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平成16年度環境ホルモンモニタリング調査結果について

平成16年度環境ホルモンモニタリング調査結果については、下記のとおりです。(岐阜市は除く)

●河川水、河川底質、水生生物で、環境ホルモンの疑いのある19種類の物質の調査を行った結果、2種類(ビスフェノールA,ベンゾ(a)ピレン)の物質が検出された。
なお、検出された物質は過去に検出された程度の濃度であった。

●平成10年度から14年度にかけて減少傾向にあった長良川河川水のビスフェノールAは、15年度の調査で過去最高値を検出したため、16年度は6回の追跡調査を実施した。
その結果、採水時期による濃度の変動(0.02〜0.13μg/L)が見られた。

 

※環境ホルモンモニタリング調査について
○内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質(いわゆる環境ホルモンの疑いのある物質としてごく微量で生態系や人へ影響を与えることが問題視されている)について、岐阜県では平成10年度からデータ集積を目的にこれら物質の独自調査を行っている。

1.調査

(1)対象河川
○長良川、揖斐川、飛騨川【毎年継続しての定点モニタリング調査】
○板取川、阿木川、笠原川【毎年河川を移動しての中小河川調査】

(2)対象検体
河川水(6河川)、河川底質(6河川)、水生生物(3河川)


(3)対象物質
「別表平成16年度環境ホルモンモニタリング調査対象物質一覧」参照

2.調査結果(検出物質について)

河川水

○長良川、揖斐川、飛騨川、板取川、阿木川、笠原川の6河川水について19種類の物質を調査した結果、ビスフェノールAのみが検出された。
○ビスフェノールAが、長良川、揖斐川、板取川、阿木川で検出された。
なお、長良川のビスフェノールAについては、平成10年度から14年度にかけて減少傾向にあったが、平成15年度の調査で平成10年度の検出(0.06μg/L)を上回り過去最高値(0.16μg/L)であったため、16年度は、6回の追跡調査を実施した。採水時期により濃度の変動がみられたが、水位と関連があり水量の変動が一因と考えられる。
また、環境省がメダカについて行った影響試験結果に基づいて予測される無影響濃度24.7μg/Lに比較して大きく下回っており、問題はないと思われる。

1表中の「ND」は不検出
2μg:マイクログラム。1マイクログラムは、100万分の1グラム

○平成16年度河川水の検出物質及び検出濃度(19物質中1物質検出)(単位:μg/L)

 

 検出物質

 

  定点モニタリング調査  中小河川実態調査 平成10〜15年度環境省全国実態調査
河川名 長良川 揖斐川 飛騨川 板取川 阿木川 笠原川
地点名 長良大橋 福岡大橋 川辺ダム 長瀬橋 本川合流前 桜橋 濃度範囲
ビスフェノールA

 

 

 

 −

 

 

 

 

 

 

 

ND〜19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H16.5 0.05
H16.7 0.03
H16.10 0.02 0.02 ND 0.05 0.09 ND
H16.12 0.08

 

 

 

 

 

 

 

H17.1 0.13
H17.3 0.04

○河川水の検出物質の経年変化(継続調査地点)

ビスフェノールA(単位:μg/L)

河川名 調査地点 H10年度 H11年度 H12年度 H13年度 H14年度 H15年度 H16年度
長良川 長良大橋 0.06 0.03 0.02  ND  ND 0.16 0.02
揖斐川 福岡大橋 0.06 0.04 0.02 0.02  ND  ND 0.02
飛騨川 川辺ダム 0.06 0.02 0.03  ND  ND  ND ND

 

河川底質

○長良川、揖斐川、飛騨川、板取川、阿木川、笠原川の6河川底質について11種類の物質を調査した結果、ビスフェノールA、ベンゾ(a)ピレンの2種類の物質が検出された。
○ビスフェノールAが、飛騨川で検出された。
○ベンゾ(a)ピレンが、飛騨川、笠原川で検出された。

○平成16年度河川底質の検出物質及び検出濃度(11物質中2物質検出)(単位:μg/kg)

 

 検出物質

 

  定点モニタリング調査  中小河川実態調査 平成10〜15年度環境省全国実態調査
河川名 長良川 揖斐川 飛騨川 板取川 阿木川 笠原川
地点名 長良大橋 福岡大橋 川辺ダム 長瀬橋 本川合流前 桜橋 濃度範囲
ビスフェノールA  ND  ND  26  ND  ND  ND  ND〜350
ベンゾ(a)ピレン  ND  10  ND  ND  ND  21  ND〜3800

○河川底質の検出物質の経年変化(継続調査地点)

ビスフェノールA(単位:μg/kg)

河川名 調査地点 H10年度 H11年度 H12年度 H13年度 H14年度 H15年度 H16年度
長良川 長良大橋

 

 

 

 

 

 

 ND  ND  ND  ND  ND
揖斐川 福岡大橋  ND  ND  ND  ND  ND
飛騨川 川辺ダム  ND  ND  21  ND  26

ベンゾ(a)ピレン(単位:μg/kg)

河川名 調査地点 H10年度 H11年度 H12年度 H13年度 H14年度 H15年度 H16年度
長良川 長良大橋

 

 

 

 

 

 

 ND  ND  43  ND  ND
揖斐川 福岡大橋  7  100  41  55  ND
飛騨川 川辺ダム  43  13  ND  34  10

水生生物

○長良川、揖斐川、飛騨川の3河川のウグイについて11種類の物質を調査した結果、3河川すべてにおいて不検出であった。

 

3.国の今後の対応

 環境省では、平成10年5月「環境ホルモン戦略計画SPEED'98」として内分泌攪乱作用を有すると疑われる65物質をリストアップし、これらの物質の内分泌攪乱作用の調査・研究を進めてきた。
平成17年度からは、65物質に限定せず、すべての物質について、生殖機能のほか、免疫機能、神経機能への作用も含め改めて取り組むため、「化学物質の内分泌かく乱作用に関する環境省の今後の対応方針について-ExTEND2005-」を取りまとめた。

4.岐阜県の今後の対応

 調査データについては環境基準等もないことから、現段階で評価を行うことができない。これまでデータ集積に努めてきたが、今後は国の新たな方針に基づいたモニタリング調査を実施する。

 別表平成16年度環境ホルモンモニタリング調査対象物質一覧※●は検出物質

河川水試料 河川底質試料 水生生物試料
ノニルフェノール  ○  ○  ○
4-オクチルフェノール  ○  ○  ○
ビスフェノールA  ●  ●  ○
ペンタクロロフェノール  ○  ○  ○
2,4-ジクロロフェノール  ○  ○  ○
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル  ○  −  −
フタル酸ブチルベンジル  ○  −  −
フタル酸ジ-n-ブチル  ○  −  −
フタル酸ジシクロヘキシル  ○  −  −
フタル酸ジエチル  ○  −  −
フタル酸ジペンチル  ○  −  −
フタル酸ジヘキシル  ○  −  −
フタル酸ジプロピル  ○  −  −
アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル  ○  ○  ○
ベンゾ(a)ピレン  ○  ●  ○
ベンゾフェノン  ○  ○  ○
トリブチルスズ  ○  ○  ○
トリフェニルスズ  ○  ○  ○
4-ニトロトルエン  ○  ○  ○
   19  11  11

○:測定対象物質
●:検出物質ビスフェノールA:ポリカーボネイト樹脂の原料、古紙に含有される。魚類への環境ホルモン作用は確認されたが人への影響は弱い。ベンゾ(a)ピレン:コールタール、自動車排ガス等に含まれる物質