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令和7年7月18日金曜日から同年8月18日月曜日までの32日間、岐阜県警察山岳警備隊は北アルプスにて夏山警備を実施しています。
期間中には、岐阜県側の入山口である新穂高登山指導センターにて警察官と民間救助隊による登山指導、北アルプス岐阜県側における山岳パトロール、標高約3,000メートルに位置する穂高岳山荘での常駐警備を、隊員を入れ替えながら実施し、登山者の安全安心を見守るとともに、救助要請があった際には、直ちに救助活動できるようにしています。
7月中に発生した山岳遭難は、10件10名でうち2名の方が亡くなり、4名の方が負傷、4名の方が無事救助されています。無事救助された方は、発病や疲労等が計上され、熱中症を起因とした救助要請が発生しています。街中同様、山においても水分と栄養補給は十分にとるようお願いします。特に熱中症で遭難された方にあるのが、水分は十分にとっていたが、疲れて食事がのどを通らなかったので食べていませんと言われます。疲れた時は、食事をとるのがおっくうになりがちですが、山登りには多くのエネルギーが必要です。飴やチョコレートなど食べやすい行動食を準備して、こまめな水分と栄養補給に努めましょう。
8月に入り、日増しに登山者の方が増えているのを登山指導センターで実感していますが、楽しい登山を笑顔で終えれるよう、自分の体力技量にあった登山計画と、天候を十分に確認した上で、無理のない安全登山に努めてください。

ジャンダルムを望む(常駐隊員撮影)

常念岳から昇る御来光(常駐隊員撮影)