希望が丘学園の再整備、あるいは県の総合医療センターの障がい児病棟の整備といったことを進めておりますけれども、その一方でやはり住み慣れた自宅で暮らしたいという家族の思いを反映して、退院後在宅で介護する流れが次第に主流になりつつあると。ところが、その受け皿となる訪問診療を行う開業医とか、あるいは訪問看護ステーションと、こういったものが充分でないということ、あるいは関係者の横の連携も十分取れていないということでありまして、施設のハード整備と並行して、こうした小児在宅医療の充実に向けた取組みを進めていきたいということで、このご紹介する研究会はその一環として、新たに開催をするということでございます。
医師、看護師、福祉関係者、あるいは特別支援学校の教員、保健師、その他小児在宅医療に思いのある方々が一堂に会して様々な課題について議論をする、そしてまたお互いに顔の見える関係を構築していくということを目的としておりまして、第1回の内容はここに書いてありますような基調講演、パネルディスカッション等々がある訳でございます。
年3回程度のペースでこれから継続してやっていこうということでありますが、これを皮切りにして、「小児在宅医療地域資源マップ」「小児在宅医療マニュアル」「重症心身障がい児者介護人材育成研修」等々、(小児の)在宅医療にどのように対応できるかということや、そのための人材確保、研修、そういったことも幅広くやっていきたいと。この資料の2ページ目の「参考1」に書いてございますけれども、色々な事業を進めていこうと、その皮切りがこの研究会ということでございます。
あとは、特に資料をお配りしておりませんけれども、今朝起きてというか、昨日の夜のニュースから始まって、今朝のメディアの新聞・テレビ・ラジオ等の報道を伺っておりましても、当面FC岐阜のフィーバーになっておりまして、大変私どもとしては新生FC岐阜をスタートするにあたって、県内各地でも大いに賑わっておりますし、全国放送でもやっていた訳であります。実際ラモスさんと昨日県庁でお目にかかりましたけれども、非常に旺盛なエネルギーというかオーラを感じた訳でありまして、この勢いでサポーターも盛り上がり、そしてスタジアムの雰囲気もガラッと変わるのではないかと、大いに期待をしたいということであります。
特に、攻撃的なスタイルということをずいぶん強調しておられました。一方でキャプテンは川口ゴールキーパーということですから、攻撃的であると同時にしっかりと守り切ることができる、そういうチームになって、見違えるようなスタートダッシュをまず決めて、かつそれが終盤まで息切れすることなく続いていけるような、そういう新生FC岐阜のサッカーを見せてもらえればというふうに思っております。
やはり開幕戦は、いきなり1万人を超える大観衆のもとに試合ができればということで、是非お誘い合わせの上、皆さま方も含めて一人でも多くの県民の方に競技場に足を向けていただいて、FC岐阜が変わったと、岐阜県のサッカーがこれから変わるのだと、そんなことを実感していただけるとありがたいということで、"隗より始めよ"で県の職員の皆さんにも後援会の加入とか、チケットの購入とか、そして競技場に足を運ぶと、そんなことを呼びかけをさせていただいております。是非よろしくお願いします。私からは以上です。
記者 新年度の予算編成が本格化する訳なのですが、その中で職員給与の関係なのですけれども、色々と知事会の要請とかもありまして、国は国家公務員の給与削減というのは本年度いっぱいで止めるということを決めておりまして、現段階で県職員、3月末で特例的な削減措置は切れるのですが、知事の方針というのは新年度以降どのようなものかということを。
知事 明日からですか、知事査定と言いますか、私を交えての議論が始まりますので、いよいよ本格的な取りまとめにかかっていく訳であります。今おっしゃった点については、かねてから本年度のやり方がおかしいということを言ってきた訳で、それを国も受け止めていただいた訳ですので、4月1日からは通常のと言いますか、本来の給与に戻るということにさせていただきたいというふうに思っております。
私自身も何年振りかで、本来の給与を4月からいただくことになるのではないかと思いますけれども。
記者 東京都知事選の関係で、3点ほど質問をさせていただきたいのですけれども。
1つが、都知事選の結果が、国の原発、エネルギー政策に影響を与えるというふうにお考えになられるかということと、2つ目が東京都知事選でどなたか支援されるような考えというのがあるのかどうかということと、3つ目が改めてにはなるのですが、原発の再稼働について知事ご自身はどういうふうにお考えになっているのかということを。
知事 まず、いよいよ明日23日(木曜日)が告示ですか、本格的な選挙戦が始まる訳なので。また、細川さんは本日記者会見をおやりになると聞いておりますので、むしろこれからどういうふうにこの都知事選の論点、争点が展開していくかということで。東京都という巨大な首都を治めるということですから、色々な論点があろうかと思いますし、そういう中の一つとして原発の問題、これも選挙戦の中でどういうウエイトを持ってくるか、都民の皆様が何を課題として感じ、どのような支持行動に移られるかと、こういったことは注意深く見ていきたいと思っております。
細川元総理にしても、それから舛添元厚生労働大臣にしても、私自身としては霞が関時代にご縁のあった方々でございますけれども、知事という立場で、特にどなたを応援するとかしないとか、そういうことはありません。興味深く、遠くから眺めさせていただくということです。
それから原発については、現に今、全部止まっている中で、原子力規制委員会の安全審査が色々な形で丁寧に進められているというふうに思っておりますので、やはり、まずは安全第一ということで、どういう安全審査の進め方で、どういう基準で、どういう判断をされてというところを子細に見守っていこうということが基本です。
記者 2点お聞きしたいのですけれども、まずFC岐阜について、昨日21日(火曜日)、ラモスさんもお会いになった時おっしゃっていて、薫田さんもおっしゃっていたというのもあるのですが、J1への昇格を最終的に目指すというところで、クラブハウスの問題ですとか、長良川競技場の観客席の問題ですとか、いつになるか分からないのですけれども最終的には県とかにも支援を求めて、J1を目指したいというお話があったと思うのですが、この辺りに関して知事さんの現状のお考えというのをお聞きしたいのが1点目です。
2点目は、ちょっと全くフェーズが変わってしまうのですけれども、本日22日(水曜日)、国土交通省で、大型の自治体の工事の基準価格、実際の予定価格をある程度引き上げるという、実際に入札が不調に終わっていることが多いということで、引き上げるということを各自治体に要請するというのが午前中に出ていると思うのですが、そこに関して要請があった場合、岐阜県としてはどういうような考えをお持ちかというのをよろしくお願いします。
知事 前者の問題ですけれども、JリーグでFC岐阜として新しいフォーメーションで大いに頑張っていこうという時に、当然、いつの時点かは別にしてJ1を目指すと、あるいはJ1に移行するということは大きな目標であると思いますし、またそれを戦力の面でも、色々な面で実現していく過程で、当然先程あったような論点は出て来る訳ですので、一つ一つ課題として検討していくということになるのではないでしょうか。
まずは、この新生FC岐阜がJ2の中でどこまでやり切れるかというところを見ながら、その次のステージをどう展望していくかということを並行して考えていくと言うか、そういう中で議論されていく話ではないかと思っておりますけれども。
現時点で、今すぐこうしてこうしてというところまで、まずはJ2に残るためにも債務超過も完全に消さなければなりませんし、まだまだ手順を踏んでやるべきことがありますので。ありますけれども、J1を目指すということは、誰もが考えている目標でありますし、そのためのステップと言いますか、乗り越えなければならない課題であることは承知をしておりますので、しっかりと議論をしていきたいと思います。どういうやり方があるかですね。財政負担の問題もありますからね。
それから、後者の問題は精査をさせていただこうと思っておりますけれども。具体的にどういう部分をどういうふうに問題視しておられるのかですね。まずそのいただいたもの、国の考え方をよく精査をした上で、こちらとして言うべきことが有りや否やと、あるいは岐阜県単独で言うべき話なのか、知事会を通じてオール都道府県ということで言挙(ことあ)げしていくのか、その辺り、順を追って議論を整理していきたいと思います。
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