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知事記者会見(平成26年1月16日)

記事ID:0011128 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成26年1月16日(木曜日)午後3時00分

知事 (パネルを指さして)ここにありますように「第39回全国育樹祭」の「大会テーマ」と「シンボルマーク」、「ポスター原画」を一応決定させていただきました。
これは、昨年の7月から9月にかけて、全国から募集をいたしましたのですが、大会テーマが4,067点、シンボルマーク709点、ポスター原画2,767点、総数7,543点ということで、大変な応募がございまして、これはうちのスタッフに調べてもらいましたら、昨年開催の埼玉県の5倍、それから今年開催の山形県の9倍ということで大変多くの方に積極的に提案をいただいたということでありがたいと思っております。
審査委員会がございまして、そちらで選ばせていただきましたが、まず大会テーマは、ちょっと異例なのですが、小学校1年生の方の提案と71歳の方の提案を組み合わせて1つにして、これは2人のご了解も得ている訳でありますが、つまり甲乙つけ難いものですから甲乙つけ難い中で、それぞれのキーワードをいただいて、「手から手へ豊かな緑でぼくらの未来」ということで組み合わせで2人のアイデアをいただいたと、こういうちょっと通常ない珍しいことですけれども。
ただ、「育もう豊かな緑でぼくらの未来」というのが小学校1年生、「手から手へみどりの山河は輝く未来」というが71歳なのですね。「育もう」というよりは、「手から手へ」と言ったほうが、何か世代を通じてという流れがありますし、一方で「みどりの山河は輝く未来」というのは大人の表現ですので、「豊かな緑でぼくらの未来」という、この表現のほうがもっと何と言うか世代を超えて子ども達にも語りかけるということで、足し算という、ちょっと珍しいでしょう。そういうことにさせていただきました。
それから「シンボルマーク」は、お見通しのとおり大変シンプルに描かれた岐阜県の形と若葉が柔らかく醸し出すということで、さりげない人間の形をしたデザインから県民全体で森を育んでいこうという、温かい包み込むようなメッセージが絵柄の中に出ているのではないかということで選ばせていただきました。
それから「ポスター原画」は、優秀作品がたくさんある中で、小学校高学年の部で最優秀になったものでありますけれども、厳しい自然条件で育った様々な木々とその成長が力強く描かれていると、こういうご評価で「植えて、育てる」、そして「伐って、利用する」という"持続可能な森林づくり"を象徴した作品ではないかと、こういう植えているところから育ったところまで段々に描いてありますけれども、選ばせていただきました。
そういうことで、ポスターの原画につきましては、アクティブGの2階のGストリートで明日(17日(金曜日))から29日(水曜日)まで展示会をやります。県内の子どもたちが非常に一生懸命応募してくれましたので、是非ご覧いただければと思っております。
今後この大会テーマ、シンボルマーク、ポスター原画と、これを上手に組み合わせて公式ポスターを作っていくということになりますし、のぼり旗とか横断幕とかPRグッズとか、そういったものもこれを原型にして活かしながら作ってまいります。
この5月には実行委員会を作りますので、その辺りで準備を本格化していくということでありますので、よろしくお願いしたいと思います。
あと、マスコットキャラクターは、前の第57回全国植樹祭の時のあすはちゃんと、国体のミナモと両方を組み合わせたものが既にありますので、これをそのまま使っていこうという、植樹祭のシンボルマークと清流のシンボルであるミナモちゃんというようにしようという、そんなことです。
それからもう1つは、「岐阜県障がい者総合相談センター」の整備ということでありまして、(パネルを指さして)ここにありますのが、「身体障がい」「知的障がい」、それから発達障がいを含んだところの「精神障がい」と、この3つをワンストップで対応する相談機関をということで、鷺山にこの「岐阜県障がい者総合相談センター」というものを作ることにしておりまして、実施設計が一応完了したということでございます。
現在は4つあるのです。身体障がい者に対しては「岐阜県身体障害者更生相談所」、発達障がいは「岐阜県発達障害者支援センター」、これはいずれも鷺山にありますし、もう1つは知的障がいに対する「岐阜県知的障害者更生相談所」、それから精神障がいの「岐阜県精神保健福祉センター」、これは下奈良の岐阜県福祉・農業会館と、この近くですよね、それぞれありまして。
ところが、2つ以上の障がいを持つ「重複障がい」というのも結構ありますし、発達障がいが原因でうつとか適応障がいといった「二次障がい」に移っていきますので、分けていくというのは必ずしも良く(なく)、むしろ連携を深めるということが大事であります。それからたまたま「岐阜県身体障害者更生相談所」が、非常にもう、築43年ということで老朽化しておりますし、それやこれやで一元的に相談支援を可能にするということで、集約をするということで、この1つの建物の中にまとめて入れると、こういうことであります。
4つの相談機関を集約している自治体というのは、全国で山梨県しかないそうでありまして、山梨県に次いで全国2番目という、多分大きな流れはこういうことだと思いますけれども。
この(パネルは)外観だけしかありませんけれども、鉄筋コンクリート造3階建てで、建物・敷地内は全面バリアフリー化ということで、手すり、点字・多目的トイレ、障がい者用駐車場の屋根の設置等々であります。
今、建設予定地には「岐阜県身体障害者福祉会館」というものがあるのですが、これを全部解体をして、この4月から工事を開始して、来年1月に竣工、来年4月から供用開始ということで予定しております。
こういうことで、「重複障がい」の方も一度に相談・手続きもできますし、「二次障がい」に対しても色々な角度から支援をすることが可能になるということでございます。
なお、この鷺山地区には、隣接する「県立希望が丘学園」、それから「県立岐阜希望が丘特別支援学校」の再整備も今年度中に着工をして、来年9月に供用開始を予定しております。おまけに障がい者用プールも将来的には整備するということで、この鷺山地区が医療・福祉・教育・スポーツと、障がい者支援の拠点になっていくと、こういうイメージでいる訳でございます。
以上2つがご報告案件になりますが、あと前回の会見で話題になりました例のアクリフーズの冷凍食品ですけれども、今日の午前10時現在で、県の関係の保健所やセンターには67件、岐阜市の保健所に20件ということで87件の相談が寄せられております。特に健康相談が56件になる訳ですけれども、いずれも軽症で既に大体回復されているというように聞いております。
あと、回収した食品の検査を31件既に終わっておりますけれども、まったくマラチオンという問題になっている農薬は検出されていないということでありますので、さて何であったかということについては、なお疑問がちょっと続くということでございまして、もう少し注意深く本県のみならず各県の状況を見ながら、今回のこの出来事についての分析をまたしていかなければいけないと思っております。
私からは以上です。
記者 昨日なのですが、千趣会の執行役員の方が県庁に来られて知事と面談をされていると思うのですが、おっしゃることができる範囲内で結構なのですが、どのようなお話があったのかというのをお伺いできればと思います。
知事 別に言えないことはありませんので、いいのですけれども。
1つは、一応進出決定ということでご挨拶というのが主旨ではありましたけれども、せっかくですから、現時点での色々なお考えを聞いたところなのですが、今ある建物を基本的に活用していくということで、内装その他の整備を始めておられるようではありますけれども、まだ厳密には決まっていないようですけれども、目途としては来年の1月辺りが操業開始になるのではないかと、この準備の状況によってはまた変わってくるのでしょうけれども、そんなことをおっしゃっておられました。
それから、スタート時点では大体200~300人の雇用ということになるのではないかということですけれども、恐らくその後、さらに拡充をしていくというか、まだどう使うか決めていないスペースもあるようですので、そういったことを考えるとそれがさらに増えていくということは十分可能だという話でした。結局今の通信(販売)は多品種少量のパッケージを作って、そして効率よく運ぶということなものですから、倉庫というと何か自動倉庫のイメージがあるのですけれども、きめ細かく多品種少量のリクエストに答えていく意味ではかなり人手を色々な部分で使わざるを得ないので、そういう意味で雇用効果はかなりあるという、そのような話でした。
それから千趣会としては、近くの可児市に中部商品センターというものがある訳です。この中部地方のいわば拠点にしている訳なのですが、今回はここを購入してソニー美濃加茂サイトを活用するということによって、全国の物流の拠点を可児市と美濃加茂市に集中すると、こういう事をお考えのようです。それで、この可児市・美濃加茂市の近接した2つの拠点を有効に・有機的に連動させ・組み合わせて、全国への配送をやっていくと、そういう中核拠点にするという、そんなことを考えておられていまして、やはり日本のまん真ん中にあって、しかも交通ネットワークの要のところにあるというメリットを大いに活かしていきたいということです。
この千趣会は、モノの調達は中国を始め海外が多いのですね。海外で作ったものを船で運んで、伊勢湾経由もあれば福井港経由というのもあるのですか、この可児市・美濃加茂市に運んで、そしてお客さんのリクエストに応じてパッキングをしてタイムリーに運んでいくと。こういうカタログ販売が中心ですけれども、常時どのくらいの在庫を持つかと、それから製造拠点と物流拠点とどういうふうに組み合わせていくかという、この辺りが実際の品物の流れと言いますか、その動きを見ながら絶えず考えていかなければいけないという、そういうことなものですから、まだ今の時点で固定的なことはないのですが、先程申し上げたようなイメージで中核拠点にしていこうということです。
それとやはり通信販売は大変好調なようです。そのようなことを言っておられました。私どもとしては、かねてより雇用と地域経済の活性化ということで期待をしていた訳なので、特に雇用についてはよろしくご配慮お願いしたいということを申し上げました。
記者 東京の都知事選で段々候補者が出てきまして、細川・小泉首相経験者の2人が、いくつか掲げられている政策の中に脱原発というのを明確に出していますし、割と国の政策に近いようなことを地方選の公約として出してくるということに対してどのようにお考えかということを、全国知事会の総務委員長も務めていらっしゃるということで、その辺りも踏まえてお伺いしたいということ。
もう1点は、岐阜市の市長選もありますが、候補者の方々から現状なかなか県との連携が取れていないという、例えば今、市が造り始めた図書館も、県図書館も立派なものがあり二重行政になっているのではないかとか、この辺りで自分達は当選したら連携を取っていきたいというような声があるのですが、この辺りについてのご所感もお聞きしたいと思います。
知事 まず東京都知事選挙ですけれども、細川さんといい小泉さんといい、ちょうど私がまだ元気盛り、働き盛りの若い頃にお仕えした方々ですから、大変興味深く拝見しております。
もう一人の舛添さんは、私と歳が1つ違いなのです、彼は私より1つ若いのですけれども、彼も大学を出てフランスに留学をして、フランスを中心にヨーロッパで国際政治を勉強して、留学から帰ってきてから新進のヨーロッパ帰り・フランス帰りの国際政治学者というところで、当時確かカッパ・ブックスですかね、まだありましたよね、「日本人とフランス人」という本を、ベストセラーをお書きになって颯爽とデビューして、ちょうど私も同世代で同じ頃留学もしていましたし、そういう意味では若いころから注目していました。
色々ご縁もありましたし、その後政治家になられて、私も公務員として一緒に仕事をしたり相談をしたり議論したりということがしばしばありましたので、世代的にも近いものですから、そういう意味では大変よく存じ上げている方ですし、厚生労働大臣の時にも今度は知事と厚生労働大臣という立場で色々と議論させていただきましたし、そういうご縁のある方ですから。
いずれもご縁のある方が今登場してきているものですから、興味深く眺めております。それぞれのお考えで、争点・論点を作っていかれる訳でしょうし、東京都民にどうアピールしていくのかということで、やはり首都ならではの主張というか議論というのは当然あるだろうと思いますので、そういう流れの中でそれぞれのお考え・ご主張が都民にどういうふうに評価されるのかと、その辺りも含めて興味深く今私としては見させていただいているということです。
それから、岐阜市との連携というか、県都ですから、岐阜県全体のことを、色々な政策とかあるいは岐阜県の今後の発展・ビジョンということを考えていく上で、県都という大変重要な位置にある訳なので、そういう意味では我々としては常日頃から連携を取るように心がけている訳なので、そういう中でそれぞれの候補者が何をどういうふうに意識しておられるかというのは、これまた興味のあるところです。
図書館については、さしあたり今まで具体的にそういうご相談を受けたことがないので、どういう趣旨でおっしゃっておられるのか分かりませんけれども。それはともかくとして色々な意味で、この県庁も岐阜市内にある訳ですし、また人口も約40万人ですからオール岐阜県の5分の1です。圧倒的なウェイトの高い地域ですから、そういう意味で非常に私もそれぞれの候補者のおっしゃることには関心を持って見ております。
記者 今朝なのですけれども、経済3団体の年頭の会見で賃上げについて、中小企業にも大企業と同じようなことを求めるのはなかなか難しいのではないかというお話があったのですけれども、それを受けて、知事として岐阜県の、岐阜県は中小企業が多い訳ですけれども、新たに調査をしたりだとか、支援策を考えられたりとか、そういったことがありましたらお願いします。
知事 賃金をどうするかというのは、それぞれの企業の経営判断であり、また組合との大きな交渉マターでもありますので、今の日本のシステムで言えば経営者と組合との間で色々と協議をしながら、それぞれの企業で適切な水準を決めていくという、そういうことだと思うのですけれども。
ただ一方で、マクロ的な経済政策、経済情勢という中で言うと、アベノミクスの金融と財政が出動している中で、成長戦略がどのように効果を発揮していくのか。そして安倍総理がしばしばおっしゃっておられるように好循環と言いますかね、企業活動が活発化して収益を生み、その収益が給与という形で個人所得の上昇に繋がって、そして個人所得の上昇が更に消費に繋がり企業活動が活発になっていくという流れと、そしてまたその収益が投資、イノベーションに繋がり、そしてその企業の競争力が高まっていく、供給力が高まっていくと。これがまた経済を更に活性化していく、伸ばしていくと。
そういう好循環が今期待されている中で、それぞれがお決めになることではありますけれども、日本全体としてマクロ的に眺めた時に、給与というのはどういうことになるのか、給与がアップして消費の増大に繋がり、それが更にまた企業活動の増大に繋がっていくという流れに行けるのかどうかというのが一つの大きなポイントだと思いますし、とりわけ4月からは消費税が上がる訳ですから、そういう中で個人所得の行方、消費の行方という意味で、一つの論点だと思います。
そういうこともあって、政府も経済界に要請をしたり、あるいは経済団体がそれぞれに色々とお考えになって発言をしておられるということで、最終的には個々の企業がお考えになるべきものでありますけれども、そういう大きなマクロ的な流れの中を、それぞれの人が見ながら、判断をしながら、全体として日本経済をどうデフレから脱却させていくかという、そういうことだと思います。そういう中での賃金の問題というふうに私自身は見ております。
ただ、県が何か調べたり、何かそこに直接手を加えるとか、そういうことではありませんけれども。ただ、逆に行政、県が成長戦略ということでやろうとしていることは、例えば企業の市場開拓とか、商品開発とか、そういったことに対する予算、情報、あるいは人材育成、色々な面での支援とかですね。それから海外進出も含めてですけれども、色々な場を提供していくと言いますか、展開の場を提供していくとか、行政は行政で好循環の一旦は担っていけるような施策を打っていくという、そういう役割分担だと思います。
記者 千趣会の話なのですけれども、200人から300人の雇用というのは地元から採用されるのかまた別か。それから、雇用形態は正社員か非正規かとかそういう話は出たのでしょうか。
知事 雇用形態については、いわゆる不定期なアルバイト的なものはないと。朝から晩まで恒常的にやってもらうということでの採用を考えているということですけれども。そういう意味で、正規・非正規という定義はありますけれども、基本的に恒常的な雇用ということで考えていますという話でした。
それから、これはこれから採用のプロセスに入っていきますから、色々なところに働きかけて希望者を募っていく中で、判断していかれるということではないでしょうか。
記者 特に具体的に何人くらい地元で採用されるということは。
知事 そういう厳密な枠というよりは、むしろ各方面に希望を募っていくと言いますかね。
ただ、私がちょっと聞いたのは、美濃加茂市は元々外国人の方々の住民の比率が高いところです。そういう意味で、外国人の雇用ということについて特段のお考えはありますかというお話を聞きましたら、特にこだわりはありませんと。従って、自然体で採用できる人は採用していくという考えでおりますと、こういう返事が返ってきました。
記者 いらっしゃった方なのですけれども、本社の役員さんですか。
知事 執行役員で、肩書は。
広報課 取締役経営企画本部の本部長さんです。
知事 本社の方と、それから可児の(中部商品センターの)トップの人も来られました。可児は子会社になっているのですよね。
記者 三菱電機さんが昨日、恵那市に新工場を建設するという発表がありましたけれども、リニア関連でも注目が高いようなのですけれども、それについてはどのようにお聞きになっていらっしゃいますでしょうか。
知事 三菱電機の恵那のケースは、もちろん基本的には大いに歓迎するところであります。これは世界的に需要が高まっている鉄道車両用の部品の工場ということでありまして、今後の成長が大いに期待できるということで、私どもとしてはそういう意味では大変歓迎を申し上げるところであります。
それから雇用という面では、操業開始時に100人程度、それから将来的には200人程度ということをおっしゃっておられまして、そういう意味でも私どもとしては非常にありがたいと思っております。
こういう伸びていく分野の工場がこうやって出て来るということは、他の企業に対しても呼び水効果と言いますか、そういったことも我々としては期待したいというふうに思っております。
(製造品目は)モーターとか制御装置とか、そういう鉄道車両用の製品なのですけれども、こう言うと必ず聞かれると思って先に申し上げておきますと、リニアとの関係はちょっとよく分からないです。特段、話は出ていないというふうに聞いております。
それで、恵那市がどういうことで選択されたかということを聞きましたら、やはり日本の中心に位置しているということで、全国どこの地域にもアクセスしやすいと。それから、元々三菱電機は中津川製作所、それから名古屋製作所可児工場と既存工場がありまして、色々な意味での連携協力を取りやすい位置関係にあるという、それも積極的に評価された理由だと、こんなふうに伺っております。
これは、元々県に斡旋依頼がありまして、県でご紹介をしたのです。それが非常にスムーズにいきましたものですから、大変よかったと思っております。
記者 FC岐阜なのですけれども、補強を推し進めていて、今度川口ゴールキーパーが入るのではないかという噂もありますけれども、今の補強など強化策について、知事はどう受け止められているのかということと、県としてまた新たに支援策などがあれば教えていただいてよろしいでしょうか。
知事 今年の2月から始まる新年度の陣容をどう整えていくかと、かつ勝てるチームを作っていくということで、FC岐阜の中で色々と検討し、そしてまた対象は生身の選手ですから、人間ですから、どこにどういう可能性があるのかと、色々なネットワークの中で日々、今最終段階だと思いますけれども、検討してもらっている訳なので、そのプロセスの話がちらほら出てくるのではないかと思いますけれども。
どこかで、できれば新年度が始まるまでには区切りを迎える訳ですから、そこのところで最終的にこういう陣容、監督も含めてですけれども、こういう陣容でこういうことをやりますと、契約も全てきっちりと終えて発表するということになると思います。
私自身は、今のところまだそのプロセスにありますから、その様子を見させていただいているということで、県が出て行ってどうこうとか、行政は別に選手の評価をする立場でもありませんので。ただ、気持ちとしては、昨年のことを考えますと、やはり勝てるチーム、活躍できるチーム、そしてまた県民にとって選手起用なりが分かりやすい、応援しやすい、そういうチームを作って欲しいと思っております。
色々馴染んだ名前も出てくるものですから、どういうことになりますか。まだ、最終発表まで様子を見ているのですけれども。
記者 FC岐阜の件なのですけれども、基本的な話として岐阜県が応援・支援という部分なのですが、改めてお伺いしたいのですが、知事として考える、岐阜にサッカークラブがあるということの意義ということについてのお考えを教えていただけないでしょうか。
知事 この議論は、FC岐阜がJFLで頑張って、それからその前の社会人リーグで頑張って、JFLに上がって、その辺りから何とかプロチームのJ2まで行けないかということで、県を挙げて色々な応援をしてきた訳なのです。ある日突然というよりは、サッカーという今、非常に国民的なスポーツで、しかも子ども達が非常にサッカー選手に憧れ、親しんでいるということもありますものですから、サッカーというスポーツが岐阜県に根付いていくと。そういう上で、FC岐阜がまず下からずっと上がっていって、何とかプロチームにまで行けないかどうかと。岐阜県としてはプロチームを持ったことがないものですから、初のプロチームができれば、またそれを中心にサッカーの裾野が急速に広がるのではないかと、そんな議論をある時期していた訳です。
ちょうどその頃に、フットサルという、もう少し小規模なものがありますよね。フットサルで、岐阜市の三里小学校の(児童がいる)チームが全国制覇したのです。それで皆さんに県庁に来てもらって、将来はと言ったら全員がプロのサッカーの選手になりたいと言う訳です。その後、あの子達がどうなったか、ちょっとトレース(追跡)していないのですけれども、そのくらいフットサルも非常に岐阜は盛んですし、名古屋グランパスが冬のトレーニングで飛騨に来てくれるというのも、大変飛騨では反響を呼んでおりますしね。
そういう中で、皆で応援していこうということで、じわじわと応援の輪が広がっていって、そしてまた我々も国体を控えておりましたので、やはり国体に向けて岐阜県のサッカーを強くしていくことも大事だということで、FC岐阜のセカンドと言いますか、2軍チームもやはり同じように頑張ってもらおうということでやってきました。そして、何とかJ2に見事昇格をして、昇格をしたことはいいのですけれども、財政的に物凄く苦労を重ねてきているというのが現状なのですけれども。昨年は、何とそのFC岐阜セカンドが国体で47年ぶりに優勝したものですから、単にそのFC岐阜というJ2のチームだけではなしに、それを支えるセカンドがやはり全国制覇できるだけのものがあると。今回その中から、また有望選手をFC岐阜に上げてきていますけれども。
もう一つは、そういう流れに乗って、FC岐阜の選手たちが、大変県内各地で子ども達との交流、地域との交流を一生懸命やってくれまして、ここ数年、J1、J2を通じて約40チームあると思いますけれども、地域貢献度という、Jリーグのですね、切り口での統計があるのですけれども、FC岐阜は第1位なのですよ。ですから、日本のJリーグ、J1、J2を通じて最も子ども達との交流とか、地域貢献とか、地域交流とか、そういうことを丁寧にやっているチームという、これは誇りに思っていいのではないかと思います。そういうことでFC岐阜があることによって、地域や子ども達と繋がっていくといいますか、裾野がしっかりしていくというか。
そういうふうにずっと積み上げてきたものがあって、その頂点にあるFC岐阜が、J2から陥落するかしないかという、またライセンスを維持できるかどうかという、昨年1年間、本当に苦しい時期を過ごした訳ですけれども、やはりここまでずっと時間をかけて県内に定着をしてきたというか、そういうことですから、やはりこれは大切にしていきたいと。そういう何と言いますか、ある瞬間に、ある一点でどうのこうのと言うよりは、既に相当な積み重ねの中で、皆が応援をしていったり、FC岐阜を色々なところに活かしていくというか、その効果が出てきているという色々なことを考えると、やはり我々としては、できるだけ大切にしていきたいというふうに思っておりますけれども。
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