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オオヒョウタンゴミムシ

オオヒョウタンゴミムシ ScaritessulcatusOlivier 絶滅危惧II類
(環境省:準絶滅危惧) コウチュウ目オサムシ科
選定理由 大部分の個体群で個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長28〜38mmの大型甲虫である。体は黒色で頑強.大あごは鋭く大きく発達している。前胸基部が著しくくびれ、瓢箪のような体型である。
生息環境 本種の生息域は海岸および河川下流域の砂浜であるが、その周辺草地にも生息している。
生態 成虫は5〜10月に出現する。夜行性で日中は地中に掘った坑道に潜んでいるが、夜になると地表を徘徊して他の昆虫などを捕食している。
分布状況 本州、四国、九州に分布する。国外では朝鮮半島、中国、台湾、東南アジアなどに分布する。県内では木曽川河川敷およびその周辺での記録が2例あるのみである。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 河川整備による砂浜の消滅や外来種の侵入などによる河川敷の植生の変化による。四輪駆動車などの乗り入れなどによる生息地の荒廃も考えられる。
保全対策 河川敷の砂地およびその周辺の草地の保護、保全が必要である。
特記事項  
参考文献 原色日本甲虫図鑑(II):保育社

文責:野平照雄