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カンムリレンズガイ

カンムリレンズガイ OtesiopsiskanumuriyamensisAzuma 準絶滅危惧

 

(環境省:情報不足) マイマイ(柄眼)目ベッコウマイマイ科

 

選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 殻の直径約9mmのソロバン玉形をした小型陸産巻貝である。殻の色は濃い黄褐色〜濃い栗色で光沢がある。殻の外縁が鋭く角張り、横から見るとレンズ状に見える。
生息環境 人の干渉がほとんどない山地帯のブナ原生林の湿り気のある倒木下などにごく稀に生息している。
生態 詳しい生態はわかっていないが、林床の倒木や落葉に着いているのが見られる。6月頃、標高1000m付近のチシマザサに囲まれたブナの老木にあるうろでも見つかっている。
分布状況 福井県及び当県にまたがる冠山から能郷白山の県境一帯に産地が限定されている。分布の中心は福井県側にある。県内では揖斐川町、本巣市の福井県境で確認されている。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 生息環境であるブナ林などの減少による。また、生息地が限定されるため、貝類愛好家などによる過度の採集圧も要因となっている。
保全対策 ブナ林など自然性の高い落葉広葉樹林を保全する。伐採に際しては、残存林分の林床が乾燥化しないよう、林縁植生の早期回復を図り、可能な限り伐採箇所が極小となるよう配慮が望まれる。採集者のマナー向上のための啓発も欠かせない。
特記事項
参考文献 ・(財)自然環境研究センター(2002)自然環境保全基礎調査生物多様性調査動物分布調査(陸産及び淡水産貝類)報告書
・湊宏(1988)日本陸産貝類総目録
・東正雄(1973)福井県冠山産レンズガイ属の1新種.VENUS,31(4):日本貝類学会

 

文責:後藤常明