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知事記者会見(平成25年11月6日)

記事ID:0010952 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成25年11月6日(水曜日)午後3時00分

知事 いくつかご報告があります。まずここにお配りしてあります資料の順番でいきますと、飛騨牛ブランドのPRということで、先般東南アジアでキャンペーンやってきましたけれど、首都圏での販路拡大というのも、これまで着々とやってきておりまして、百貨店、それから高級スーパーでの試食フェアとかですね、それからレストランでのメニューフェアでありますとか、飲食店向けには、飛騨牛取扱店ということで、いろんな接触を経てきているということであります。今年度は、飛騨牛の首都圏での一頭販売を促進するということで、補助事業を新設しておりまして、9月末までの半年で46頭の販売実績がありまして、昨年、年間で76頭でございましたので、ペースとしてはこれをかなりこれを上回っているということでございます。
今月、11月1日から一か月半、帝国ホテルの中の鉄板焼きレストランの「嘉門(かもん)」というところがありますが、そこで今「飛騨牛メニューフェア」をやっているところでありますが、それと合わせて来週11日月曜日ですけれども、都内のレストランの関係者やマスコミ関係者をお招きをして、飛騨牛キャンペーンをやろうということです。
場所はここにありますように、帝国ホテルの牡丹の間ということでありますけれども、ステーキとかビーフシチューとか、様々な飛騨牛についてのメニューをご用意させていただくと。併せてトマト、富有柿、鮎といった県産食材を使った料理でありますとか、岐阜九蔵という、県内の蔵元9社がコラボして売り出しております9種類のお酒も併せて提供するというようなことで、大々的にPRしていきたいと思っております。そのほかにも、都内のホテル、高級スーパー、レストラン等々で今月から1月、2月と、さまざまなフェアを予定しております。首都圏での飛騨牛取扱店、今21店舗ありますが、これもさらに思い切って増やしていきたいというふうに思っているところであります。これが、飛騨牛ブランドのPRということでございます。
次がフランスとの交流・協力の促進ということで、これは平成20年が「日仏交流150周年」ということでありまして、それをきっかけに岐阜県とそれから在日のフランス大使館との間で、「フランス・岐阜/地域交流プログラム」というのをやってきております。ちょうど5年経ったところの節目にあたるということで、これまでの成果を総括しながら、今後のさらなる交流・協力ということを目的に、今月29日に東京の駐日フランス大使の公邸を開放してもらいまして、これは麻布にある大変立派な公邸でありますけれども、そこを開放してもらいまして、「岐阜とフランス未来へのパートナーシップ」というふうに題しまして、大規模なレセプションを開催しようと、こういうことであります。
フランス大使と私と、こういう試みは、ちょっと前例がないんですけれど、在京の大使館の大使の公邸を、自治体がお借りをして、そして自治体と、その国とが一緒になって、こういうキャンペーンをやるという新しい試みでございます。
これまでのところ、「経済・産業」「科学技術」「観光」「文化・スポーツ」と4分野21項目にわたって、様々な協力をやってきた訳であります。手元の資料の裏側に、4分野21項目が書いてありますけれども、可能な限り色々なことをやってきた訳でありますが、「経済・産業」でいいますと、陶磁器・木工関係は、パリで行われます世界最大級の見本市の「メゾン・エ・オブジェ」に毎年岐阜県から積極的な出展をし、フランスでの販路拡大をやっているということが代表的な例であります。「観光」分野では、フランスの旅行博への出展でありますとか、県内にフランスのメディアを招聘するといったようなことで、ご案内のようにミシュランの観光ガイドブックでは、高山と白川郷が三つ星をもらっておりますし、県内の観光地は大変高い評価をいただいておりますが、そういったこともこうしたキャンペーンに与(あずか)っているのではないかと思っております。それから「文化・スポーツ」という意味では、県の美術館で、フランス関連の展覧会を、フランス大使館の後援を得て色々やってきておりまして、先般のルドンの、ボルドー美術館の(作品)をお借りして、体系的な、本格的な企画展をやりましたし、それからご記憶かと思いますけど、平成20年の北京オリンピックの直前合宿ということで、あるいはその前の、大阪世界陸上ですか、飛騨の、御嶽の高地トレーニングエリアをフランス選手が利用して、いずれも陸上で入賞しておられますけれども、そのような交流をやってきているということであります。
今度のレセプションでは、「観光・モノ」というパーツと、「食・農産物」というパーツと、「産業・大学研究」というパーツと、それから「教育・若者交流」というパーツと、4つの分野の交流を深めるということで、展示、それから試食・試飲、それから意見交換、情報交換、交流と、こういうことで考えております。
この「モノ」のブースには、「メゾン・エ・オブジェ」に、岐阜県としてどんなものを出展しているか、あるいは積極的に海外販路拡大を目指している岐阜県の地場産品を展示すると、いうようなことを考えておりますし、来年多治見のセラパークMINOで、「第10回国際陶磁器フェスティバル美濃'14」というのをやりますが、これまでの受賞作品を展示をして美濃焼をPRしようと考えております。それから「産業・大学研究」では、県の航空宇宙産業の現状をご紹介しようと。それから「教育・若者交流」は、県内の学校のフランスとの様々な交流活動、マンガでありますとか、フランス語教育でありますとか、そういった交流活動についてのご紹介と。「食」では、飛騨牛・富有柿・旬の農産物など岐阜の食材と、それから岐阜の美濃焼の器ですね、食材と器を使った料理をアピールしようということで、こういった岐阜の食材を、大使の公邸のシェフが捌いてくれると。それで逆に、岐阜から行っていただくシェフにフランスの食材を捌いてもらって、相互に、皆さんに味わっていただく。また、「観光」は、ちょうどこのレセプションの直前に、パシフィコ横浜で日本の旅行・観光見本市がある訳ですが、そこに来られるフランスの旅行会社の方々をこのレセプションの後、翌日から、県内へ招聘して視察ツアーを組むというようなことで、いろいろと交流を高めていこうということであります。
こういう在京大使の公邸を、特定の自治体に開放してもらって、コラボレーションをやると。全くはじめてのケースでございまして、どんなものになりどんなふうに評価をされるか、どんなふうに来られた方がご覧になるか、非常に興味のあるところでありまして、ぜひ皆さん方も、お忙しいでしょうけれども、試食方々、大使の公邸ってものがどんなものかと、どんなところにどんな大邸宅があるかっていうのもですね、ご覧いただいたらいいのではないかと。麻布の、大変立派な庭もありますし、毎年そこはパリ祭の、フランス大使館主催のセレモニーを、だいたい6,7百人呼んでやるところなのですけれどもね。今年はたまたまどういう風の吹き回しか、今年のパリ祭はフランスの大使が、フランス側の代表としてあいさつする訳ですが、日本側のお客さん、色々な人が来られていましたけれども、代表を私にやれっていうものですから、やらされましたものですから、これも交流の一環だということで、やらせていただきました。ある意味では名誉なことでありますけれども。
ちょうど今年の春に、オランド大統領が来られて、日本とフランスとの関係を、「例外的なパートナーシップ」という、そういう表現を使っておられまして、その「例外的なパートナーシップ」という意味は、単に東京とパリの交流ではないと。フランスとしては、オールジャパンといいますか、そういうローカルというものをものすごく大事にしていると、そういう姿勢を示していきたいと。その一つの象徴的な表れとして今回のレセプションを考えておられるというふうに聞いておりますけれども。フランス側の大変なご協力といいますか、支援で、こういうプロジェクトが成り立った訳であります。
私どもとしては、フランス側も色々なフランス人を呼んでやりますから、これをきっかけに、岐阜県のフランスでの活動といいますか、市場開拓、観光誘客、加速させていきたいというふうに思っております。あの中津川の地歌舞伎の方々もお出でになりまして、ちょっとパフォーマンスを、フランス語と日本語とちゃんぽんでやってもらおうと今猛練習しておられるそうであります。ちょうど上海万博で、中国語で地歌舞伎をやりましたですよね。これが非常に好評でしたので、「今度はフランス語でやってみたら?」と言ったら快く中津川の皆さんもお受けいただきましたので、色々と、そういうことで、お楽しみでございますので、ぜひ取材方々おいでいただければと思います。
次に、保育所における「食物アレルギー対応研修会」ということで、今、非常にアレルギーを持った子どもたちが年々増加してきているということで、この予防・対応についての知識や理解がますます大事になっていると。昨年12月には、東京都内の小学校で、亡くなられた事故もありましたし、そういうことで、私どもは保育所を対象とした研修もやってきておりますけれども、今年度は来週から県内5箇所で、内容的にも充実した研修会をやろうということで、考えております。
食物アレルギーは、0から1歳の乳幼児が最も有病率が高くて、その後、年齢とともに徐々に低下していくということのようでありますけれども、県内の保育所では、全児童4万人のうちの約3.2%が食物アレルギーを持っているという報告を受けておりまして、したがって小学校に入る前の、保育所での対応が大変重要だということであります。今、アレルギー物質を除去した給食とか代替給食といったものは県内では95%の保育所が実施しているということで、しっかりと対応していただいておりますが、我々として完璧を期したいということと、それからもっと保育士、栄養士等を対象とした研修会をやってもらいたいという要望も強いということで、今回やらせていただくという訳でございます。実習も含めた内容になっております。
ちなみに、私は物心ついてからというか、物心つく前からそば粉のアレルギーでしてね、今にしてみますとぞっとしますけれども、子どもの頃は親は食わず嫌いだというふうに思いますからね、そば粉の入ったそば菓子、そばぼうろ、そばまんじゅう、それからおそばそのもの、そういったものを食べますと、なんといいますか、のどから食道から胃から、中から腫れてくるのです。むずかゆくなってくる、ぜん動運動して、腫れてくるのですよね。くっついちゃうと、窒息して死ぬ訳です。ですからたくさんとるとくっついてしまうんですけれど、私はもういつもぜいぜい言って、年の瀬の、除夜の鐘が鳴るといつもぞーっとしておりまして。年越しそばが出てくるでしょう、それで、あれを、別に食わず嫌いではないので、いつも食べようと努力するので、何度食べてもこの反応が出て呼吸困難になるのです。親は食わず嫌いだっていって怒る訳です。何をぜいたく言っとるんだって。「アレルギー」って感覚は当時なかったですからね。ですから、無茶していたら今頃ここにいなかったのではないかと思いますけれども。だいたいアレルギーと意識し始めたのは高等学校行ったくらいですかね。それで私は今除夜の鐘が鳴るとうどんとか、焼きそばとか、そういうので年越しをするのですけれどね。結構いますよね。そういう人は。ということで、他人事ならず、こういう研修会は大事でございます。
それから資料をお配りしておりませんけれども、先週ご質問が集中した笠松競馬ですが、その際に申し上げました対策検討委員会ですね、今鋭意議論をしていただいておりますし、今日も午後開催しているということを承知しておりますけれども。
先般直後のですね、11月5日(火曜日)から8日(金曜日)までの、第13回の競馬開催は中止をさせていただきました。この次の開催時期が18日(月曜日)から22日(金曜日)なのですね。それでいろんな準備等々考えますと、来週の中ごろまでに、しっかりとした対策が出せるということになれば(レースを)開催しようかなと、それが間に合わなければ、やはり慎重にせざるを得ないということで今鋭意やっていただいておりますが。色々と実際に起こった事実関係の検証、原因究明、再発防止策ということなのですが、そういった現場での検証作業もありますし。それから先般農林水産省が立ち入り調査をやりましたけれども、そこでいくつかの宿題をいただいておりますので、その宿題をどう取り入れるか。例えば柵の位置とか、増設とか、それからサイレンの音の大きさとかですね、それから調教中の調教師の数でありますとか、等々ですね、宿題をいただいておりますし。
それから馬主の会とか調教師・騎手の会とかですね、そういった競馬関係者による協議会ももともとある訳なので、そういったところの意見とかですね、色々なもろもろの検証作業ともろもろの意見を踏まえて対策を整理をすると。そしてその上で整理されたものを首長、それから競馬関係者による協議会、農水省、それから地域住民、ご理解をいただいたところで、それを来週の半ばくらいまでには、すべてきっちりやり終えれば、これでいけるということであれば、開催にこじつけたい。
経営状況からしますと、第12回終了時点まででは、対前年同期比で8%の増だったんですよね。売り上げが、発売額がですね。これが第13回を中止しましたので、ほぼ横ばいと言いますか、微増。去年と比べて微増というところにきましたので、この次もし中止をするとなると、そこからは完全に赤(字)になっていくということで、そういうスケジュールの中で、どこまでしっかりとした対策が出せるかということで、今全力で取り組んでいただいているところであります。まだ具体的な答えは私のところに上がってきておりませんので、まとまったところで聞いて、判断をしたいというふうに思っております。
それから、ここ一両日も非常に大きく取り上げられております、食材の誤表示の事案でございます。次々と出てきておりますし、本県でもいくつか出てきておりますので、私どもただ単に受け身的に出てきたものをですね、発表を受け取るだけではいけませんので。しかもこれだけの規模がありますので、私どもとしてはまず、発覚した案件については、一定の調査をした上で、誤表示については文書による厳重注意と、それから速やかな改善策、再発防止策の提出を求めるということをやろうと思っております。
それから、業界団体に対しまして、それぞれ業界ごとに、例えばホテル・旅館業界もあれば、百貨店・スーパーの業界もあれば、食料品の販売店も、色々ある訳ですけれども、業界ごとにそのメンバー企業の実態について、総点検をやっていただくと。その総点検をする中で、誤表示が明らかになった場合には、これを速やかに公表してそして速やかに改善をする。そして再発防止策をとるということで対応をお願いすると。それから研修会等ですね、業界全体として改めて未然防止について徹底していただくよう、動いていただくよう申し入れようということで、国、特に消費者庁ですかね、国とか他県との関連もございますので、そういったところとの連携も見ながらではありますが、県内、今申し上げましたようなことを即座にやっていきたいというふうに今、思っております。以上ですね。
記者 まず食材誤表示の関連なのですが、発覚した案件については一定調査の上でやる。一定調査というのは、いわゆる景品表示法に基づく立ち入り調査というふうに考えればよろしいですか。
知事 まず、その当該企業から自発的に申し出があった訳なので、その内容をどういうことかということで行くということで、必ずしも法律に基づきますよという、杓子定規に断る必要もないので、とにかく立ち入り調査をするか、あるいは別の形で聞き取り調査をするか、その辺りはもう既に済んでいるものもありますし、これからやろうとしているものもありますが、まず急いで。
これらは、まず当該企業が「ありました」と率直に言ってこられた話ですから、これについては速やかにできるのではないかというふうに思っております。
記者 業界団体ごとに総点検をやってもらうというのもあるのですが、例えば、人員的には難しいかもしれないのですけれど、県のほうである程度サンプルというか、ある程度絞って調査をするとか、そういうのはなかなか難しいですかね。
知事 非常に多いですからね。どれをもってサンプルと言うかと。今発覚しているものを眺めてもそうですけどね。ですから、まずはとにかくここまで来たらとにかく、それこそそれぞれの業界自身の信頼回復ということにつながる話ですから、これは懸命になってやっていただけるのではないかと。ここまで食材に対する不信感が広がりますと、業界としてもこのままではもたないのではないのかということは認識されていると思うのですよね。そういう自覚の中で、とにかく団体として総点検をやってくれということでやらしていただこうと思っていますけれど。
ちょうど前に飛騨牛の偽装問題がありましたね。あの時もこういった手立てでやらしていただきましたけれどね。サンプルというのは、これだけたくさんあって、色々なケースが考えられますと、サンプルと言うと、かえってそこが恣意的になったり、じゃあサンプルさえ良ければいいのかということになりますから、まさに総点検と。「全部調べろ」と「可能な限り全部調べろ」と言うことを申し上げようと思っているのですけれど。
記者 笠松競馬のほうなのですが、農林水産省の宿題という中で、いわゆる厩舎と馬場の位置関係、ルートをどうするかということもあると思うのですが、その辺りは例えば今までの委員会なり農水省からは何か。
知事 農林水産省からは特に宿題はないですね。むしろ、図面を見てみると、抜け出した馬が競馬場の外に出るのに、その途中に柵があるにもかかわらず一直線に抜けられているのですよ。それで、農水省が言っているのは、こうやって蛇行をしないと出口にたどり着けないようにするべきではないかと。ですから、たまたま今回のケースですと、不注意が重なって、一直線で何の障害もなくすり抜けているのですよ。ですから、そういう相当蛇行していかなければいけない、その間に色々な手立てもできるので。あっと気が付いたら出ていたということになっているので、そこはそういうように柵の位置を変えるとか工夫ができるのではないかというような指摘は来ておりますけれども。あの根本的な構造まではちょっとなかなか難しいでしょうね。その指摘はなかったですけれどね。
記者 もう1点まったく別件なのですが、政府のほうがいわゆる減反政策の見直し、5年後を目途に廃止して、補助金も従来のものはなくすという方針を示している、固めていると報道されているのですけれども、当然農家さん方には、激しい価格変動とか、補助金カットで、ご自身達の経営を心配される方もいる一方で、TPPに向けて国際競争力も高めなくてはいけないという意見もあって、二分されているような形になっているのですが、現段階で知事のご所感というのは、どのような認識であられるのかなという。
知事 現行制度についても色々な評価が分かれますよね。そういう中で一方で前から申し上げていますように、就業者数が急速に岐阜県では減少していると、この5年間で3割ですからね。それから、高齢化も急速に進んで、これは推定ですけれど、ちょうど今71から72歳ですよ、平均年齢が。ということで、競争力の強化と、担い手の確保・担い手の育成というところをきっちりやらないと、いかんともしがたい状況がもう迫ってきているというか、そういうことですから。
そういう中で、一方で小規模農家とか中山間地とか、フレキシビリティーのなかなか厳しい中でどうするのだということも含めて、ざっくりとした話は聞いておりますけれども、やはり具体的にその5年間なら5年間どういう段階を踏むのか、一律でやるのか、それともそういう中山間地に対する色々な形での配慮というのをどういうふうに考えるのかとか、そういう丁寧な対応が必要ではないかというふうに思っております。これからざっくりとした議論はともかくとして、さらに各論をきっちり見極めていきたいと思いますし、ちょうど私どもは例の「岐阜県農林水産業活性化協議会」の第2回目をやりますので、そういったところで関係者のご意見も伺いながら必要に応じて国に対しても意見を言っていくと。こんなことかと思っておりますけれど。
記者 また笠松競馬の関係なのですけれども、例えば次に競馬が開催できないとなると、また基金を切り崩してというところがまた出てくるのかなと思うのですけれども、知事、以前にお話に出ていたと思うのですけれども、すいません、私も新聞情報なのですけれども、恐らく税金は投入しないという方針だということで、そうなってくると、もし基金が尽きた時にまた存続の問題が出てくるのかなというところなのですけれども、その税金を投入しないという今後の方針は変わりないのですか。
知事 はい。これは一貫して申し上げていることでありますので、赤字補てんに税金を使うということは、私自身まったく考えていないです。従って今検討委員会は、何とか来週の半ばまでにきちんとした結論を出し、関係者の了解も取るということで、懸命の努力をしてもらっています。ですから、また遠からず報告が来ると思いますし、来週の会見の時にはもっと具体的なお話ができるのではないかと思いますけれども。
私としては、なんとかそのスケジュールに間に合うように対策をしっかり立ててもらいたいなと思っております。
記者 今年度の収支見通しが既に出ていると思うのですけれども、笠松競馬の。これは、見直しされるご予定はあるのでしょうか。
知事 今年度は、インターネット投票が非常に好調なものですから、対前年比ではプラスでずっときておりまして、ここで一回休んだことでトントンになりました。従って、まだ今すぐ見通しを変えるという必要はないので、まずは再開に向けて努力をするということと、それから再開した後、一回休んだことがどういうふうに影響を受けるのか、休んだことによって厳しい状態から再開するのか、あるいはある種反動で、積極的にお客さんに来てもらえるのか、その辺りはちょっと見極めながらですけれども。今現在はまだ見直しをするというところまでは来ていないと思いますけれども。
記者 2点あります。1点が、知事が発表された「食物アレルギー対応研修会」、これは保育所ということなのですけれども、幼稚園なんかではまた同じようなことやられるのでしょうか。
知事 そうですね。別に厳密に言えば保育所に限る訳ではありませんけれども、今とりあえずそこに焦点を当ててやっているということで、さらに色々ご要望とか実態も聞きながら、必要があれば広げていきたいと思います。
記者 もう1点が、知事のお話にも出た御嶽の高地トレーニング施設で、知事ご自身も視察に行かれたと思うのですけれども、県として今後どういう形で東京オリンピックに向けて関わっていかれるのかとか、その辺りでもし固まっているお話があればお伺いしたいなと思います。
知事 あのエリアは現時点では、下呂市・高山市中心に、地元関係者が中心に協議会を作って、運営をしたり、今後の色々な方針を立てたりということをやってきています。私どもとしては、このせっかくの高地トレーニングエリアですし、県が積極的に造成した部分もありますので、2020年の東京オリンピックという1つのターゲットができましたので、このオリンピックに向けて、国内・海外の選手が積極的にこれを活用してもらえれば、あの施設が大いに活きることと併せて、岐阜県のアピールにもなるのではないかということで、先般IOCの常務理事の橋本聖子議員とか、地元の副総裁の高村先生がお出でになりましたので、お供させていただきました。
県としては、その今ある協議会にどういう形であるにせよ、2020年に向けて参加をしていきたいと、そして地元と一緒になって、このエリアをどう活かしていくかということについて、一緒に汗をかいていきたいと、そんな思いでおりまして、そういう話も現地でしました。地元はむしろ大歓迎と、一緒になってやりましょうと、こんな感じでした。
こういうものを活かしていく上では、どういうニーズ、色々な競技団体がありますよね、あるいは選手の方々もおられますけれども、オリンピックを目指す競技団体・選手から見て、あのエリアというのはどういうふうに評価されるのか、またさらに整備を進めていく上でどういうニーズがあるのかとか、どんなふうな使い方が考えられるのかとか、そういったことを聞きながら早急にプランを作って、整備していくということですけれども。ただかなりのものが既に、色々なトレーニングの施設とか、トラックでありますとか、低酸素ルームみたいな施設とか、それから合宿用の施設とか、色々なものがかなり整備されてきておりますので、それをどのように活かしていったらいいかと。
それからああいう高地にプールがあるといいなという声も先般のシンポジウムで出てきております。つまりアメリカの高地にあるプールでトレーニングをやって、時差が解消するのを待ってやるということよりは、時差がないところに高地プールがあったほうがいいという、例の平井先生ですね、あの北島選手のコーチをやったですね、ご意見とか、色々な意見が出てきていますので、そういう意味で、どういうニーズがあるのか、どういうふうに使っていくのか、それからさらにはオリンピック後もどう活かされていくのかとかですね、色々なことを考えながら、あそこのビジョンを早急に詰めていくのではないでしょうか。
記者 食品の関係なのですけれども、総点検については既に申し入れてありますか。
知事 一両日中にやります。これからやります。それで、やや細かいことを申しますと、景品表示法に基づく世界と、米トレーサビリティ法に基づく世界とありますので、私ども役所で言えば、環境生活部と健康福祉部が一緒になって、連名で申し入れをしようということを考えております。これはもう一両日中です。
記者 部の名前であって、知事名で出すということではないのでしょうか。
知事 名前は、知事名でもいいのですよ。まだそこは詰めていませんけれども。部署としてはこの両方にまたがるということです。
記者 文書による注意と再発防止についての指示なのですけれども、これについては目途についてはどれくらいをお考えなのでしょうか。
知事 今急速に色々な事案が出てきておりますので、やはりこの時期に合わせて抜本的に見ていただかないと、とても信頼回復には至らないのではないかと思いますので、各ホテルにしてもレストランにしても何にしても、急がれるのではないでしょうかね。そういう意識は持っていただいていると思いますけれども。
記者 今回の問題では真摯に対応しているホテルやレストランがある一方で、知事は速やかに公表すると極めて前向きなご発言をしていただいたのですけれども、中にはインターネット上だけで済ませているようなところもあると。そのような現状についてはどのように。
知事 やはり信頼の第一歩というのは、事実関係をしっかりと明らかにするということと、それからそれに則って間違いのない対策を取るということでありますので、是非それは徹底してもらいたいと思っております。
記者 あともう1つ、フランスの件なのですけれども、知事が昨年フランスに行かれたと思うのですが、その時にはまだこの話は。
知事 これは今年になってからですね。ちょうどフランスと岐阜の交流5年ということで、これを今後どういうふうに進めていこうかということを大使と色々議論する中で、1つの節目としてやってみようかと。
私は、海外キャンペーンをやる時に、日本の大使の公邸を開放してもらって、そこにその国の政治、行政、経済、観光、色々な関係者、要路の方々をお招きしてキャンペーンをやっておりますけれども、そんなことを「東南アジアでやっていますよ」という話をしているうちに、「じゃあ日本でやってみるか」と、「これはフランスにとっても岐阜県にとってもWin-Winとなり得る新しい試みだから」ということで、大使が、そういうことを私が東南アジアでやっているとすれば、「自分の公邸を岐阜県のために提供してやってみるのも一案かな」ということを、その流れの中でおっしゃったものですから、「そのアイデアすごい。やろうか」ということで私はすぐ乗りましたけれど。そんなような経緯で今年の春先ですね。
ただそのころはまだオランド大統領の訪日で大変忙しい時でしたから、実際にとりあえずはまずアイデアだけで合意をしておいて、大統領がお帰りになった夏ごろから急速に各論、どうやっていけるのかということ、今もスタッフが行き来してやり取りしていますけれども。どういうレセプションといいますか、どういう会合になるかということもありますが、この準備をする過程でまた色々な関係者の交流もコンタクトもできますので、大変意義があるのではないかなと思っておりますけれども。
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