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岐阜県警察山岳警備隊飛騨方面隊は、令和5年12月20日水曜日に北アルプス西穂高岳への日帰り訓練、同月20日水曜日から21日木曜日にかけて奥丸山一帯での1泊2日のテント泊訓練を実施しました。
訓練日は降雪があり、強風や視界不良等、悪条件下での訓練となりました。
西穂高岳の訓練では、冬山シーズンを初めて経験する新隊員に対して雪上における歩行訓練や装備資器材の活用訓練を中心に実施しました。
奥丸山一帯の訓練では、冬山にてテント泊による野営、低体温に陥った仮想遭難者に低体温ラッピング(保温や低体温症の予防を行うもの)を施して搬送する訓練を併せて行い、冬山に向け遭難救助技術や体力向上を図りました。
過去に西穂高岳独標から西穂山荘間は、悪天候等により視界不良になった際に、自身が歩いたトレース(踏み跡)が風雪で消えて道迷いになる遭難事案が発生しています。
冬山においては、アイゼン・ピッケル等の装備品の携行及び習熟に努めるとともに、登山当日の天候に十分配意し、天気の良い日でも天候悪化の気配を感じたら撤退するという気持ちで登山するようお願いします。
西穂高丸山付近での歩行訓練状況