ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 県政情報 > 知事 > 知事記者会見 > 知事記者会見(平成25年4月1日)

本文

知事記者会見(平成25年4月1日)

記事ID:0009579 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成25年4月1日(月曜日)午後3時00分

知事

本日から新年度のスタートでございますが、予算編成が終わり議会が終わり、人事異動も終わって、本日辞令交付ということで、新しいスタートを切らせていただいたということであります。副知事も交代しましたし、総合企画部の中に新たに「清流の国づくり局」も新設されて、本日からスタートということでありますし、このところ新規採用をずっと抑制気味に進めてきましたけれども、昨年よりも30人増えて98人採用ということでございます。

今日は早速、新しい顔触れで第1回の幹部会議をやりましたけれども、そこで申し上げたのは、昨年で皇室の3大行事も終わりましたし、これからはイベントというよりは政策づくりに力を入れる1年になるのではないかということであります。早速、新体制の下で、今月下旬に各部局ごとに、意見交換と申しますか、政策課題について議論をスタートしたいと思っております。

それから、平成21年度にスタートしました長期構想ですね、これの中間見直しを今年度やらなければいけないということで、そういう流れの中で「成長・雇用戦略」、あるいはリニア中央新幹線の活用戦略、少子化対策、医療・福祉の充実といったような課題について、政策議論を深めていきたいということを申し上げました。

そしてまた、これらの大きな課題はいずれも各部局限りでということでありませんので、総務部・総合企画部とも連携をして、横の連携を取りながら政策を展開してもらいたいと、こういうことを申し上げました。これが1つですね。

もう1つは、先程申し上げましたように、清流の国づくりの取組みを総括する、新しい「清流の国づくり局」がスタートした訳でありますので、この部局を中心に、各部よく連携をして進めてもらいたいということですね。
内容的には前からご説明しておりますように、市町村の様々な清流をキーワードにしたまちづくり、地域づくりを支援するというものもありますし、いわゆる「スポーツ立県戦略」と申しますか、前の県議会で成立しました清流の国スポーツ推進条例ですね、これを遂行していくというものもありますし、それから文字通り、清流環境の保全という課題もありますし。広範な課題ですけれども、これを横断的に連携して取り組んでいくということであります。

あと、個別の話として申し上げたのは、自民党から民主党へ、そしてまた民主党から自民党へということで、新政権、安倍政権になりましてからの、初めて新しい年度替わりになるということで、予算・政策その他、どういうやり方で意思決定が行われていくか、物事が進められていくか、国の各省庁の動きをよくフォローしながら、県としても的確な対応をしていこうということ。

それから、3月31日付で岐阜振興局が廃止になりましたので、これまで岐阜振興局においでになっておられた方々に混乱が生じないように、どこでどういう対応をしているかということについて、丁寧にご説明し、対応してもらいたいということ。

それから、新人も今回増えますし、若い人、それから女性の政策企画部門への起用ですとか、あるいは係長への登用ですとか、そういった新人、あるいは若手、あるいは女性が存分にその力を発揮できるような、そういう環境づくりをするのも各部の幹部の重要な仕事であるということで、研修についても内容的に充実させていきたいと思っておりますけれども、県政を支えるそういう若手、女性の人材育成ということについてもしっかりやっていきたいということで、各幹部の理解と協力を促すというようなことでお話をさせてもらいました。

それから、お手元に「平成25年度の主要事業予定」という資料がございます。まだ具体的に定まっていないものもありますが、ざっと主なものを見通しますと、ここに書いてあるとおりでございまして、大きなイベントはないのですけれども、かなり色々な分野で事業が行われるのですが、1つ1つ丁寧にやっていきたいというふうに思っております。
その皮切りとなるのが、この4月早々の、県立飛騨吉城特別支援学校と県立下呂特別支援学校の同時開校ということで、4月9日(火曜日)にそれぞれ開校式がある訳でございますが、私も行こうと思っております。
特別支援教育につきましては、平成18年3月に最初に策定をして、その後平成21年3月に改訂をしております、このお手元の、資料がありますが「子どもかがやきプラン」、これに沿いながら、かつできる限り前倒していくということで、これまで、特に私としては力を入れてきたテーマでありまして、これで6校の新設校の整備が行われたことになる訳であります。県内の県立特別支援学校、18校になるということでございます。

今回開設する2校はいずれも、知的障がい、肢体不自由、病弱のある児童生徒といった方々を対象に、小学部から高等部まで設置しておりまして、飛騨吉城特別支援学校のほうが22人、下呂特別支援学校が36人でスタートしますけども、恐らく1年から3年くらいの間に、すぐにも45人から55人の規模になるのではないかというふうに思っております。建物は徹底したバリアフリー化を進めているということであります。

これまで、特別支援学校の空白地域ということで、飛騨北部地域が言われておりましたが、初の特別支援学校がこの飛騨吉城特別支援学校でありまして、しかもこの学校の特色は、通常の健常者の小学校と同一敷地内に建てる訳でありまして、日常的に古川小学校の子どもたちとこの飛騨吉城特別支援学校の子どもたちが、日常的に触れ合って、学んだり遊んだり、子ども同士の交流のできる、そういう形になっております。
それから飛騨南部地域については、「一刻も早く、一部でもいいから」ということで、強く保護者や地元から言われていた訳でございますが、これを受けて、平成21年に高等部だけ前倒しをして暫定開校しておりますが、今回、小・中学部を加えて、下呂特別支援学校ということで全面開校するということです。これまでは下呂分校と言っておりましたが、全面開校するということになります。

これで、長時間、高山市の飛騨特別支援学校等へ通っていた飛騨市や下呂市の子どもたちが、地元で、地域の学校で教育が受けられるという、地域で学びたいというお子さんや保護者の方々のお気持ちに応えられるようになるということであります。それから、これまで、そういうことで児童生徒が集中しておりました高山市の飛騨特別支援学校の狭隘化というものも改善をされることになるということでございます。
4月7日(日曜日)に内覧会を行うことにしておりますので、是非よろしくお願いしたいと思っております。

今後ですが、平成27年9月に岐阜市内の希望が丘特別支援学校の新校舎が完成いたしますし、それから平成28年4月に羽島市の岐阜南部特別支援学校(仮称)が開校と。それから高等部だけの高等特別支援学校が、これは平成29年の開校ということでございまして、この南部特別支援学校(仮称)と高等特別支援学校が整備されますと、この現行の「子どもかがやきプラン」に基づく20校全てが、整備完了ということになる訳でございまして、着実に進めていきたいというふうに思っております。

それから、今年の2月に既に記者会見をやっておりますけれども、本日、岐阜県立森林文化アカデミーの新学長として、東京都市大学あるいは東京農業大学で教えておられます涌井史郎(わくいしろう)先生ですね、テレビの「サンデーモーニング」に出ておられますけれども、涌井先生に辞令交付をさせていただきました。

涌井先生は造園学、生態環境工学、地域計画といったようなことを専門分野にしておられますし、それから、今になりますともう2年半前になるのですか、全国豊かな海づくり大会について色々アドバイスをいただいたり、様々な県内のイベント、あるいは美濃市の環境保全モデル林等々への助言もいただいてきておりまして、既に県の施策に色々と関わってきて頂いている訳でございますし、また林野庁の「森林関係の地球温暖化対策を考える会」の委員ですとか、少し前に、愛知万博「愛・地球博」の総合プロデューサーもやっておられました。
そういう意味で、私どもとしては、この森林文化アカデミーにおける教育の実践、運営、あるいはアカデミーの顔としての対外アピール、情報発信等々、大いにご期待を申し上げているところでございます。本日、そういうことで辞令交付をさせていただいたということでございます。私からは以上です。

記者 冒頭のところで、新年度の抱負をおっしゃっていただいていたのですけれども、今年は政策づくりに力を入れるということでしたが、具体的にどういったところを特に取り組みたいのか、課題も含めて教えてください。
知事

今年度の県としての大きな骨格としては、「『清流の国ぎふ』の未来づくり」ということで、かなりメリハリの利いた予算編成をさせていただいておりますので、そういう意味での、しばしば皆さんからもお尋ねを受けますけれども、どういう内容を盛り込んで、どういうスケジュールで何をしていくかということを、新しい部局を中心に、全庁的に連携を取りながらやっていくというのがございます。

それから先程申し上げましたように、長期構想の見直しも視野に入れながら、「成長・雇用戦略」ということについて、予算的には用意はさせていただいておりますけれども、更に具体的な対策を掘り下げていくということもあろうかと思います。

それから何と言っても、「安全・安心」という意味では、強靭な危機管理体制と。先だって、原発の事故を想定した思い切った訓練をさせていただきましたけれども、この危機管理体制を更に強靭なものにしていくということや、あと医療・福祉、この特別支援学校もその1つですけれども、医療・福祉についての体制強化と申しますか、そういったことを進めていきたいと。他にも色々な課題があろうかと思いますけれども、大きな柱としてはそのようなことかと思っております。

記者 先程おっしゃった「清流の国づくり」のところなんですけれども、新しく部局ができてというところですが、初年度として何か目標や、また、こちら、7月にも「清流月間」ということでありますが、何かスケジュール的に決まっている部分があれば教えてください。
知事

この新しい組織が動き出して、そして全庁的にも意見交換、意思疎通をしながら、どこかのタイミングで、整理したものはお出ししたいと思っておりますけれども。
既に予算で、わがまち「清流の国づくり」でしたか、そういうテーマで予算も用意してありまして、既に市町村、かなり色々な構想が私どものほうにも伝わってきておりますし。

それから、色々調べてみますと、今年度中に行われるアジア規模の大会、あるいは全国規模の大会で、新規に、この国体の経験を活かして誘致されているものがかなりの数に上りますので、こういったスポーツ面でも、岐阜県が色々な競技分野で全国的に大きな大会を誘致して、そしてそれをきっちり実行していくと、まずその過程で岐阜県のスポーツの水準を上げていくという部分もありますし。

それから、この間の国体の実行委員会の締めの時にもおいでになりましたけれども、地域のスポーツクラブがこの国体を契機にいくつかできて、それがまた、それぞれが日本リーグの1部なり2部に参加をして、そしてこれから活躍を始めていく訳ですので、そういった活動を応援するという、まちづくり、それから地域スポーツの振興支援というものもあるでしょうし。

それから、清流大会の経験を踏まえたバリアフリーのまちづくりと申しますか、あるいは障がい者スポーツの環境整備ということで、これも色々、市町村とも連携を取りながら手を打っていくということで。

多分この4月から5月にかけて、一方で私どもも、色々整理をしていきますけれども、42の市町村長と直接議論する場もまた予定をしておりますので、そういったところで意見交換をしながら、整理をしていきたいというふうに思っております。

環境保全のほうは、環境生活部のほうで、既に「清流月間」は海づくり大会の後に始まっておりますし、その内容を深めていくということもあります。

それからお手元の資料で見ますと、この「恵みの森づくりフォーラム」、これは先程申し上げた涌井先生、それから坂本龍一さん、草野満代さんといった方々をお招きしてディスカッションをやろうということも予定されております。

それから、「全国育樹祭」の誘致ということで、順調にいけば8月には開催が決まる予定でございますので、そうなればそれに合わせて、どういうコンセプトで岐阜県らしいメッセージ性の強い育樹祭をですね、再来年の秋を私どもは念頭に置いておりますので、準備作業が始まるということにもなりますし。

それから、岐阜県水源地域保全条例が県議会を通りましたが、施行のための諸々の手続き、基準づくりをやりまして、10月1日から正式に条例に基づく事前届出制度がスタートいたしますので、これの運用もやっていく必要もあります。国体・大会1周年の行事も、今から色々と構想を固めていく必要があると思います。

それから、先般、県議会を通ったスポーツ推進条例では、「スポーツ推進月間」を作れということになっておりますので、恐らく、国体・大会1周年も含めた10月辺りを推進月間にするのかなというふうに思っておりますけれども、これも内容を固めていく必要がありますし。この辺りは非常に、先程も申し上げましたように、全国規模の大会が県内各地で色々と誘致をしておりますので、こういったものもこの推進月間に入ってくるのかなというふうに思っております。
どこかでまた早いうちに、市町村長とも議論した上で、それから我々の県庁の中も議論した上で、整理をしたいと思います。

記者 目途としてはいつぐらいに整理を。
知事 これは絶えず動いていきますから。別にここでおしまい、打ち切りということではありませんし。それから、既に手が挙がっている市町村もいくつかありますけれども、まだ挙がっていない市町村もありますから。これも市町村のほうでどのようなことをお考えになるかということでもありますし。
これは機械的な行事をやる訳ではありませんので、全体としての「清流の国づくり」の1つの運動体と申しますか、そういうものだろうと思います。
記者 先週の(核融合科学研究所の)重水素(実験)の関係なのですけれども、安全監視委員会のほうですが、(多治見市の)古川市長のほうからは反対派、慎重派を入れるというようなお話もありましたが、知事として、現段階ではどういった委員会にしたいか、またどういった形で市町村と協議して設置に向けて進めていくのかというところを、教えていただければ。
知事

これは、地元3市と県の間で相談をして設置する監視委員会ですから、私どもとしては、まさにプロジェクトの安全性をチェックするのに相応しい専門家に入っていただくということで。

古川市長のおっしゃる意味は、色々なお考えの方々を広く念頭に置きながら、人選を進めていきたいという趣旨だと思いますし。締結式が終わった後も、土岐市も瑞浪市も、古川市長も含めてそうですけれども、私自身もあの時にコメントしましたが、人を選ぶ前にまず何派というレッテルを被せる必要はありませんので。まさに安全性についての専門的見地から、きっちりと監視をしていただける方を選ぼうと、きちっとした専門家を選ぼうということで、4人で意思統一をしましたので、そういうことでこれから人選を進めていくことになると思います。

記者 スケジュール的にはいつ頃ですか。
知事 ちょっとまだ決まっていません。この間もお話がありましたように、実際に実験が始まりますのは3年後ですから。これからまだ色々準備をしていく訳ですので、私どももそういう意味で、別にゆっくりやる必要はないのですけれども、専門家の人選を急ぎたいと思います。
記者 話が新年度の話とずれてしまうんですけど、4月5日に立候補締め切りで、全国知事会の会長選挙が行われます。これについて、ご自身で立候補なさるご意思があるかどうか。
知事 それはありませんね。
記者 現職が京都府知事の山田さんですけれど、その山田さんを支持するご意思があるかどうか。
知事 私は前回の、2年前ですか、会長選挙の時にも山田知事の推薦人になりましたので、今回も推薦人ということで、同じ対応をしようと思っております。その旨、既に申し上げてあります。
ちょっとどういう選挙になるのか分かりませんけれども、今のところ。現職の知事会長は、当然続投の強い意志はおありだと思います。
記者 長期構想の見直しについてお尋ねします。今年の年頭会見で、中間見直しの骨子案を昨年度末までに目途に示されるとおっしゃっていたのですが、まだ現段階では発表されていないのですが、そちら、今後どんなスケジュールで進めていかれるのか、教えてください。
知事 パーツ毎には色々な議論を進めて来てもらっておりますけれども、ちょうどここで人事異動もありましたし、少し体制も変わりますし、ちょっと新体制の下でもう1回、スケジュールも含めて、これまで煮詰まってきたこと、これからやるべきこと、全体をもう1回整理をしようということで考えております。
記者 追加なんですけれど、中間見直しは行われるということでよろしかったでしょうか。前の物をそのままという訳では。
知事

そうですね。そのままというつもりはありません。その後やはり、1つは人口減少・少子高齢化が、平成20年度から21年度にかけて議論していたレベルと、その後どうなっているのか、当時の予測と違っている面の分析も必要でしょうし。

それから、東日本大震災も、あるいは原発の事故もありましたし、そういった面での危機管理体制のあり様というものも、平成20年・21年度の議論よりは更に進化をさせていく必要がありますし。

それから「成長・雇用戦略」を取りましても、あるいはスポーツをはじめとする「清流の国づくり」というような、そういうコンセプトがその後出てきておりますので、やはり見直す必要があるのではないかと思っております。
もともとあれは10年計画ですから、ちょうど真ん中に来たところですから。いずれにしましても、最初に作ったものが10年間同じということはなかろうと思っております。

記者 3月末で閉鎖したソニー美濃加茂サイトに関してなのですが、ソニーから特に具体的な活用法がないままサイトが閉鎖されてしまって、4月を迎えた訳ですけれども、何か県にこうしたいとか。
知事

1つはこの間、たまたま重なったのですけれども、土岐市で先程の核融合科学研究所の調印をやった後、美濃加茂市に行きまして、コールセンター、新規100人規模の雇用から始まると言っていましたけれども、コールセンターの誘致という話がとんとん拍子で進みましたので、それの調印をさせていただきました。そういった雇用創出という観点から、私どもとしては更に努力をしていきたいと思っておりますし。

それから、今おっしゃった点も、まだソニーのお考えが必ずしも定かではないので、うまくスケジュールが合えば、私も改めてソニーと話をしてみたいと思いますけれども。

あれ、前回はいつでしたか、本社に行きましたよね、美濃加茂市長や地元の方々と。あれはいつでしたか、12月か1月か。(知事)選挙の前ですよね。(ソニー本社に)行きまして、かなり突っ込んだ議論をしましたけれども。

その後、窓口は美濃加茂市とソニーのある部局にするということでやってきたのですけれども、ちょっと美濃加茂市さんとも、市長とも相談をして、年度を超えたところで、スケジュール調整できれば、再度ソニー本社に行って、直接議論をしてみたいなというふうに思っております。そういう意味で、日程調整したいと思っております。

記者 今月中ということでしょうか。
知事

まあ、まずは今月中でしょうね、日程が合えば。ゴールデンウィークの前にと思いますけれども。
前回はほとんど、ソニー本社の社長さん以外は、本社の、まさにこの分野の担当の方々ですとか、それから(ソニー)EMCSの社長さん以下ですとか、ほぼオールスターキャストで出てこられまして、議論しましたので、今回もどうなるか。ソニーとしては非常に、誠実にと申しますか、岐阜県サイドときっちりと意思疎通はしていきたいということをおっしゃっておられましたので。

そろそろ窓口経由ではなしに、直接、私なり美濃加茂市長も含めて、会うべき時期に来ているのかなと思っておりますけれども。ちょっとこれはやってみないと分かりませんけれども、スケジュールは。

記者 話が変わるのですが、今、春の選抜で県岐商が勝っていて、今後どうなるかは分からないですが。

知事

ここ(知事室)を出る時には3対2でしたね。非常に頑張っていますね。
私も実は、土曜日ですか、甲子園に行きましたけれども、感動的な試合でしたね。片や3連覇を目指している、非常にモチベーションの高い、かつ能力的にも高い、まさに全国トップグループのチームですから。これに、県岐商が県岐商らしい、試合巧者と言いますか、全力でぶつかっていくという姿、本当に高校野球のこの粋を表すような試合展開でしたし。

途中で投手が足にデッドボールを受けて、歩けるか分からないような状態から、手当をしながら、足を引きずりながら懸命な投球をしておりましたし。また最後の最後まで、本塁上でのあの姿というのは、新しい高校野球のルールの適用でもありましたし、非常に最後まで頑張り切ったと言いますかね。

今日の試合は、ピッチャーもキャッチャーも、そういう後遺症があるというふうに伝えられておりますので、どうだろうかと。片や、済美(高校)は剛速球投手、本格派投手ですからね。と思っておりましたけれども、やはり頑張っていますよね。非常に着実に点を入れていくというか、丁寧に丁寧に守って、丁寧に丁寧に攻めていくという、そういう県岐商らしい持ち味が出ていますけれども。ここでしゃべっている間にも展開がどうなっているかというのと。

仮に、今日勝てば、私もちょっと明日のスケジュールをどうしようか、その時点で悩まなければいけませんので。それはそれで嬉しい悩みになりますけれども、日程調整をするかもしれませんね。

ちょうど昔、大垣日大(高校)の時に、決勝まで行きました時に、準々決勝で強いブロックに入っていたものですから、準々決勝にとにかく応援に行こうと行ったら、各方面の予想に反して勝ちましたものですから、次、準決勝、これも大変だなと思って行きましたらまた勝ってしまったものですから、準決勝に行って決勝に行かない訳にはいかないなというので決勝に行きましたけれども、8回ツーアウト、ランナー無しまでは勝っていたのです。そこから連打を浴びたものですから、大変、大旗を逃したという感じですけれども。

ただあの時、私は初めて甲子園で決勝戦というものを観たのですけれども、とてもいいものですよね。試合が終わっても誰も帰らないのですよね。それで行進があって、表彰式があって、主催者側から色々な講評があって、最後にメダルをかけて、2つのチームがずっとこう、球場内を一周、行進しますよね。ずっと観客が残って拍手し続けるという。やはり決勝戦に残れるのはいいものだなあと思いました。今回その、また喜びを味わわせてもらえれば、大変嬉しいですけれども。

ただ、この土曜日の試合は恐らく、甲子園球史に残ると言いますか、少なくとも岐阜県の高校野球の歴史に残る名勝負と言いますか、素晴らしいゲームだったと思いますし、それを堪能できたのは大変ありがたかったというふうに思っております。
(職員から試合の途中経過を聞いて)8回裏で3対2だそうです。頑張っていますね。本当に頑張っていますね。

記者 ソニーの問題にちょっと戻りたいのですけれど。県としては、工場の跡地に空き工場に入って来た企業に対して、最大で10億円の補助ということを打ち出されたと思うのですけれども、工場のほうに様々な企業から問い合わせがあるというふうに聞いていますけれども、その後の状況をちょっと教えていただければ。
知事

まだ肝心のソニーが、跡地をどうするということを、つまり単に売り渡すということは言ってない訳ですし。まずはソニーとしてどういう方針かというところを確認するところから始まると思いますけれども。
幸い、パナソニックの大野町の工場が、岐阜プラスチックさんが入られましたけれども、ああいった形で色々と関心を持っておられる方はありますね。

ただ、まずは売り手のほうがはっきりしないと話は始まらない訳で。関心を持って見守っておられる企業さんはあるやに聞いておりますけれども、ただ動きは全く無いです、そういう意味では。ソニーさんがまずは判断されることですから。

記者 いくつか希望を出されている企業さんがあると思うのですけれども、その入ってくる企業に対して、やっぱり地元に根差してずっとそこにいてほしいという気持ちがあるのか、それとも、とにかくすぐ入って来てほしい、雇用を生み出すために入ってきてほしいという気持ちなのか。

知事

ちょっとどういう意味のご質問か、分からないですけれども。入って来てもいいけれど、いつ出て行ってもいいよと思って誘致するなどということは、別にあまりないのではないでしょうか。
しかもあそこは場所的には、交通の便、インター、色々な意味でものすごく良いところですから。それはソニーさんもそういう認識ですし、関心のある方もそういう認識ですし。工場の立地点としては非常に魅力的な場所だと思います。

ちょうど岐阜プラスチックさんが、大野町のあそこをお買いになると決めた後、「見れば見るほど、考えれば考えるほど、いい場所を確保した」ということを、感想としておっしゃっておられましたけれども。同じように美濃加茂は、私は、恐らく場所としてはものすごく至便の地だと思いますね。そういう意味でどういう展開になるか、私どもも注意深くフォローもし、よく議論していきたいと思っております。

ちょっと逸れますけれども、先程申し上げましたように、コールセンターには、補正予算で用意した補助金がさっとそのまま使えるということで、すぐユーザーが現れた訳であります。こちらのほうも、私どもとしては予算的には手当はしている訳ですので、物事が色々な意味で順調に進むことは期待しておりますが。
先程から繰り返しになりますが、何と言ってもまず、持ち主がどういうふうにお考えになるかということから始まる訳ですから、その辺りを、それこそ先程ご質問がありましたように、よく話し合いをしてみたいということです。

記者 すみません、ソニーの絡みで。ソニーに対して話し合いをする際というのは、県としては具体的に、どういった形の要請とか要望という形になりますでしょうか。
知事 というよりもまず、あそこをどうされるのですかと。当面どうされるのか、将来的にどうされるのか、そのお考えをまず聞いた上で、そのお答えと言いますか、お考えに合わせて、我々としてどういう対応ができるか、協力ができるか、どういう手を打てるのかというふうに行くのではないでしょうか。まず地主さんの意向を抜きにして、こちらがそう勝手なことを言う訳にはいきませんから。
記者 何か要請しに行くというよりは、向こうの意思を確認しに行くということでしょうか。
知事 まあそういうことでしょうね。