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知事記者会見(平成25年10月29日)

記事ID:0010933 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成25年10月29日(火曜日)午後3時05分

知事 まず、お手元に資料がありますし、またここにもパネルがありますけれども、岐阜の南部地域の特別支援教育の拠点ということで、仮称でありますけれども、県立岐阜南部特別支援学校の基本設計が固まりましたので、ご紹介をさせていただきます。一応、開校予定が平成28年の4月ということになっております。
これまでのところ、羽島市・羽島郡を中心に、この岐阜の南部地域ですが、いわば特別支援学校の空白地帯になっておりまして、多くの児童生徒の皆さんが、大垣や海津など、そういった他地域の特別支援学校に遠距離通学をしておられると、こういう状況にありまして、何とか早期に整備をしてもらいたいと、かねてからご要望も出ていた訳であります。
今回の基本設計で見ますと、知的障がい、それから肢体不自由、病弱と、こういった児童生徒の皆さんを対象に、約200人規模で整備をしようということで、小学部から高等部まで、一貫した教育が受けられるということでございます。
羽島市の正木町にありますけれども、大変静かな環境下で、近くにある地元小学校との交流とか、また名鉄竹鼻線の駅にも徒歩で移動できるということで、学校環境としては大変いいのではないかということでございます。
ここ(のパネル)にありますように、鉄筋コンクリート2階建てということで、敷地内は全面バリアフリー化ということで、優しく使いやすい施設ということを心がけております。
今月の10日(木曜日)から、本格的な造成工事にもう既に着手しておりまして、これから1年かけて、道路、水路、学校用地を整備しながら、平成26年度中に本体工事に着手と、こういうことで、平成28年の1月竣工、4月開校と、このようなスケジュールで、今、考えております。
それから、もう1つは、「指定金融機関の交替に対応する専任組織の新設」ということで、先般の県議会での決定を受けて、平成27年4月1日に指定金融機関を交替するということになりましたので、これから県の総合財務会計システムの改修でありますとか、新たな金融機関との業務調整等々、様々な準備作業が必要になってくる訳であります。
こういったことに対応するために、11月1日付けで、出納事務局出納管理課の中に、専任の組織を設置するということでございます。
組織の概要はお手元の資料のとおりでありますが、5人体制ということで、課長級の調整監の下でやっていただくと。ただ、現行の出納事務との連携がもともとありますものですから、この係員の2名は、出納管理課の中の他の係との兼務でいこうということでございます。
それからあと、お手元に資料をお配りしておりませんけれども、先だって、日本の女子ホッケーの代表の方々が報告に来られましたけれども、その際にも話題になりましたが、今度の11月2日(土曜日)から10日(日曜日)まで、各務原市の岐阜県グリーンスタジアムで、ホッケーのアジアチャンピオンズトロフィーと、男女で第3回の大会が行われます。
これはホッケーのアジアチャンピオンを決める国際大会でありますが、日本開催は初めてということでございます。
前日の11月1日(金曜日)には、日本ホッケー協会の名誉総裁であります高円宮妃久子妃殿下がおいでになりまして、歓迎レセプションをやられることになっております。
岐阜県は、東京国体でも、5年連続24回目のホッケー種目別天皇杯、それから8年連続40回目の、女子の種目別皇后杯を獲りましたので、屈指のホッケー王国であるということで、今回の日本代表チームにも、男子3名、女子7名がエントリーをしております。
特に女子は、アジアカップ、それから東アジア競技大会に続いて、アジア3冠を目指すということでございますので、よろしくお願いしたいと思っております。
それから、(資料を)お配りしておりませんけれども、昨日も、本日、随分報道されておりますけれども、笠松競馬のこの放馬事件と言うのですか、大変痛ましい事故が起こったということで、改めて私のほうからも、ご遺族の方々に対しまして、謹んでお悔やみを申し上げる次第でございますが、この放馬事件、今年に入って4回目であるということで、かつ、こうした重大な事故が起こったということを、大変遺憾に思う訳でございます。
本日、農林水産省の聞き取り調査も行われているというふうに聞いておりますので、これに対してどういう検証をされるかということも、しっかりとフォローしていきたいと思っております。
私としましては、既に4回目ということで、色々対策を講じたと言われているにも関わらず、何故こうしたことが起こってしまったのかということで、改めて、岐阜県地方競馬組合事務方だけではなしに、県、それから笠松町、岐南町、それぞれ4者で、いわば対策委員会と言いますか、事故対策委員会といったものを、名前は仮称でありますけれども、早速立ち上げて、今回の事件の事実関係とか、それからこれまでの起こった放馬事件を踏まえた対策が何故しっかりと機能していなかったかとか、様々な角度からこの事故について検証をし、同時に、徹底した再発防止策を打ち立てて、これをしっかりフォローしていくと、そういう形に持って行きたいと思っております。
笠松町、岐南町とも相談をして、早急にこの対策委員会を立ち上げたいというふうに思っている次第でございます。その上で、しっかりとした形で、経緯から始まって対策に至るまでご報告をさせていただきたいと、このように思っているところでございます。私からは以上でございます。
記者 一番最後にありました笠松競馬の件なのですけれども、対策委員会がこれから始まるところということではあるのですけれども、ここまでで報告を受けておられる中では、原因は、人為ミスみたいなお話も出ているようなのですけれども、どんな原因があったのかということを。
知事 そのこと自身もこれから検証していきますので。現場の管理体制、あるいは管理責任体制のあり方、1つ1つ丁寧に検証していく必要があるのではないかというふうに思っております。
記者 先程お話がありましたこの対策委員会なのですが、これはいわゆる第三者と言うのですか、民間なりの有識者、そういう方は入るという。
知事 私はこの事故について聞いたところでは、要するに、調教している馬を現場でどう管理するかと。それから警報なり、警備員の体制とか、門の開け閉めとか、そういうことで優れて現場管理のあり方そのものですから。
いわゆる有識者とか学識経験者ということよりも、もっと直截な、その現場管理のあり方を問うということでありますので、笠松町、それから岐南町、県、そして競馬組合事務方と、この4者で徹底した詰めと対策を考えるということで、やっていけるのではないかというふうに思っておりますし、私もしっかりと話を聞いていこうと思っております。
記者 どうしても1年間で4回というのはあまりにも全国的にも突出しているのですが、いわゆるヒューマンエラーと言うのですか、管理体制の甘さが構造的にあるというか、ずっと欠如しているというような認識は、やっぱりおありになるところですか。
知事 これだけ頻発しますと、そういうふうに言われてもおかしくないと思います。
それから、笠松競馬の場合には、道路を全ての馬が渡っていく訳ですね。こういう地形にある所も全国的にはめずらしい所なので、しかも厩舎までちょっと距離がありますからね。400頭の馬が逐次出入りをして、道路を横断していくというようなオペレーションですから。
だから起こっても仕方がないという考え方は取る訳にいきませんので、2度と起こしてはならないと、ではそのために、そういう競馬場と厩舎との位置関係とか、そういう事も含めて、どうやったら完全にこういったことを、再発を防げるかということを徹底するということかと思いますけれども。
記者 対策委員会のトップというのは、これは知事がお就きになるのですか。
知事 いえ、知事がというよりは、県庁でいえば、この競馬対策の然るべき管理職を充てるということで考えています。3者それぞれ管理職に出てもらって。
それから最終的には、この委員会の報告は、競馬の場合には(競馬組合の構成員である県と笠松町、岐南町による)首長会議を大体2か月に1回やっておりますので、できるだけ早急に検討を進めてもらって、首長会議に報告してもらって、その時点で、私どもも意見を言わせてもらおうと思っておりますけれども。
記者 今回の事故を受けて、人が亡くなられているということで、補償問題というのが出てくると思うのですけれども、県としてはどういった態度を取られていくのでしょうか。
知事 これも今回の事実関係と合わせて、責任の所在といいますか、そういうことも、この対策委員会できちっと議論を整理する必要があるのではないかと、そういう中でその対応を固めていきたいと思っております。
記者 もう1点、来週なのですけれども、5日(火曜日)から8日(金曜日)にかけてレースが予定されているということで、現時点でなかなか開催は難しいのかなという意見もあるのですけれども、知事の考えを教えてください。
知事 今、農林水産省も(調査に)入っていますので、今日どういうところをご覧になって、どういう指摘をされるかということも含めて、その部分については早急に検討したいと思います。ちょっと今の時点でまだ、明確な答えを持っている訳ではありませんので。
記者 関連ですけれども、今、5日(火曜日)、6日(水曜日)の開催について検討したいということをおっしゃいましたけれども、それについては、中止も含めてということで。
知事 全ての選択肢を含めて検討したいと思いますけれども、これは早急にやらなければいけません。
記者 結果論ですけれども、死亡事故が起きてからというのは、やはり対応が遅い、後手後手に回ったのではないかと、今回のことは言えると思うのですけれども。改めて、やはり管理団体として責任が問われると思うのですけれども、その件についてはどうでしょうか。
知事 既に今年に入って3回も起こっている訳ですし、それからそのために対策も取ったということではありますけれども、その取った対策が有効に、先程ヒューマンエラーと言うお話もありましたけれども、機能していない訳ですから、これに対しては何の言い訳もないことでありますし。
人命という、大変痛ましい事故に至った訳でありますので、これらについての責任もきちっと受け止める必要があると思っております。
記者 今回の笠松の事故が、今、綱渡りの経営、笠松競馬は続いていますけれども、そういった経営問題とか存廃問題にも、影響というのはしてくるというふうにお考えでしょうか。
知事 これも十分検証した上での話ですけれども、この事故に対しては、この事故防止をどうするかということを突き詰めて、絶対に再発させないという、しっかりとした対策をやるということが第一で、一方、存廃問題はむしろ経営問題ですから。
今年度は何とか、当初想定した流れの中で動いてきております。それでも、過去の支払い猶予とか、あるいは過去の(場外馬券売り場)シアター恵那の借金返済とか、色々な負担がありますので。非常に厳しいぎりぎりのところに来ておりますので、それはそれとして、また考えていかないといけない問題ですので。
直接そのまま直結して、すぐに存廃問題をいきなり議論するということにはならないと思います。
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