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名無木

名無木[ななしぎ]

分類 天然記念物
指定別
所在地 関市東本郷名無木
所有者 関市
指定年月日 昭和50年12月10日

ななしぎ

 この木はモクセイ科に属するトネリコである。周囲が水田に囲まれた塚に生育している。幹は根元から4幹に分かれている。それぞれの根元の幹周囲は、東2.18m、西1.17m、南2.27m、北1.73m、又、目通り幹周囲はそれぞれ1.51m、0.99m、1.75m、1.55mである。樹高11.8m。トネリコの巨樹である。
この木には伝承がある。江戸時代中期享保年間のころ、この地方が干ばつに見舞われたため、民が年貢減免の懇願を重ねたが聞き入れられなかった。大庄屋の大滝金右衛門が飢えに苦しむ農民に代わって尽力したが、ついに代官を暗殺してしまったため磔となった。農民がその亡骸をこの地に埋葬したところ、ここから名も知れぬ木が育ったため「名無木」と名付けられ金右衛門の霊木として崇められ、現在も地域の人々から大切にされている。

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