ナビゲーションをスキップして本文へ

ここから本文です。

イボイボナメクジ

イボイボナメクジ GranulilimaxfuscicornisMinato 情報不足

 

(環境省:準絶滅危惧) マイマイ(柄眼)目ナメクジ科

 

選定理由 生息地が限局されており危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく判断できない。 写真を拡大表示します
形態の特徴 触角は黒い。背面は淡黄褐色で、黒色の環状の模様が現れる。顆粒状の微小な突起が背面全体を覆い、休止時はその突起が顕著に現れ、昆虫の幼虫様の形状を示す。
生息環境 海岸近くから山地までの広い範囲の環境下に確認されるが、いずれも森林内の薄暗い林床において、保湿性の高い礫の間や落葉下に生息する。
生態 陸産貝類を捕食する肉食性種である。餌となる貝類の殻に小さな丸い孔を開ける他、殻口の部分より、長い吻を挿入して捕食する。愛知県産の個体では5〜6月に産卵、発生が確認されている。卵は径1.5mmの球形、産卵直後は無色透明で、約3週間で孵化する。1回の産卵では、少数の卵を産卵する。寿命についてはこれまでに報告はなく、不明である。
分布状況 本州から南西諸島にかけての広い分布が知られているが、これらの情報の中には形態の類似する多くの隠蔽種が存在するものと考えられており、実際は本州、四国に分布が限られるであろうと思われる。県内では大垣市などで確認している。 分布情報図を拡大表示します
危険要因 陸産貝類を捕食する肉食性種であることから、餌となる貝類の減少が本種の直接的な減少の要因になるものと考えられる。その引き金となる要因としては、陸産貝類の主な生息環境である自然林の伐採などの環境の改変を行なう行為があげられる。
保全対策
特記事項
参考文献 ・早瀬善正(2008)イボイボナメクジの卵と孵化の記録.かきつばた,33:名古屋貝類談話会
・湊宏(2000)京都大学瀬戸臨海実験所構内の陸産貝類.南紀生物,42(2):89-92.南紀生物同好会
・大崎晃(1996)飼育下でのイボイボナメクジの食性行動.かいなかま,30(4):5-7.阪神貝類談話会
・湊宏(1989)日本産ナメクジ科の新属新種イボイボナメクジの記載.VENUS,48(4):255-258.日本貝類学会
・早瀬善正(2002)ホソアシヒダナメクジ科2種の捕食行動.かきつばた,28:6-10.名古屋貝類談話会

 

文責:早瀬善正