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知事記者会見(平成29年9月19日)

記事ID:0016542 2017年9月21日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成29年9月19日(火曜日)15時00分

司会  それでは、知事定例記者会見を始めます。
 それでは、知事お願いいたします。
知事

 お久しぶりでございます。お手元に資料をお届けしておりますので、順次ご報告させていただきます。先ず、「清流デッキ」の開通ということでありますが、9月30日の土曜日ですね、岐阜県の文化、福祉、スポーツと主要施設をつなぐ連絡通路が完成するということでございます。これに合わせて、30日それから10月1日と様々な行事を開催させていただきたいと思っております。
 今申し上げたように、文化の拠点「ぎふ清流文化プラザ」、それから諸々の福祉の拠点であります「清流福祉エリア」、そしてスポーツの拠点である「岐阜メモリアルセンター」とこれらをこのデッキがつなぐということで、かねてからこの構想はだいぶ昔からあったようでありますけどもなかなか実現しなかったという経緯があったようです。やはり清流文化プラザも未来会館から模様替えをして、そして積極的に文化活動をやっていくという中で、やはりこの「つなぐ」ことの重要性ということを多くの方々が感じられ、また私どももその通りだということで、急ピッチで整備をお願いしていただいたということでございまして、組み合わせの中でこれから様々な企画が出来るのではないかと、また施設間相互の利便性も大いに高まっていくのではないかと期待しているところでございます。名前は「清流の国ぎふ」づくりにおける様々な分野の架け橋という想いを込めて「清流デッキ」と名付けさせていただいております。
 開通式典は、くすだま割とか、テープカットとかございますけども、渡り初め、それから中山道飛脚マラソンということで、関ケ原と馬籠から飛脚が運んできたメッセージをこの中間点たるこのデッキで披露する、両方の飛脚が出合うという設えでやろうかということでございます。西は今須宿ですね、東は馬籠宿でございますが、それで、それぞれの出発式は9月24日の日曜日に両宿場で行いまして、中津川市長、関ケ原町長から清流デッキ開通に寄せたメッセージを飛脚に託していただくと、それが1週間経って届くということでございます。
それから、当日の関連記念行事としては、今の話にも関わるのですが、「中山道がつなぐ東西文化」というテーマで、岐阜県がいわば東西文化の接点にあるということで有識者の方々の講演会あるいは中山道を紹介する映像の上映といったこともやりたいと思っていますし、それから「岐阜の宝もの」ということで、岐阜県のオリジナルな観光資源を少しずつ開拓してきておりますが、今回、新しい案件として、「ひがしみのの山城」というテーマで、「岩村城跡(いわむらじょうせき)と岩村城下町」、「苗木城跡(なえぎじょうあと)」、「美濃金山城跡(みのかねやまじょうあと)」と、この県下を代表とする3つの山城をパッケージにして、新しいタイプの山城観光ということでアピールしていきたいということでございまして、この3つは何れも日本100名城ないしは続100名城にも選定されているところでありまして、私もこのところ苗木城跡に行き、またつい先だって、美濃金山城跡を見てきましたけども、山城ならではの面白さを歩きながら体感するというところがございますので、是非、これをひとつのコアにして新しい宝ものといいますか、観光資源として魅力を高めていけたらと思っております。
 それから、翌日はですね、今度は一転して「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」、来年3月末のオープンを目指して今工事中でございますけども、宇宙をテーマとした「宇宙講演会」といったものをJAXAと連携して開催するということと、そこでは講演と、宇宙飛行士に必要とされるコミュニケーション能力を鍛えるようなゲームの体験とか、水ロケット発射体験とかをやりたいと思っています。何と言ってもこの日は「FC岐阜」と「名古屋グランパス」の名岐ダービーの日でございまして、このところFC岐阜も4連勝と大変上昇気流に乗っています。前回は1対1の引き分けでしたけども名古屋で約3万人のお客さんのもとでやりましたけども、今回は長良川スタジアムを満員にしたいと思っております。聞くところによりますと、切符が本当にだんだんと入手が困難になりつつあると聞いておりますけども、その時に合わせて空と宇宙をイメージさせる演出を企画しているところでございます。そういう意味で航空宇宙の岐阜県ということも合わせてPRをできたらと考えております。
 それから、去年の「全国レリクリエーション大会」を踏まえた、今度は「ぎふ清流レクリエーションフェスティバル」というのをこれから毎年やって、最終的には東京オリンピック・パラリンピックの直後に「ねんりんピック」を岐阜県は招致しておりますので、そこにつなげるための第1回の「ぎふ清流レクリエーションフェスティバル」の開会をやりますし、「ぎふの木」を子どもから大人までが楽しめるイベントとして「ぎふの木フェスタ」を開催したいと思っております。
また、サンサンデッキでは「東西・味の祭典」ということで、グルメ、名産品等々をご披露するということでございます。大変幅広く行事を用意しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 それから2番目に、今申し上げました「ぎふ清流レクリエーションフェスティバル」でございますが、趣旨は今申し上げた通りでございますが、このデッキ完成セレモニーを行う9月30日に合わせてスタートしようということで、約2,000人の開会式を予定しておりまして、これがちょうど「ぎふ清流国体、ぎふ清流大会」の5周年にも当たりますし、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、そして、ねんりんピックに向けて、このレクリエーションというものを伸ばしていくということでございますので、そういう趣旨でのイベントを予定しております。
 それから、同じくこの9月30日に「第1回ぎふ清流リレーマラソン」もございますのでこれも楽しんでいただければということでございます。後は9月から11月にかけて県内全市町村で種目大会、その他協賛イベントということで幅広くレクリエーションの催しものが行われるということでございます。

 それから、3番目が関ケ原でございますが、関ケ原武将シリーズ第4弾の開催ということで、昨年の第1弾が春に徳川家康、第2弾が秋に石田三成、今年の春は第3弾として、大谷吉継、今回は島津義弘ということでございます。島津義弘の地元である鹿児島県の華道家と、岐阜県の華道家で「関ケ原の戦い」をテーマにした「戦国花いけバトル演武」というのを、まずやろうということで企画をしております。それから、鹿児島県が、島津家の居城「鶴丸城御楼門」を復元するということで、岐阜県と鹿児島県の友好の証に岐阜県から、樹齢約300年のケヤキの大木を贈呈するということで、これは、門の一番重要なところに使っていただくということになっておりますけれども、それの贈呈式を鹿児島県の三反園知事をお招きしてやらしていただくということでございます。
その時には、多分、三反園さんが嫌がらなければ、島津の甲冑に身を包んでいただいて、私も徳川家康の甲冑でも着ようかということでございます。その後、一緒に島津隊が敵中突破した、俗に言う「島津の退き口(のきぐち)」をずっと歩いて行きたいと思います。島津義弘の甥の島津豊久が戦死した烏頭坂(うとうざか)まで約3キロを歩いて島津敵中突破ルートのウォーキングを多くの人にご紹介し、楽しんでいただこうと思います。
 これが、10月の14日でございますが、合わせて15日には、佐藤名人と山崎八段による「『天下分け目の関ケ原』東西人間将棋」を予定しております。
 それから、岐阜県出身の小説家、白鳥士郎(しらとりしろう)さんが、将棋のテレビアニメ「りゅうおうのおしごと」を原作しておられますけれども、これに出演する声優さんとか、それから、映画「関ヶ原」で島津義弘の役をやっておられます、麿赤兒(まろあかじ)さんにもおいでいただきますし、先般ワーテルローの古戦場と姉妹協定を結んだわけでありますが、それにちなんだ企画展とか、色々と盛り上げていきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

 最後に、4番目の花でありますが「全国園芸鉢物研究岐阜大会」と「ぎふフラワーフェスティバル2017」が相次いで開催されます。
この「鉢物研究大会」は、全国の鉢物生産者が一堂に会してですね、技術の向上と経営の研鑽を図るということで、今大会で28回目ということで岐阜にお招きしております。
 県内外500人の生産者が集まって“バトル”をやるということで、ボクシングリングを会場に設置しまして、花き業界の代表者がゴングを合図に、こぶしにマイクを握りしめて、いろいろと「生産」「市場」「小売」のありかたについて、主張を闘わせると、そこに、また、レフリー、応援団と色々と動きが入って、ちょっとイメージがわかないですけれど、花の皆さんも、他のイベントに負けないように頑張りたいということでございまして、これは全国大会でございます。
 それと、恒例の「ぎふフラワーフェスティバル2017」ということで、花フェスタ記念公園で花き文化の発展、あるいは、花き産業の発展という観点から、2日間にわたって開催をいたします。ここでも、華道家6人が対決する「花いけバトル」でありますとか、“花かざり”コンテストでありますとか、国際園芸アカデミーの学生による花壇や庭園の紹介とかがございます。
 それから、女優の夏木マリさん、この方は、バラに色々とご縁のある活動をしておられるようですが、そのトークショーもありますし、ナイトローズガーデンということで、夜のバラ園ということで、光と音の組み合わせで色んなイベントを考えているところであり、花火もやるんじゃないかと思いますが、花の王国ぎふをアピールしたいということでございます。丁度、秋に色々と行事が連なっているということでございます。

 それから、資料はお配りしておりませんけれども、先般8月30日から10日間、ベルギー、フランス、リトアニアと、3ヶ国訪問してまいりました。テーマはたくさんございましたが、いずれも先方との間では、非常に良い交流ができたのではないかということで、ワーテルローとの交流もありましたし、アルザス地方と岐阜県の交流の深化でありますとか、新しいガストロノミーツーリズムというコンセプトでお互いに更に交流して行こうという話もございました。
 それから、フランスで、恒常的に本格的に飛騨牛をメニューとしてお出しいただける高級レストラン2店舗を海外推奨店ということで認定をしてまいりましたし、また、岐阜の県産品を取り扱うセレクトショップ2ヶ所をパリとアルザスで視察をしてきましたが、なかなか好評のようでございますので、このまま行けば、岐阜のセレクトショップということで、これも恒常的にやっていきたいと思っております。
パリでは、ユネスコの「日本へのクリエイティブな旅展(ユネスコ・ジャパンウィーク)」の一環で、岐阜県のアピールをさせていただきましたが、やはり飛騨牛と地酒をふんだんに出しますと、他のブースにはほとんどお客さんは行かないで、まず岐阜で片づけるものを片づけてから、他を廻るということで、ちょっと割り切りすぎではないかと思うくらいに、岐阜にお客さんが集まって大変よかったんではないかと思っております。
 また、リトアニアでは、先方が、今年初めて、「スギハラ・ウィーク」という1週間の本格的に杉原さんを1つの題材にした、日本との交流イベントを用意してくれまして、私には基調講演をやってくれということで、今なぜ杉原か、ということの話しをさせていただきましたけれども、合わせてこれをご縁に、杉原千畝物語だけではなしに、もっと幅広く、リトアニアと岐阜県、八百津町とカウナス市の交流を拡大して行こうと。来年はリトアニア独立100周年の節目の年であるということで、大変期待が高まっておりまして、できれば包括的な友好交流協定といったものにつなげれられないか、あるいは、できるだけ速やかに岐阜リトアニア友好協会といったような、岐阜県側のきちんとした受け皿を作っていけないかと、こんなことを色々と議論してまいりました。
 そんなことで、慌ただしい10日間でございましたが、無事行ってくることができました。私からは以上でございます。

記者  この秋のイベントをいろいろご紹介いただきましたけれども、それとは離れますけれども、こちらでも関ケ原とか花のバトルイベントとかあるわけですけれども、国政の方もにわかに解散の風というか、動きが先週の週末からありますが、知事としては、このタイミングで解散に至るということについてどのようにお感じになるかということと、仮に選挙戦となった場合、どういうところに注目されますか。
知事  来年末までにはどこかで総選挙をということで、いろいろな可能性がかねてからいわれていた中で、総選挙をいつ打って出るかということは内閣総理大臣のいわば専権事項でございますので、まだ具体的にどういう大義のもとでやるのかということについては、帰国してから話をすると安倍さんもおっしゃっておられるので、お帰りになってどういう説明をされるのか、今報道されているとおりなのか、また、内容的にどうなのか、そこはお帰りになったところでのご発言といいますか、お考えの表明を注目したいと思っております。
 安倍内閣にもいろいろ課題が沢山ございますので、そういう沢山ある課題の中で、地方から言えば地方創生をはじめとして、いろいろな議論がある中で、まさに総選挙で何を問うのか、どの部分をどういうウェイトで問うていくのかというあたりを、じっくりと安倍さんのお考えを聞いてみたいというのが私の気持ちでございます。
記者  今の質問に関連して、このタイミングで解散するのは如何なものかという、各方面で批判する声も挙がっていますけれども、それについて知事はどのようにお考えですか。
知事  まだこのタイミングかどうかも含めてですね、どういう大義で、どういうお考えで、いつ具体的に解散をされるのかというお話は、まだ安倍さんの口から出ていませんから、まず私としては、そこをじっくりと聞いたうえでと思っておりますし、また、最終的には、それを聞かれた国民がどう判断するかということになるのではないでしょうか。
記者  北朝鮮のミサイルの関係とかで、それについてこのタイミングがどうなんだという批判的な声があると思うのですけれども、その辺についてはどうお考えですか。
知事  これについても、どういうタイミングの選挙で、この問題についてもどう位置付けて選挙に打って出られるのか、あるいは選挙期間中の対応はどうされるのか、いろいろとお聞きしたいことは沢山ありますので、おそらくそのあたりをつまびらかにされるでしょうし、そういった質問もお帰りになったところで沢山出るのではないかと思っておりますので、まずはそれを伺いながらということであります。
ただ先般、2回連続で発射されておりますし、私どもはJアラートのシステムが確実に機能するようにということでチェックを怠らないように、また、いろいろな意味での県民の皆さんへの対応についての周知とかは日頃からやってきているわけであります。それはそれとして、そういう中での、おっしゃるようにどういう位置づけで、どういうお考えで総選挙に打って出られるのかというのは、まさにそこを聞いてみたいと思っています。
記者  先般台風が本県を通過しましたが、果実も落下するという被害も見受けられたかと思いますが、まだ全体の状況把握には至っていないとは思いますが、そのあたり、生産者への支援等については、どのようにお考えでしょうか。
知事  今回の台風はですね、聞いてみますと、気象庁が統計を開始した1951年以降で初めて九州・四国・本州・北海道の4島に上陸したという珍しい台風でありまして、まさに全国的に非常に多くの被害を広くもたらしたということで、岐阜県にとりましても、特に風による被害が顕著で、規模は小規模かもしれませんが、県内全域で多数の被害が発生してきております。
 そういう中で、例えば道路被害からの復旧とかですね、応急的なものは私どもも既に実施してきておりまして、そういったことは急ぎましたが、おっしゃるように、特に農林業被害などですね、被害箇所の復旧についてどのようにやっていくかということになるわけですけれども、具体的な被害状況をきちんと見定めて、それに対する、例えば県単の補助制度が活用できるのかとか、国の救済制度が活用できるのかとか、制度的にどのように一つひとつの被害にどこまで対応できるのかということを見極めて、早急にできるだけのことはしていくというスタンスで臨んでいるところでございます。
 ただ、公的救済制度というものがまず真っ先にくるというような被害規模ではなさそうだということは言えると思いますし、それから住宅被害についても、おそらく、今承知している範囲内では、被災者生活再建支援制度の要件には達していない程度の被害だというように理解しておりますが、いずれにしても市町村と一緒になって丁寧にみていきたいと思っています。