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オオジシギ_18659

オオジシギ Gallinagohardwickii(Gray) 絶滅危惧II類
(環境省:準絶滅危惧) チドリ目シギ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長30cm前後のハト位の大きさのシギ。体の色は淡褐色で黒褐色のまだら模様がある。くちばしは細くて長い。
生息環境 山地帯の草地や湿原などで繁殖。
生態 繁殖のためオセアニア地域から渡来する夏鳥。4月頃渡来し、10月頃には渡去する。本州中部の繁殖地は山地帯の高原で、繁殖期は5月頃からである。巣は乾燥した草地の地上に造る。春と秋の渡りの時期には、低地の水田や湿地などにも出現し、長いくちばしを泥の中に突き刺して小動物を捕る姿が見られる。
分布状況 北海道、中部地方以北の本州で繁殖。国外ではサハリン南部で繁殖。県内での繁殖は奥美濃地方の高鷲村で確認されているのみである。なお、渡り時期としては飛騨地方の神岡町、清見村、高根村、美濃地方の岐阜市に確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 繁殖場となるシバ草原の消失。本種の繁殖環境となるシバ草原は牧草地や茅場(かやば)などとして定期的な草刈りにより維持されてきた二次草地である。しかし、こうした場所は生活様式の変化に伴いその価値がなくなって利用転換されたり、放置されて樹林化するなどして減少している。
保全対策 本種の繁殖する二次草地は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ草刈りなど積極的な環境管理が必要である。ただし、本種の繁殖時期を避けるなど管理時期には留意する必要がある。
特記事項