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岐阜県立わかあゆ学園

1.学園の概要

(1)目的

 当園は児童福祉法により設置された児童福祉施設(児童自立支援施設)であり、不良行為をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、又は保護者の下から通わせて、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い、その自立を支援することを目的とする。

 

岐阜県職員倫理憲章「わかあゆ学園実行計画(平成28年)」

 

わかあゆ学園本館写真

(2)定員

 50名
 

(3)沿革

明治42年4月1日

多田順映氏が豊富学院を創設県立代用感化院に指定。
昭和9年10月10日 少年教護法施行、少年教護院となる(定員35名)。
昭和10年4月1日 県立少年教護院となり、岐阜学院と改称。
昭和23年1月1日 児童福祉法施行、教護院となる(定員80名)。
昭和32年4月7日 天皇皇后両陛下がご視察。
昭和33年10月20日 創立50周年記念式。
昭和45年4月1日 夫婦小舎制から通勤交代制となる。
昭和45年8月21日 国連犯罪防止会議視察団来院。
昭和56年3月20日  第一・二寮棟、食堂及び機械棟を改築。
昭和57年3月25日 管理指導棟・体育館を改築。
昭和57年4月1日 県立わかあゆ学園と改称(定員50名)。
昭和60年1月30日 ゲストハウスを新築。
平成10年4月1日 児童福祉法の改正により、児童自立支援施設と名称変更。
平成14年4月1日 学園内に大野小学校・中学校大野分校が開設される.
平成16年3月31日 自転車置場、洗濯場兼倉庫を新築する。
平成17年3月25日 旧寮取壊完了する。
平成21年11月14日 100周年記念式典開催。
平成22年4月1日 男女寮分離。女子寮別棟に移動(第2寮)。

 

(4)施設

○規模

敷地面積  34,516.25平方メートル
建物延面積

2,467.90平方メートル

 

○主な建物

管理指導棟

817.02平方メートル

第一寮棟

395.60平方メートル

第二寮棟

376.20平方メートル

ゲストハウス

 77.23平方メートル

食堂及び機械棟

250.00平方メートル

体育館兼講堂

427.10平方メートル 

 

2.自立支援活動の概要

(1)目標とめざす姿

 

<学園目標>
克己心を育て敬愛の精神を培う

 ↑

<めざす児童の姿>

○目標を持ち、規律ある生活づくりができる

○責任を持ち、最後までやり抜くことができる

○お互いの願いを大切にし、協力することができる

<めざす指導者の姿>

○「児童が主人公」という自覚に立ち、児童の権利を守り自己肯定感を高める指導・支援を追求する

○「共感・共汗・共学」の具現に徹した指導・支援を追求する

 

(2)指導内容

○生活指導

 集団生活を通して家庭生活の再教育に重点をおき、児童の身辺処理能力等生活に必要な規律、習慣、技術を身につけて健康身体と健全な精神を備えた児童になるよう教育する。

 

○学習指導

 学園では、日常生活に欠かすことのできない、また、社会へ出ても最低限必要とされる「読み、書き、計算」の基礎的な学力と、学習の習慣を身につけさせ、さらに、児童が意欲的に学習できるよう、分校の教員とも協力しながら指導・支援を行う。

 さらに、高校進学を希望する児童については、分校の指導にあわせて、その実現に向け、時間・内容等特別な指導・援助を実施している。

 

○作業指導

 快適な学園(寮)生活をおくることができるように、自分たちの身の回りの環境整備や美化に心がけることや農作業を通じて働くことの大切さ、喜びを体験させるよう指導・支援を行う。

 

○体育指導

 スポーツを通じて、基礎体力の向上を図り、困難に打ち勝つ強い精神力と協力・協調性を養う。あわせて、技術の向上を図る中で、体を動かすことの楽しさや技術を習得することの喜びを体験できるように指導・支援する。

 そのために、クラブ活動には時期を考慮して野球、ソフトボール、水泳、卓球、マラソンを位置づけ、練習試合・大会に参加するなどして、意欲化をはかっている。また、剣道においては、年間を通して実施している。

 

○進路指導・教育相談活動

 児童一人一人が、現在の「自分」の状況、今後の「自分」の目標等、自分自身のあり方・生き方について考えられるよう指導・支援を行う。

 

○特別活動

 特別活動では、一人一人の所属感や成就感を高め、自主的・実践的な態度を育てることをねらいとして、「創作活動」「自然体験」「ボランティア活動」「レクリエーション活動」を行っている。

 

○治療教育

 入園児の多くは親の過保護や溺愛、放任及び拒否など好ましくない親子関係を形成している場合が多く、時として家庭の機能が麻痺しているなど望ましくない生活環境の中で育っている。そのため、心理的葛藤、欲求不満及び劣等感等を強く持ち、情緒は不安定で逸脱した行動や不適応感情を生じやすくなっている。

 このような児童に対して、子ども相談センターと連携し心理判定員による心理検査や精神科医(嘱託医)の指導による個別面接を中心に心理的アプローチを行う。また、必要に応じて親へのカウンセリング的面接を行っている。

 

○関係機関との連携による指導

 平成14年度に開設された大野小・中学校大野分校との連携・協力体制を強化し、入所児童一人一人への自立支援を充実させる.学園職員も支援者として授業に入り、学習効果を高めるよう努める。

 子ども相談センター、元籍学校および児童養護施設と協力し家庭や関係機関との連携を一層密にする。

 

(3)学園での生活

○日課表

時刻 日課

 7:00

起床、整理整頓、挨拶、清掃
 7:30 朝食、歯みがき、登校準備
 8:30 集団登校、集合、点呼、ラジオ体操
 9:00 授業(分校)
12:00 集団下校、昼食、昼休み、登校準備
13:20

集団登校、集合、整列

13:25 授業(分校)
15:20 集団下校、クラブ・作業等の準備
15:30 クラブ・作業等
18:00 夕食
18:30 自習、自由、入浴、間食
21:00 反省会
21:15 日記記入、就寝準備
21:30 黙想、点呼、就寝

 

○年間行事

行事

4月

入学式、桜見会、春の遠足(分校行事)

5月

GW家庭実習、登山

6月

大野町福祉祭、修学旅行(分校行事)、登山、学習発表会(分校行事)

7月

少年野球東海大会

8月

児童福祉施設対抗ソフトボール大会、夏期家庭実習、職場体験、自然体験

9月 登山
10月

登山、社会見学(分校行事)

11月

収穫祭、登山

12月

学習発表会、揖斐郡駅伝大会、クリスマス会、餅つき、冬期家庭実習

1月

大野町新春マラソン大会

2月

施設対抗駅伝大会

3月

卒業式

年間を通して実施

全体集会、読書指導、買い物訓練

随時実施

誕生会(児童該当日に実施)、退園式

 

○面会

 児童への面会は、原則として保護者及び家庭・在籍学校の先生方、子ども相談センタ-の担者のみに限って行っている。保護者には、入園後一ヶ月程度の調整期間をおいて、月に1~2回程度の面会を設け必要な指導・助言を行っている。児童と一定の距離を置くことで、お互いの変化を認め合い、更に新しい関係を築き上げることができるよう配慮している。

 

○家庭実習

 園の生活で一定の基準に達した児童については、期間を区切って家庭に帰し実際の社会における適応性をみるために家庭実習を行う。これは、児童の評価につながるので、家庭復帰訓練は楽しい帰省であると同時に厳しい訓練でもある。

 

○給食

 学園生活の楽しみの一つに食事があるが、栄養を考慮しつつ画一的な献立にならないよう、同じ材料でも調理方法を創意工夫している。好き嫌いの偏食指導も行い、栄養のバランスにも配慮している。

 

○買い物

 決められた予算の範囲内で買い物をさせて、計画性や正しい金銭感覚を養成している。

 

○保健衛生

 健康診断は、年2回嘱託医による身体検査を行っている。心身の疾患に対しては、様々な身体症状の訴えがあるので、内容をよく吟味し必要があれば早期に嘱託医又は専門医の治療を受けさせている。