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ホオアカ_18689

ホオアカ EmberizafucatafucataPallas 準絶滅危惧
  スズメ目ホオジロ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長16cm前後のスズメ位の大きさの鳥。体は背面が茶褐色で腹面が白色。頭は灰色で頬(ほお)の部分が丸く赤茶色。
生息環境 丘陵帯上部から山地帯の背丈のやや低い草原に生息。
生態 留鳥。繁殖期(産卵から巣立ちまで)は5〜7月頃でイネ科植物などの茎上に椀(わん)型の巣を造る。餌は昆虫類やクモ類。中部地方での繁殖は山地帯の高原で、冬季になると標高の低い暖地に移動する。
分布状況 北海道、本州、四国、九州などに分布。国外ではヒマラヤから中国東北部、シベリア東部にかけて分布。県内では飛騨地方の高山市、神岡町、清見村、美濃地方の高鷲村、岐阜市、美濃市、恵那市などに確認記録があるが、繁殖は飛騨地方の一部と奥美濃地方で確認されているのみである。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 繁殖環境となる高原の草地の消失。高原の草地は牧草地や茅場などとして利用され維持されてきたが、こうした場所は生活様式の変化に伴いその価値がなくなって利用転換されたり、放置されて樹林化するなどして減少している。
保全対策 本種の生息環境となる草地は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ草刈りなど積極的な環境管理が必要である。
特記事項