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御嵩薬師祭礼[みたけやくしさいれい]

■分類 重要無形民俗文化財
■指定別
■所在地 可児郡御嵩町
■技芸団体 御嵩薬師祭礼保存会
■指定年月日 昭和54年3月6日
御嵩薬師祭礼
 御嵩薬師祭礼は、毎年4月の第1日曜日に行われている。この祭礼は御嵩薬師大寺記によると、長徳2年(996)蟹薬師が尼ケ池から出現、翌年、現在の願興寺に薬師堂が落成したのを記念して、長保元年(999)から創始したと記されている。
祭礼には「松迎え」、「大山」、「曳山」の準備が行われる。「松迎え」は、大小2本の松を本堂近くに植える。これは、胎蔵界・金剛界の両部をあらわし、天下泰平、五穀豊穣を祈るものである。「大山」の上に「真の物」を置くのは、天子の長久安康を祈るものである。「曳山」の上に武士の人形を置くのは国司の武運長久を祈願するものである。
願興寺の大門に準備を整えた曳山は、獅子と蠅追を先導して、実にゆっくりと本堂へ向かって練り込んでいく。女装した蠅追は、ゆっくり歩きながら持っている櫁[しきび]の枝で沿道の参詣人をたたいていく。行列が本堂前に到着すると住職が衆僧を従えて本堂に入り、壇上で遥かに寺の大門内にある大山の日月を勧請し、祭文を奏し終わって壇をおり、曳山に向かって中啓三請の礼を行い、再び登壇して衆僧と大般若経を転読する。蠅追は本堂前中央で櫁と杵を太鼓の音にあわれて巧みに操る。それが終わると曳山の下から獅子を誘い出しこれと戯れる。この獅子と蠅追の行事が終わると、曳山の囃子を始める。まず、曳拍子を三回やって曳山は動きだし、曳拍子を続けていき、一旦、松の所で停止し、大音取り、小音取り、鼓拍子、稚児の舞、チャウララ囃子を三回行う。終わって曳拍子で曳山を大門まで曳いていき、またそこで囃子を行う。次に山廻りの囃子で、山廻り人形、大蛇の頭・胴・尾が三回廻る。二回目の山廻りの囃子で、大山にある神官人形を階段に昇らせ、御簾を巻き上げ、日光・月光をまわす。囃子が終わると御簾をおろし、神宮人形を階段より降ろし、これで祭礼は全て終わる。