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瑞浪の鳴石産地

瑞浪の鳴石産地[みずなみのなるいしさんち]

分類 天然記念物
指定別
所在地 瑞浪市山田町小洞、稲津町小里池ノ表、椀田
所有者 瑞浪市外
指定年月日 昭和35年10月3日

瑞浪の鳴石産地

 鳴石産地は瑞浪市南方の山田町、稲津町の丘陵地にある。鳴石は土岐口陶土層の上部の木節粘土層中に多く産する。外形はやや脹らみのある扁平な球状または楕円球状で、表面は黄褐色あるいは赤褐色で凹凸が著しい。大きさは幼児の拳大のものから大人の拳大まで様々である。構造は外側の鉄質の殻とその内部に包蔵されている粘土からなる。外殻は厚さ3〜5mmの鉄黒色の赤鉄鉱で、内部の粘土は褐色をしている。出土直後は湿っており殻内全体に充てんされているが、乾燥すると水分を失って収縮し、外殻との間に空隙が生じ振るとコトコトと音がする。「鳴石」の由縁である。
鳴石の産地は県下においては郡上市白鳥町にもあり、全国的にみても必ずしも少なくないが、鳴石そのものの産出はわずかであり、その生成環境を研究する上でも貴重である。

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