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垂井の泉[たるいのいずみ]

分類 史跡
指定別
所在地 不破郡垂井町
所有者 垂井町
指定年月日 昭和43年8月6日

垂井の泉

 垂井町の中央部に玉泉寺がある。垂井の泉は、この玉泉寺の門前南側、県天然記念物「垂井の大ケヤキ」の根本から湧き出ていて、地名垂井の起源ともされる。井口は、約2m四方で、周囲に石玉垣をめぐらしている。傍らに「垂井之泉」の四文字が刻まれた碑が建っている。
東山道・中山道を旅した人々の休憩の場所であった。また、『続日本紀』天平12年(740)の条に見える「曳常泉」がこの泉であるとの考えもあり、その後も歌枕に詠まれた名高い泉である。
藤原隆経は次の歌を残している。
「昔見したる井の水はかはらねどうつれる影ぞ年をへにける」
また、芭蕉はこの泉を訪れ「葱白く洗ひあげたる寒さかな」の句を残している。