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横蔵寺仁王門[よこくらじにおうもん]

分類 重要文化財
指定別
所在地 揖斐川町谷汲神原
所有者 横蔵寺
指定年月日 平成元年11月14日

横蔵寺仁王門

 桁行6.34m、梁間3.50mの3間1戸楼門、入母屋造[いりもやづくり]、檜皮葺[ひわだぶき]。
横蔵寺仁王門は脇の間の奥の間を金剛柵で囲み、仁王象を安置し(現在は収蔵庫に安置)、上層に鐘を吊る。柱は円柱で貫を固め、通路上部には虹梁[こうりょう]が入り、その上には牡丹や菊の彫刻による派手な笈形[おいがた]を付けた大瓶束[たいへいつか]が立つ。上層縁の腰組は三手先[みてさき]で中備は間斗束[けんとつか]となる。上層柵正面(西)及び背面の中の間は開放となり、両脇の間には連子[れんじ]が入る。側面は上下層とも板壁となる。軒の組物[くみもの]は三手先で中備に蓑束[みのつか]を置き、小天井、支輪[しりん]を設け、軒は二軒繁垂木[ふたのきしげたるき]である。屋根の妻飾[つまかざり]は虹梁[こうりょう]大瓶束となっている。
横蔵寺仁王門は大規模な修理がなされており、下層の柱の大部分が取り替えられ、組物の多くも新材によって補われている。文政年間に編まれた「歴世恩高録」には寛政7年(1795)から9年(1797)の修理のことが記されており、柱の取替はこの時と考えられる。全体の形態は江戸初期の姿をよくとどめており、笈形など華麗な彫刻も当初のものと認められる。

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