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知事記者会見(令和2年12月14日)

記事ID:0118043 2020年12月16日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和2年12月14日(月曜日)18時45分

太字部分については、記者会見後に制度変更しております。


司会
 お待たせいたしました。ただいまより知事記者会見を始めさせていただきます。
 知事、お願いいたします。
知事
 本日、(新型コロナウイルス感染症)対策本部(本部員会議)を開きまして、また、関係者の(対策)協議会も併せてやりまして、ご案内のように「年末年始」集中緊急対策を決めさせていただいた次第であります。
 いろんな最近の急速な変化と言いますか、感染のスピードの速さ、あるいはクラスターが急速に増えてきているということも踏まえて、専門家の先生方とも議論もし、整理したものであります。先ほど(対策)本部(本部員会議)で説明したことについては繰り返しませんが、このお手元の資料のとおりであります。
 私どもの作業としては、初詣をどうするかということについて、神社(と寺院)の関係者の方々に(県庁に)お出でいただいて、いろいろと議論をしようと、この部分は作業としては残っておりますが、現時点で、できるだけ速やかに方針を発表させていただこうということで、今日決めさせていただきました。
 特に、一番の肝になったのは時短でございまして、ここにありますように、酒類の提供を伴う飲食店への営業時間の短縮要請ということで、今週の土曜日(19日)午後9時から、1月12日火曜日の午前5時まで(※変更あり)ということで、お出ししたわけです。
 飲食業、あるいはサービス業、ひいてはこれに関連する様々な経済活動への影響も当然あるわけでありまして、そういう意味では私どもとしては、非常に苦渋の決断でございます。年末年始に向けて、こうした業の方々、関係の方々、年末需要に対する期待も当然、お持ちなわけでありまして、それに対して、こうした格好で短縮要請ということをさせていただくわけであります。岐阜県をめぐると言いますか、我が国全体をめぐる、このコロナの状況をご理解いただいて、ぜひ、ご協力をいただいて、大変心苦しい気持ちでありますけれども、皆さんと一緒に何とか穏やかな新年を迎えたいと、そんな思いでご協力をお願いする次第であります。
 この時短でありますが、ちなみに全国では既に8つの都道府県で実行しております。北海道、愛知、茨城、埼玉、東京、神奈川、大阪、千葉ということでありまして、本県が9県目になるということでございます。
 これまでのところ、今回この時短に踏み切りました背景は、先ほども会議で私も申し上げましたけれども、もう少し付言しますと、岐阜県は10万人あたりの医療機関の確保病床数、これは全国で9番目でございます。東海4県ではもちろん1位でございます。そういう状況の中で、これまで医療体制はしっかりと耐えてきたということでございます。
 ところが、このところの感染のペースを見てみますと、1ヶ月前の愛知県よりも状況が悪化している。これは、この資料の2ページ目の上のところに書いてあるとおりでありまして、そういうひっ迫状況になってきたと、このまま放置できないという状況になっていたということで、もう一段、問題のある遅い時間の飲食でありますとか、接待を伴う飲食でありますとか、そういったところについて、時短という形で一定の制限と言いますか、これを設けさせていただこうということであります。
 第一波の時には、地域全体に網をかけたわけでありますが、今回も地域的には考慮させていただいて、岐阜市、大垣市の他に、各務原、瑞穂、羽島、中津川と6市に限定(※変更あり)をさせていただきました。岐阜市、大垣市はまさに繁華街もありますし、既に飲食のクラスターも発生しておりますし、当然対象になるわけでありますが、この他に飲食のクラスターが発生している中津川市、それから岐阜市、大垣市あるいは、愛知県名古屋市に隣接している各務原市、瑞穂市、羽島市といったところも、影響を受けやすい地域ということで、対象にさせていただきました。これらにつきましては、それぞれの市と十分議論を重ねて、市長さんたちもそれぞれにお考えいただいて、そしてこの地域でいこうということでございました。
 従って、全ての飲食店を規制するということではありませんので、地域も、それから酒食を伴う飲食店ということでありますので、内容について一定の限度をもって、節度をもって要請をさせていただくということでございます。ぜひとも、協力をお願いしたいと思っております。
 それからお店に対する協力依頼と同時に、県民の皆さまお一人おひとりも、(午後)9時以降、こうしたお店に行くことを自粛していただくということで、お店も、県民の一人ひとりも同じスタンスで、いわゆる新しい日常と言いますか、足並みを揃えた対応をしていただくということで、お願いしたいと思っております。お手元の資料の3ページ目の下の方に、下から2つ目のマルがありますが、県民の皆さん自身の自粛も、併せて要請するということを書かせていただいております。
 ということで、今回の年末年始の集中対策を発表させていただいたということでございます。よろしくお願いいたします。
記者
 今回、19日から来年の1月12日(※変更あり)。これはいろいろ、もう少し長い方がいいかとか、短い方がいいかとか議論はあったと思うんですけれども、この25日間に指定した理由について教えてください。
知事
 今日、こういうことで発表させていただくとして、これに呼応して、時短をおやりになるかやらないか、それぞれお店ごとに十分検討して、そして必要な手続きを取る時間を十分差し上げた方がいいだろうと。
 前回は非常に慌ただしかったものですから、後でそんなことならと、やっていればということをおっしゃった方が結構おられましたけれども、制度は制度として、いつからスタートと、そこは厳格にやらせていただいたんですね。前回の反省に立って、そこは余裕を持たせていただいたのと。
 やはり週末の人出ということを考えますと、19日からスタート(※変更あり)するのが、なるべく早くという要請もありますので、双方で考えると19日の夜から(※変更あり)というのがいいのではないかと。
 それから3連休が11日で終わりますので、1月のですね。翌日の午前5時(※変更あり)というのが3連休までということで、わかりやすいのではないかということです。
記者
 財源の部分で言うと、国がどれぐらい負担してくれるのか、県からどれぐらい出すのかという部分は、今のところ。
知事
 国の方で、先般補正予算を用意しておられますので、一定程度、県も負担はございますけれども、大部分のところは国が交付金という格好で、用意をしていただいていると思いますので、それに期待をするということですね。
 それから前回は、県と市町村で、一定の割合で負担を分かち合ったんですけれども、今回は全て県の方で対応(※)させていただこうということで、市町村の方としては、少しでもご負担を軽くして、判断をしやすくしてあげた方がという、そんな配慮もさせていただきました。
(※12/15 負担割合を変更「国80%、県20%、市町村0%」→「国80%、県15%、市町村5%」)
記者
 県をまたぐ不要不急の往来ですとか、「GoToイート」食事券の新規発行の停止。こういったものは、15日、明日からというふうに考えてよろしいのでしょうか。
知事
 新規発行については、国の方に要請を出すということでございますので、私どもとしては直ちに要請を出すということであります。それから往来自粛については、今日これを発表したところからお願いしたいということであります。
記者
 「GoToトラベル」で、全国すべて一斉停止するという報道があるんですけれども、それについても今のお考えというか、受け止めをください。
知事
 私どもとしては、不要不急の往来、特に愛知県との往来を自粛してくださいということの中に、「GoToトラベル」を使って動かれることも含めて考えておりますので、そういう意味では、これを決定した今日から、県をまたぐ旅行、帰省等々自粛していただきたいと。「GoToトラベル」であっても自制をしていただきたいということであります。1月12日までという、無効にしようと言っているわけではありませんので。
 それから国の全て停止というのは、私もちょっと今、部屋を出るときにちらっと見たんですけれども、12月28日からとかいう、スタートがかなり遅いですよね。私どもはもう急を要する話でありますので、もう直ちにということで考えております。
 今日と言っても、今これ夜ですから、この資料には12月15日からと書いてありますから、15日からというふうにしていただいた方がすっきりするかもしれません。
記者
 知事に細かいことをお伺いして恐縮なんですけれども、この6市(※変更あり)の酒類を提供する飲食店はだいたい、対象の店舗数としてはいくつくらいになるという想定で。
知事
 店舗の数ですか。データはありますけれど、ちょっと今は手に持っていないですね。もしあれでしたら今言ってあげてください。
職員
 後ほどまた。
知事
 後ほどやりますか。
記者
 はい。
知事
 じゃあ後ほど。データはありますので。
記者
 あと協力金の負担については先ほど質問がありましたけれども、県が全額負担(※)すると。その予算措置の中に国からの交付金も入っているよという、そういうことですね。
(※12/15 負担割合を変更「国80%、県20%、市町村0%」→「国80%、県15%、市町村5%」)
知事
 大宗は国からの交付金ですよ。そこの残りの部分は県が負担(※)するということです。
(※12/15 負担割合を変更「国80%、県20%、市町村0%」→「国80%、県15%、市町村5%」)
記者
 国からの交付金と県で負担するということですね。わかりました。「GoToイート」の新規発行停止に関しては、現時点で国に要請を出したという段階ですか。
知事
 出しますという段階です。
記者
 出すという、そういう方針で動いているということですね。期間とかに関してはまだいつからかはわからない。
知事
 現時点で停止してくださいと言えば、それは停止されると思います。それだけのことです。既に出ている分については、使われた方、使われない方、いろいろあるでしょうから、これについては特に申し上げません。ただ、それを使って食事をする際にも、ここにありますように、家族以外の大人数で食事をするとか、夜遅い時間に食事をするとか、そういうことについてはよくよく考えてくださいということです。
記者
 実際に街の飲食店の方々から、4月の休業要請に応じた店舗の中でも、今回はさすがに厳しいと。年末の書き入れ時に50万円(※変更あり)で応じるのはなかなか現実的に厳しいという声も聞かれているんですけれども、その辺りに対してはどういうふうに応えられますか。
知事
 年末年始については、こういうサービス業、飲食業にとりましては、一つのピークを迎える時期ではありますので、大変厳しいということは私どもも重々承知をしたうえで、しかし、医療従事者の方々も含めて、みんなが安心して穏やかな年末年始を迎えられるように、何とか今のこの岐阜県の急速な感染状況にブレーキをかけるということについて、オール岐阜県で協力をお願いしたいと。その一環であるということをぜひご理解いただきたいなと。
 大変心苦しい限りではありますけれど、ぜひご理解をして、この要請に応えていただければありがたいということであります。
記者
 6市が対象(※変更あり)でされるということですが、仮にどこかの市で、また急速に飲食店で増えてきたという場合には、新たに対象エリアに加えられるということは考えておられるんでしょうか。
知事
 今回、短期集中の措置でありますので、私としては、ここでスタートしたらこれはこれで走りたいと。ただ、途中でいろんなことが起こることも、もちろんあり得るわけでありますから、それは起こった事態に照らして、どういう措置を取るのが適当かということで考えていきたいと思っております。
記者
 先ほど、本部員会議で柴橋(岐阜)市長も話されていましたけれども、9時までは酒類を伴う飲食はできるということだと思うんですけれども、やっぱり酒類を伴う飲食だと、変わらず感染リスクはあると思うんです。特に9時前にもしかしたら駆け込みで来られるかもしれないですし。そのあたり改めて県民に周知と言いますか、気を付けてほしいといった周知はどのように考えておられますでしょうか。
知事
 やはりマスクのない状態というのは、非常に飛沫を出しやすい、受けやすいということで、実際に起こっているクラスターとか、それからクラスターになっていなくても、孤発例と言っておりますけれども、個別のケースを見ましても、圧倒的にマスクのない状態での感染が多いと。
 それでその最たるものがこの飲食であるということですから、ここに書いてあるような行動対策と言いますか、慎重な行動対策を取って、飲食をやっていただくということが今、一番、多くの県民の方にお願いしたい、まず肝のところでありますので、そこのところはぜひご理解いただいてやっていただきたいと。ですから、何時だからということではなしに、一つの行動規範として、一人ひとりが十分気を付けていくということが大事ではないかなと思っております。
 9時がいいのか10時がいいのかとか、あるいは8時がいいのかというのは、いろんな議論がありますが、私どもとしては、愛知県も実は9時でやっておられますものですから、そことのバランスも含めて、9時ということで割りきらせていただいたので、そこで一線を画すと。一つの制度ですからね。どこかで一線を画さないといけないので、9時ということでやらせていただいたということですね。
記者
 先ほど知事もおっしゃっていた、神社関係者の方とのお話合いの件、あと、高等教育機関、大学の関係でもクラスターが出たりされていると思うんですけれども、その辺りの対策というのはどのくらいを目途にまた、初詣とか、出されるご予定でしょうか。
知事
 この初詣の在り方について、どんなやり方があり得るかと。今、何となく、分散化なんていうことが言われているわけですね。じゃあ分散化と言うことはどうやったらいいのか。非常に多くの方が、季節のものとして来られるのを、何か強い力で規制をするというわけにはいかないと思いますので、どういうふうに行動規範として初詣を考えていただくかということは、むしろ神社の方々も自分のエリアで、感染者を出してはいけないという気持ちは大変強いと思いますので、一緒になって考えたいということで、いい案が出てくれば、それはできるだけ速やかにお伝えして、この対策に加えていきたいというふうに思っております。
 それから、学校のクラスターは、ここのところいくつか具体例がありますが、ちょっと急速に起こっているものですから、今日意見がありましたように、若い方々の感染の急増という中の、再び起こってきた例として、学校については既にガイドラインとか、いろんな対策をやってきているわけでありますが、それらの対策がどこまで徹底されているかとか、あるいは学校クラスターも内容的にかつてのものと違うのか違わないのか、そこはきちっと分析した上で整理したいと思っております。
記者
 もう2点質問します。資料の1ページ目のところで、県内の感染拡大の特徴と、下に4つまとめていただいていると思うんですけれども、これはいずれも第3波の特徴と捉えてよろしいんですか。
知事
 この書いてある数字は、9月1日以降の数字なんです。つまり第2波非常事態宣言を解除した後の感染状況を整理するとこういうことになるということですから、第3波だけではありません。
記者
 含むということですね。
知事
 はい。
記者
 今回の拡大防止の協力金ですとか、明日以降の対策については、もう決定したということでよろしいでしょうか。
知事
 はい。決定というふうにご理解いただいてよいと思います。
記者
 先ほどの会議で決定されたという理解で。
知事
 はい。そういうご理解で結構です。
 それから当然ですけれど、交付金を頂かないといけないわけですから、国に対しても、私どもこういう方針で臨むということを正式にお伝えしようと思っております。もちろんこれまでいろんな議論をしてきておりますので。
記者
 それはこれからお伝えされる。
知事
 そうです。最終決定ということでお伝えします。
記者
 この今回の時短を含めた今回の対策に係る予算規模として、どのくらいあるのかということと、今、議会開会中ですけれども、追加補正という形になるのか、別の予算措置になるのか。
知事
 今週木曜日(17日)が閉会日でありますので、木曜日に追加提案をさせていただこうと思っておりまして、その時点までに数字は精査をして。精査と言っても一つの仮定、多分こうなるだろうという見込み値でありますけれども、補正予算という格好で出させていただきたいと思っております。
司会
 以上をもちまして、知事記者会見を終了させていただきます。
 ありがとうございました。

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