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タマシギ_18679

タマシギ Rostratulabenghalensisbenghalensis(Linnaeus) 準絶滅危惧
  チドリ目タマシギ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長24cm前後のムクドリ位の大きさの丸みのあるシギ。体の背面は茶褐色で腹面は白色。目のまわりと肩の部分も白色。
生息環境 丘陵帯から山地帯の低地、丘陵地の湿地に生息。水田や水深の浅い池沼などに見られることが多い。
生態 留鳥。繁殖期(産卵から巣立ちまで)は4〜9月頃。一妻多夫で雄が抱卵育雛(すう)を行う変わった習性がある。巣は草株中の凹みなどに草を積んで皿形に造られる。昆虫、ミミズなどの小動物を捕る外、草の実なども食べる。
分布状況 本州中部以南、四国、九州、沖縄諸島に分布。国外ではアフリカ、アジア、オーストラリアの温帯から熱帯で繁殖。県内では美濃地方の岐阜市、関市などに確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 湿地や湿田の減少。本種の生息する丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり改変により生息環境が消失している。また、湿田は生産性を高めるため乾田化されたり、山間の湿田では長い間耕作が行われないまま放置されて乾燥した草地になるなどして減少している。
保全対策 生息環境となる湿地の保全・創出に配慮が望まれる。
特記事項