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第11回円空大賞展

第11回円空大賞展

 江戸時代の修行僧、円空は、12万体もの個性あふれる神仏を彫った事で広く知られている。円空のふるさと岐阜県では、平成11年度から円空のもつ慈愛の精神や独創性を兼ね備えた現代芸術家を顕彰する円空大賞事業を展開している。
 

 円空大賞にはテキスタイルデザイナーの須藤玲子氏、円空賞は、彫刻家のデイヴィッド・ナッシュ氏、陶芸家の中島晴美氏、彫刻家の舟越桂氏、現代美術家の三島喜美代氏が受賞した。羽島市の円空仏6体も同時に展示した。

 ホールでは、テキスタイルデザイナー須藤氏がデザインした50匹ものこいのぼりが岐阜の清流をダイナミックに泳ぎまわるかのような躍動感を放ち、来館者を展示室まで誘うかのようなインスタレーションとして存在感を示した。展示室入口には中島氏、そこから独創的な4名の作家作品が一堂に会し、会場全体からあふれ出る迫力とともに、観覧者に優しく、そして温かく語りかけるような展示となった。

 本展では岐阜県美術館から円空の精神を広く発信するとともに、県内外の方々が優れた現代美術、芸術文化にふれる機会となった。

場所

岐阜県美術館(岐阜市宇佐4-1-22)

期間

2023年1月20日(金曜日)から3月5日(日曜日)まで

主催

岐阜県、岐阜県美術館