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知事記者会見(平成27年7月23日)

記事ID:0013222 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成27年7月23日(木曜日)午後2時00分

知事 いくつかご報告がありますけれども、まずベトナムとフィリピンへの出張報告です。現地からつとに記者クラブへは資料提供をしたと思うのですけれども、今回少しまとめて報告させていただこうと思っております。
お手元に「ベトナム、フィリピンへの渡航報告」という資料がございますけれども、5泊6日ですか、7月12日(日曜日)から17日(金曜日)まで、成長のポテンシャルの高いベトナムとフィリピンということで、初めてトップセールスに行かせていただきました。
高山市長と白川村長もずっと一緒でありまして、岐阜のキャンペーンをやりました。同時に十六銀行と大垣共立銀行の両頭取もご一緒ということで、こういう体制は初めてだそうでありますけれども、先方が政府の要人だけではなしに、大手銀行、旅行会社、大手航空会社といった方々とお目にかかっていく中で、いわば岐阜県側も官民一体と言いますか、かつ市長や村長も含めて、オール岐阜の体制で訪問させていただいたということでございます。
ベトナムもフィリピンもこのところ経済的には順調に進んできておりまして、アセアンの中でも中所得国に上がってきて、地域によっては、富裕層が急速に厚くなってきているという感じでありますし、ベトナムもフィリピンも一昨年から昨年にかけて岐阜へのお客さんが大体倍増しておりまして、これからさらに伸びていくポテンシャルがあるのではないかと。
それぞれ大体ここ(資料)の四角の中にありますように、ベトナムから岐阜へのお客さんは、340人が930人になったと、フィリピンが380人が1,180人になったということでありますが、岐阜県への外国人のお客さんは平成25年が40万人、26年が60万人ですから、現地へ行って「40万人、60万人の中の、まだ300人だ、900人だ、千人だと、こういう数字ですよ」という話をしまして、かつ岐阜の色々な良さを説明をしましたら、ぜひ重点地域として積極的に岐阜への観光交流というものを進めたいというのが、先方の大方の反応でありまして、そういう意味では急速にポテンシャルが実現化されていくのではないという感じもしました。まずは早急に1万人までこぎつけましょうと話していたのですけれども、やはりベトナムもフィリピンも富裕層は最初は東京・富士山・京都・大阪といういわゆるゴールデンコースを回って、その次に北海道に少し行ってみようかと、雪景色とか雪まつりとかですね。
それでその次に「さあ、どこへ行こうか」というところで、白川郷とか高山とかの魅力が増してくるという流れですし、それから北陸新幹線の話をしましたら、必ずしも皆さん知りませんでした。ずいぶん便利になるということで大いに商品造成をしたいということで、ベトナムのほうは官民挙げての観光ミッションをこの秋に岐阜に出したいということを皆さん口々に言っておられました。また民間の最大の旅行会社、ヴェットラベルというのですけれども、早速8月中旬にもカメラマン、編集者、あるいはメディアも連れて岐阜に来て、重点地区としての商品造成をやろうという動きも始まりました。
ホーチミン市内では、観光セミナーと商談会をやった訳ですが、ベトナム全土から22社、29人の旅行・メディア関係者が集まりましたし、フィリピンでは、マニラで38社、50人の旅行・メディア関係者が集まりました。大変興味を持っていただいたということであります。
それからフィリピンを代表するBDO(ビーディーオー)(バンコ・デ・オロ)という最大の銀行でありますけれども、ここには100万人のクレジットカード会員がいるということで、クレジットカード会員を対象にしたインセンティブのある旅行商品を、この銀行のジャパンデスクと我々で造成をして、会員向けに積極的な観光キャンペーンを共同でやろうではないかとか、あるいはそこにフィリピン航空も絡んで、フィリピン航空もそういうインセンティブを付けてやっていこうかというようなことで、フィリピン航空の皆さんもお休みの日に関わらず、社長以下幹部総出で議論をさせていただきました。
また中部国際空港の副社長も一緒に行きましたが、その際に観光キャンペーンももちろん一緒にやることもさることながら、セントレアへのフィリピンエアラインの増便とか、機材の大型化とかも話されました。
ちょうど行きましたら、あちらも色々なことを考えていて、こういう(チラシを提示して)ですね、フィリピンエアラインとしてチラシを新たに作ったというのです。要するに"名古屋経由で岐阜へ"ということで、「日本のまん真ん中に行って岐阜の魅力を開拓しよう」というようなキャッチフレーズで今キャンペーンをやるのだという話もありました。非常に積極的で興味を持って聞いていただいたという感じでありました。私どもとしてはこれから続々とお出でになるであろう旅行会社のチームでありますとか、官民の観光ミッションでありますとか、岐阜県挙げて歓迎をし、よく見ていただこうと、こんなことを考えているところであります。これは観光で、当面それぞれインバウンド1万人目標を早期実現ということです。
それから、2番目が、飛騨牛の本格輸出ということです。今年はヨーロッパ向けは本格輸出になった訳でありますけれども、順次手順を踏んで、来年からフィリピン向け、ベトナム向けが本格輸出ということでアナウンスをしてまいりました。
ベトナムには今回、飛騨牛と地酒を持っていきました。それからフィリピンにはこの他に、鮎、ベーメン(米麺)、柿、栗のお菓子、お茶などを持ち込みました。それぞれハノイの日本大使公邸、ホーチミンの総領事公邸、マニラの日本大使公邸と、そういう外務省の施設をお借りして、大使あるいは総領事と一緒になってキャンペーンをやらしていただきました。大変好評でありました。
特に、マニラの日本大使公邸では、フィリピン財務大臣や貿易産業大臣、外務事務次官、中央銀行総裁、フィリピン航空社長、それからフィリピン最大手の飲料業をやっておられますサンミゲル株式会社の代表取締役社長、それからマルコス大統領のご子息でフェルナンド・マルコス・ジュニア上院議員、アキノ大統領のお姉さん、あるいは大統領補佐官といったような方々がずらりと参加をされまして、日本の石川大使も「大使公邸でこんな錚々たるメンバーが揃うパーティーはやったことがない」ということで、岐阜の力というか飛騨牛の力を非常に改めて再認識したとおっしゃっていました。
フィリピンは今大変な和牛ブームです。私どもは「皆さんが食べたいという和牛のそのまた最たる最もおいしいのが飛騨牛ですよ」ということで持っていきました。150人ほどお出でになり、かける何百グラムで相当用意したのですけれども、飛騨牛はあっという間になくなってしまいました。皆さん「本当においしかった」「早速来年から本格輸出ということであれば飛騨牛を取り扱いたい」ということで、向こうの流通業者からも名乗りがあがりまして、3件商談が成立したということで、飛騨からも畜産農家の方がお出でになりましたけれども、非常に喜んでおられました。
そういうことで飛騨牛の魅力というのは改めて私どもも再確認をしたところであります。
それから3番目の柱が、自治体交流と言いますか、あるいはベトナムとの経済交流ということです。特にベトナムのゲアン省、このゲアン省というのはハノイから飛行機で40~50分なのですけれども、ホー・チ・ミンが生まれた場所でもありますし、それからファン・ボイ・チャウというベトナムの独立運動のいわば先駆けになった英雄・ヒーローで、日本にもかつて渡ってきて大隈重信とか日本の有力政治家にも独立支援を求めて、日本は恩人というかそういう交流を深めた人なのですけれども、このファン・ボイ・チャウの生家もこのゲアン省にあります。大変山の多い環境の厳しいところで所得水準もあまり高くないのですけれども、英雄・ヒーロー・エリートがたくさん登場するところで、ベトナム政府の要路にもこのゲアン省出身者がたくさんおられるのです。そこにまず私は行きまして、ホー・チ・ミンさんとファン・ボイ・チャウさんの生家を訪問して、献花をして、お線香を置いて、お参りしてきましたけれども、そこからベトナムに入ったというのが先方としては分かりやすい話というか非常に喜んでおりまして、大変歓迎を受けた訳であります。このゲアン省とは、農業分野、あるいは中小企業の投資分野、あるいは留学生や技能研修者、そういった人の交流ですね、そういったことについて包括的にやろうということで、近く覚書を締結して手順を踏んでいこうということを言っておられました。
それからホーチミン市のほうも、観光、農業、それから飛騨牛をはじめとする貿易、こういった面での交流促進についての合意文書を交わそうということであります。私どもも大歓迎ですから、これから進めていこうと思っております。到着の際、飛行機が遅れたのですが、8時からお目にかかる約束が10時になってしまったので、キャンセルかなと思ったら、会うよというお話で、行ってみたら、会うよどころか、大会議が用意されておりました。夜10時から真夜中まで2時間しっかり議論をして、それで終わりかと思ったら、それではお食事をいうことでした。こういうことは、ベトナムで通常あるのですか、と伺ったところ通常やらないと。とにかく、あなた方を歓迎しているとのことで、真夜中から食事会が始まりました。
向こうのトップの方は、民間の金融機関の会長さんですけれども、ベトナムでは大変力のある方で、この後、ラオスの国境まで300キロ車を走らせて、翌日のラオス・ベトナム首脳会談に自分も参加するので、早めに失礼すると言って、午前1時過ぎに部屋をたって午前3時過ぎに無事着いたと連絡がありました。
そこまでして、総出でお迎えをしてもらったということで、夜中過ぎてからベトナム料理をフルコース、ごちそうになりました。これはびっくりいたしました。
また、先方がとうとうと色々なことを提案したり、仰るものですが、こちらも自己紹介をしようとしましたら、あなたの自己紹介はいらないと、全て調べはついているということでした。高校時代に炬火を持って走っただろうとか、色々なことを仰いました。本当に私の経歴・やってきたことを非常に詳しく調べておられ、これまで長い間、ベトナムに対する日本のODAについて、あなたに世話になったのだから、今度は一緒になって岐阜県との交流をやるんだというようなことで、大変ありがたい話をいただきました。
ホーチミンは人民委員会へ行きましたら、委員長以下全局長が勢ぞろいで、オールホーチミン対岐阜県で交流をやりたいという話でありましたし、ゲアン省は共産党書記長と人民委員長が朝飯、ホーチミンのファン・ボイ・チャウ生家の視察、会議、昼食、晩御飯もべったりの予定でした。飛行機が予定より早まったので晩御飯はなくなりましたが、本当にフルコースでした。空港を出るときに、わざわざ空港に電話をいただいて、是非やっていこうというようなことでした。本当に熱烈歓迎ということでございました。
正直、私どもは手探りかなということで、記者クラブの皆さん方を積極的にお誘いしなかったのですが、終わってみたらお誘いしてもよかったかなと。真夜中のベトナム料理を一緒に食べるのもよかったかもしれないと反省しております。思った以上でした。
それから岐阜県ゆかりの方々にも現地でお会いしました。マニラで今回を機に"マニラ岐阜県人会"を作ろうということだそうです。こちら側もオール岐阜で、岐阜・ベトナム友好協会といったものを、これから早急に立ち上げ、民間ベースの受け皿もきちっと用意しておいて、色々なレベルで交流・対応していけるようにしたいと思ったところでございます。
それから、現地の新聞、雑誌、WEBマガジン等々のメディアに非常に大きく取り上げらられまして、びっくりいたしました。写真で私どもの1つ1つの訪問、やりとりを丁寧に紹介を受けておりました。日本から岐阜の新聞記事を送ってもらったのですが、なかなか出ていなかったので、現地とだいぶ落差があるので、しっかりご説明をしないといけないなと。非常に大きく取り上げていただきました。
これは1つのスタートでありますが、いいスタートを切れたのではないかなと思っております。
2番目が、お手元の資料でいきますと、「ぎふ清流文化プラザ」のオープニングセレモニーであります。9月23日(水曜日・祝曜日)のスケジュールが内定しましたので、お手元に資料をお届けしております。前々から申し上げておりますように「子ども、若者など文化芸術の担い手を育成し、県民参加による新たな文化を創造するための拠点」ということと、「障がい者の文化芸術活動の拠点」ということでやらせていただいております。ここにのぼり旗がありますが、上は県花である「れんげ草」をイメージしておりまして、花びらが開いて文化が生まれるというイメージです。それにミナモちゃんと清流と緑というイメージです。それから「ともに、つくる、つたえる、かなえる」ということで、県民の皆さんが主役になって交流する中で色々なものが生まれてくるというイメージでございます。
オープニングは、「開館式」と「オープニングステージ」と、庭を使った「湊びらき」という3部構成にしております。明日から観覧者300人を募集させていただきますが、オープニングステージでは、県内のさまざまな活動団体、あるいは、幼稚園児、高校生、障がい者団体の方々など、いろんな方々に登場していただこうということでございますし、最後のスペシャルステージは国体の開会式にご出演いただきました由紀さおりさんに、歌声を届けていただこうということでございます。
最後の「湊びらき」は、「川湊灯台」に火を灯すという事ですが、花火の打ち上げもやりますので、是非ふるってご参加いただければと思っております。
3番目が、イギリスの陸上競技の中長距離ナショナルチームが正式に、飛騨御嶽高原の高地トレーニングエリアに来られることになりまして、7月28日(火曜日)から8月22日(土曜日)までということでございます。
選手7名、コーチ6名総勢13名ということでありますが、この中には、ロンドンオリンピック男子5,000m、10,000mで2つの金メダルを獲ったモハメド・ファラー選手も入っておりまして、文字通り世界のトップアスリート達がイギリスからおいでになるということでございます。
8月2日の日曜日11時から、宿舎の「旅館御嶽」で記者会見が行われることになっておりますし、その日は公開練習も予定されております。また、2時からは高山市・下呂市のジュニアを対象に、イギリスチームによる陸上教室もやっていただけるということでございます。
トレーニングを積んで立派な成績を北京の世界陸上選手権で上げていただくと同時に、このエリアを世界に広くアピールをし、また、地元の皆さんとも交流を深めてもらおうということで、大変有意義な合宿になるのではないかということです。地元の高山市・下呂市とも協力して全力でサポートをしていきたいと思っております。
アメリカチームの支援スタッフも、この地域での具体的な合宿の可能性を探るということで、8月にエリアにおいでになるということでございます。
また、フランス・オーストラリアも関心を示しております。これを1つのきっかけにどんどん広げていきたいと思っております。
4番目ですが、平成18年の植樹祭以降8月8日を、8・8で「ぎふ山の日」にしておりますし、8月の1か月間を「ぎふの山に親しむ月間」としております。今回で10回目、10年目になります。
今年は特に育樹祭の応援行事ということで、「ぎふ山の日フェスタ2015」を8月1日(土曜日)・2日(日曜日)と開催したいと思っておりまして、お手元の資料のとおりでございますが、子どもさんにも楽しんでいただけるよう、夏休み工作とか各種体験コーナーとか「木づかいシンポジウム」とか、「東京おもちゃ美術館」というのが四谷にありまして、小学校の空き部屋を活用した美術館なのですが、素晴らしい木の(あふれる)美術館でして、毎月1万人を超えるお客さんが来られるということで、私も見てきて感心しました。そこと連携した木のおもちゃひろばを設置いたします。それから、「夏休み親と子の水源林教室」で、水源林の役割を学んでもらおうと。この木のおもちゃひろばの設置については、これを踏まえて、私どもも木のおもちゃ美術館というか、おもちゃ博物館というか、そういうのを岐阜県内に是非設置する方向で検討を開始したいと思っております。
それから、山にちなんだ食材をということで、山の日ランチというのを、アクティブG、シティタワー43で提供しようとか、サテライトイベントを東濃飛騨も含めて、やってもらおうと色々考えておりますので、よろしくお願いいたします。
最後に、資料はお配りしておりませんが、既にご案内のこととは思いますが、御嶽山の捜索隊の派遣の件ですが、しばしばこの場でご質問をいただいておりました。
来週29日(水曜日)から派遣するということでございます。県警、下呂市の消防本部を中心に編成をしまして、後方支援も含めて総勢200人態勢ということでございます。一刻も早く、6人の行方不明の方々がご家族のもとへ戻ることができるように、引き続き、長野県など関係機関とも連携をして全力で取り組んでいきたいということでございます。
隊員の安全確保も大事でございますので、今回新たに仮設シェルターを設置しようということで、実は本日(23日)設置予定でございましたが、天気の具合がよくないということで、明日(24日)に延期されております。天気の回復を待って、自衛隊のヘリコプターによって、一ノ池付近にシェルターを設置しようということでございます。
気象庁からは、今週月曜日7月20日に昨年11月23日以来となる火山性微動が観測されたという報告がございまして、微動ではございますが、火山活動の状況を引き続き注意深く見ていきたいと、こういうことでございます。
記者 航空自衛隊の岐阜基地にテストパイロットとして勤務経験のあった油井さんが、今日、宇宙に旅立ったのですが、それについてのご感想を。
知事 岐阜で確か2回にわたって航空自衛隊で過ごされた方でありまして、そういう岐阜にちなんだ方が宇宙にチャレンジされるというのは、大変私どもにとりましても近しいものを感ずる訳なので、宇宙でつつがなく任務を全うしていただくと同時に、宇宙から地球を眺め、それから岐阜を眺め、どんなふうな思いをもたれたか、機会があったら伺ってみたいなというふうに思っております。
ちょうど折しも、昨日も東京でやりましたけれども、各務原の航空宇宙科学博物館ですね、大幅なリニューアルをやりますし、特に、宇宙分野をちょっと手薄でありましたので充実させようということでありますので、油井さんの成果というのも、いずれ展示ということになれば、地元の皆さんも含めて大いに盛り上がるんではないかと。宇宙ってのはやはり人類のある意味では「夢」と「挑戦」の場でありますので、そういう人類的な課題に向かって大いに活躍をしていただきたいし、また成果を伺えればとそんな思いでおります。
記者 県でも始めました朝型勤務の話で、今、色々な機関でやったりやらなかったり、もしくは一部の人がやったりやらなかったりということで、全体でやらないと効果がないんではないかと色々な声がありますけれども、これについてご所感は。
知事 私も昔霞が関にいた時に、3つのグループに分かれてどうしてこうしてということで、始めても結局は残業とか、あるいは国会業務で深夜にわたることがしばしばですから、いつスタートしようがあんまり意味がないと言って、チャレンジしてはなんとなく中途半端に終わった経験があるもんですから、せっかく始める以上は、それぞれの人が仕事と家庭とバランスよく時間を送れるように、それから自分の人生をバランスよく考えていけるようにということで、せっかくのこういう試みでありますから、所期の目的が達成されるようにと思っております。
まずは実行状況とか、それについてのみなさんの感想とか、それから改善すべき点、今度、売店もそういう意味で時差があるもんですから少し営業時間を延ばしたりしてまして、大変歓迎というふうに言われておるんですけれども、色々な角度から実態をよく見ながら、できれば改善を重ねることでいい結果につながるようにと思っております。まだ始めたところですからね、よくフォローしたいと思います。
記者 静岡県西伊豆町の電気柵の事故の件で、県内も獣害対策で県でも電気柵を広めるというような補助金もやってらっしゃると思いますけれど、これについて啓発や安全対策の取組みについてご発言があれば。
知事 今回の出来事を受けて、私どもでは、まずは7月21日に県の農林事務所を通じまして、各市町村に獣害防止用電気柵の設置者への注意喚起、それから既存の設備の安全措置の実施状況がどうなっているかということの緊急調査を依頼しておりまして、明日までに結果を報告いただくことになっておりますので、それを踏まえて次に必要な手を打ちたいというふうに思っております。
今までのところ県内では人身被害の発生事案は承知しておりませんし、それから毎年、電気柵についての担当者会議はやっておりまして、電気事業法の規定に関する周知ですね、どういう施設をどう設置しなければいけないかについて周知あるいは指導、それから補助事業の場合には、事業計画を審査しますので、その際に適切な安全確保措置があるかどうかもチェックはしているということで、ルーティン的にはきちんとみている訳ですし、それから平成21年8月に兵庫県で感電死亡事故がありまして、この時も今回と同じように注意喚起と安全確保の徹底ということで指導もさせていただきましたけれども、そんなようなことでルーティン的にはやっておりますが、改めて調査中ということであります。
それから補助事業を活用してこういうものを設けるというのもかなりあるんですけれども、それ以外にも市町村単独補助事業とか、あるいは個人設置で柵を設けられているというものもそれぞれ相当数ありますので、こういったことも含めて全体をとにかく網羅的にきちっとみていく必要があるんではないかというふうに思っておりますので、また整理できたところでご報告したいと思います。
記者 全国的にインバウンドが好調ということだったんですが、ちょっと早いかもしれませんが、岐阜県の外国人観光客、どんな格好で推移しそうだという見立てと、その辺の要因ですね、主な要因がどんなことが考えられるかということをお伺いできますか。
知事 紙上に(訪日外国人数が)5割増しという数字が出ましたよね。さっそくあの数字のなかで岐阜県はどうなっているんだと聞きましたら、あれはマクロの数字でして、各県別に積み上げたものではないんですね。ですからあのうち岐阜県がどうなっているかというのはちょっとよく分からないんですけれど、各地域から色んな機会に伺っている話として非常に好調ですし、今回、ベトナムとフィリピンへ行きましたけれども、各国とも順次やっておりますけれど、ビザの取得手続きを非常に簡素化しましたよね、あるいは国によってはビザはいらないとしましたんで、これがものすごく大きいということも聞きます。
それからやっぱり円安ですね、これもあっという間に何割安くなる訳ですから、これも外国人にとっては大変なインセンティブになっているということを聞きますので、岐阜県からすれば3年前が20万、2年前が40万、昨年が60万ですから、単純に伸ばしても今年は80万ですけれども、おそらくもっと伸びてるんじゃないかと思います。非常にそういう意味では加速がかかってきておりますので、この加速をさらに加速させるというか、そういう意味で海外へのキャンペーンもありますが、こちらサイドでのおもてなしと言いますかね、こういうことも力を入れなければいけないと。
この間、陣屋で将棋の名人戦やりましたよね。あの時に、高山のホテル・旅館の方々と雑談する機会がありましたけれども、もう皆さん今、外国語は5ヶ国語くらい勉強するのが通常で、多いところは7ヶ国語やっておられるんですね。7ヶ国語って言うと、フィリピンのお客さんを念頭に置いたタガログ語とかね、インドネシア語とか、最低限のおもてなしの言葉は、身につけなきゃいけないということでやっておられます。
全体として国内は人口減少ということでありまして、空港利用者も日本人利用者は減っていく中で、外国人がどんどん増えてきておりますから、増えていくマーケットにかかっていくうえでは、キャンペーンもPRもそれから受け入れも色んな意味で今のこの追い風をさらに加速させるというか、そういう努力をする時だろうなというふうに思っております。数字はまたもうちょっとお出しできるような状態になったら報告したいと思います。