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組織犯罪の情勢及び暴排活動

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記事ID:0061410 2022年3月9日更新

組織犯罪の情勢及び暴力団排除活動

1組織犯罪の情勢

(1)暴力団犯罪

 県内の暴力団勢力は、暴力団構成員及び準構成員等の総数のうち、六代目山口組・神戸山口組・稲川会・住吉会の4団体が約9割を占めています。
 最近の暴力団情勢は、六代目山口組が3つに分裂した後、対立状態が継続しており、平成31年4月以降、六代目山口組と神戸山口組の間では、兵庫県神戸市内等において抗争に起因すると見られる事件が相次いでいます。
 この両団体の抗争拡大を防ぐため、県公安委員会は、暴力団対策法に基づき、令和元年11月15日に岐阜市に所在する六代目山口組三代目弘道会傘下組織に対する組事務所の使用制限命令を出し、令和2年1月7日には、六代目山口組と神戸山口組を「特定抗争指定暴力団等」に指定して、警戒区域内(岐阜市内)での活動を規制しています。
 県警察では、引き続き暴力団の動向を把握して、警戒活動、取締りを徹底し、県民の安全を確保しつつ、組織の弱体化・壊滅に向けた取組を全力で推進していきます。
令和2年は、

  • 六代目山口組傘下組織幹部らによる偽造有価証券行使・詐欺事件 
  • 六代目山口組傘下組織組長らによる詐欺事件
  • 六代目山口組傘下組織幹部らによる暴行事件
  • 六代目山口組傘下組織組員らによる岐阜県暴力団排除条例違反事件
  • 稲川会傘下組織幹部らによる暴行事件

などを検挙しています。

 

(2)覚醒剤等薬物犯罪  ~ 薬物乱用のない社会を~

 覚醒剤、大麻及び麻薬などによる薬物乱用は、乱用者の健康だけでなく、周りにも大きな害悪をもたらします。
 薬物乱用者の多くは、ちょっとした好奇心から安易に使用し、一度だけのつもりが自分の意思ではやめられなくなってしまいます。薬物依存になると、幻覚や幻聴、被害妄想などにより、殺人や放火といった重大犯罪を引き起こすこともあります。
 令和2年に薬物事犯で検挙した人数は135人で、前年より30人減少しましたが、覚醒剤事犯で検挙された被疑者のうち72.0%が再犯者です。また、大麻事犯で検挙した人数は28人で、前年より7人減少していますが、若年層のへの蔓延が危惧されており、引き続き、若年層を中心に乱用防止の取組を進めていく必要があります。
 薬物乱用のない明るい社会をつくるためには、一人一人が薬物の恐ろしさを知って、覚醒剤などの薬物には「ゼッタイ」に手を出さないことが大切です。

   

 

(3)銃器犯罪 〜NO!GUNS〜

 拳銃の押収丁数は暴力団による隠匿方法の悪質巧妙化などにより、全国的に年々減少傾向にあり、当県も同様の傾向にあります。
 県内では、銃器を使用した犯罪は、平成20年5月に建物等への発砲事件が発生した以降、認知はありませんが、全国では、拳銃使用による殺人事件や暴力団による発砲事件が発生しています。
 銃器犯罪の根絶と違法銃器の排除を目的に、提供された情報の内容や捜査への協力度合いに応じて報奨金を支払う「拳銃110番報償制度」を導入し、広く県民からの拳銃に係る情報提供などの協力を呼び掛けています。

 

(3)銃器犯罪〜NO!GUNSの画像 

(4)暴力団排除活動の推進

暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律による中止命令

 令和2年は、暴力団の威力を示して、揉め事で動いた暴力団員に対する謝礼金名目で金銭を支払うように要求した六代目山口組傘下組員に対する中止命令を発出するなど、合計3件の中止命令を発出しました。

岐阜県暴力団排除条例による勧告

 暴力団組織が開催する食事会の場所を提供した飲食店及び、その食事会の場所提供を受けた六代目山口組傘下組織組長に対して、6月12日までに、岐阜県暴力団排除条例による勧告を実施しました。

暴力追放岐阜県民大会の開催

 9月14日、暴力団追放意識の高揚を図るため、第29回暴力追放岐阜県民大会を開催しました。
 大会では、暴力追放活動に功労があった1団体・4個人の表彰、新県庁舎建設事業暴力団等排除対策協議会会長による大会宣言採択を行いました。令和2年は、新型コロナウイルス感染防止のため、例年行っていた講演等や警察音楽隊によるコンサートを中止し、無観客で縮小開催しましたが、大会の様子を県下22警察署に配信したほか、YouTubeの岐阜県警察公式チャンネルに動画を掲載しました。