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知事記者会見(平成26年9月17日)

記事ID:0012060 2015年9月11日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成26年9月17日(水曜日)午後3時00分

知事 いい匂いが漂っていると思いますけれども、後でゆっくり味わっていただこうということで、まず、岐阜県のオリジナルのクリの新しい品種が出来上がりましたので、ご紹介しようということであります。
お手元の資料にありますように、「えな宝来(ほうらい)」と「えな宝月(ほうげつ)」という2つであります。(配布資料の)下のグラフにありますように、(県内産の)クリが不足する8月下旬、それから、もう1回この(クリの)端境期になる9月中旬、この時期にどうしても県内産のクリが欲しいということで。
片や8月下旬のクリは、極早生(ごくわせ)というのですか、「えな(恵那)」で「宝(ほう)」はこのクリはまさに宝物であるということです。栗きんとん(の出荷時期に合わせて)ですね、それ(出荷)が早々とやってくるというので、8月下旬のクリが「えな宝来」、それから、ちょうど中秋の名月のお月さまを鑑賞する頃に端境期がやってくるということで「えな宝月」という、2種類です。
今日、私もお昼にいただきましたけれども、どちらも色が非常に黄色くて栗きんとん向きで、ここに書いてありますようにちょっとほくほく感というのですか、そんな感じがありまして、大いにこれから期待できるのではないかと。
今後は、12月から県内のクリ生産協議会を対象に苗木を販売して栽培開始をするということです。5年後には、この2品種合わせてだいたい7ha程度の普及を予定しておりまして、その頃になると新品種を使った栗きんとんが消費者の皆さんのお手元に届くということであります。
今日は中津川菓子組合、それから恵那菓子組合に、それぞれご協力をいただきまして、この2品種の試食を皆さんにしていただこうということです。いわば5年後を先取りした試食会でございますので、是非ご堪能いただきたいと、こういうことでございます。
それから、もう一つは電動義手です。これも「岐阜県成長・雇用戦略」でも私どもは言っておりますけれども、医療・福祉機器の開発というものを大変重視している訳であります。関市にあります県の工業技術研究所と、それから本巣市にあります岐阜工業高等専門学校、高専ですね、それから羽島市の(株)岩田鉄工所と、この3者の協力によって腕の回転を利用した実用志向型の電動義手が開発されまして、このほど試作機が完成したということです。
今日は共同開発をした岐阜工業高等専門学校と(株)岩田鉄工所の方にも来ていただいておりますので、まず栗きんとんを堪能していただいた後に、この先端技術を、(部屋に後方を指して)あそこにちょっと設えられていますけれども、装着をしていただいて、この技術を体感していただきたいということでございます。
詳しい説明はまた後に譲りますけれども、従来はどちらかというと、筋肉が動く時に電気信号が出るので、それをセンサで捉まえるということでして、大変装置が複雑で値段も高いと、それから操作の習熟が難しく大変時間がかかるということです。
今回の義手は、この前腕を回転させた時の皮膚の動きというものに着目して動作をさせるということで、装置が簡素化で価格も安いと、軽量かつスリムということです。(株)岩田鉄工所がお作りになっておりますロボットハンドの「ハンドロイド」、これをベースに5本の指の操作を1個の特殊モータで制御をするということでございます。
既にアメリカのミネソタ州の医療センター「メイヨー・クリニック」、それからミシガン大学病院、世界的に大変名高い機関だそうでありますけれども、そちらでも非常に高い評価を得ているというふうに聞いております。9月11日(木曜日)から2日間、東京ビッグサイトで「イノベーション・ジャパン2014」がありましたが、そちらでも紹介をされまして、大変関心を集めたというふうに伺っております。
以上が、県の試験研究機関も関連した研究開発成果のご披露ということでございます。
その次が、「THEGIFTSSHOP(ザギフツショップ)」という、県産品の販売拠点であると同時に岐阜県のすぐれものの情報発信拠点ということで、来週9月26日(金曜日)に、アクティブGに、ちょうど改札を出てすぐのところですけれども、大変分かり易い良いロケーションだと思いますが、そこに「THEGIFTSSHOP」が開設されます。9月22日(月曜日)にマスコミの皆さんを対象にした内覧会を予定しておりますので、内覧会とそれから9月26日のオープニングセレモニーと、是非足をお運びいただければと思っております。
「清流の国ぎふ」からの贈り物という思いもこめて「THEGIFTSSHOP」ということで、すぐれものを一堂に集めて、それから、店舗のデザインも工夫することによって、県産品の魅力、岐阜の魅力、あるいは誇りといったものをこのお店から打ち出していきたいということです。
内容的には陶磁器、木工、刃物、紙、食品といったような地場産業中心でございますが、定番製品、季節の特産品、海外で人気を博した商品、あるいは県が開発を(支援)した商品、こういったものをだいたい1500アイテム販売をするという予定でございます。
それから、店のデザインも工夫を凝らしておりまして、東濃のタイルを使うとか、美濃和紙を貼ったパネルを使うとか、あるいは春慶塗の技術を活かした木製パネルを内装用に使うとか、店舗のデザインそのものも、バイヤーのみならず建築関係者に提案できるような、そういうものにしていこうということでございます。
それから、今後、作り手の皆さんによるワークショップの開催、例えば、美濃和紙の雑貨づくりとか、陶磁器の絵付け、包丁の研ぎ方、そのようなことも予定しております。
オープニングには、私も出席させていただきますけれども、FC岐阜の恩田社長も来て、FC岐阜のユニフォームを贈呈していただけるそうであります。(購入者の)先着100名にオリジナル美濃焼豆皿のプレゼントがございますので、是非、おいでいただきたいということでございます。
話は逸れますけれども、昨日、名古屋の栄の広場(オアシス21)がありますよね。あそこで我々は、よく岐阜の観光キャンペーンをやるのですけれども、「g.i.Foods(ジ・フーズ)」、岐阜の「G」でもありますし、「ギフト・インフォメーション」という意味もありますが。
ちょっとしたスペースなのですけれども、伺いましたら、非常にお客さんが多くて、お菓子の類ですね、岐阜のちょっとした食べ物や飲料などですけれども、(売り上げが)平日で10万円強、土日になると20万円弱ということです。これを1ヶ月掛け算するとだいたいどのくらいになるか、1年になるとどのくらいになるか、計算していただければいい訳でありますけれども、この種の店としては非常に評判といいますか。
私も行ってみましたけれども、岐阜にこれだけの美味しいもの、すぐれものがあるのかということで、必ずしも知られていないもので、すばらしいものがたくさんありましたので、ついついたくさん買ってしまったのですけれども。是非皆さんにも行っていただければと思います。
そういう同様の趣旨で、岐阜駅に岐阜のすぐれものを置いてみるということです。皆さんが例えば、名古屋へちょっと用事で行かれるとか、東京や大阪へ出張に行かれ、ちょっとした手土産という時に、どこへ行くのか結構苦労しますよね。そういった時に、駅の改札の脇に、誰がどう見てもすぐれものがあって、気配り手配りの効いたものが置いてあれば、お求めやすいのではないかということです。
あわよくば名古屋からお客さんを、このお店の故に岐阜に引っ張ってこられたらということも期待しながらということで、ずっと作戦を練ってきているところでございます。是非、見ていただければと思います。
それから3番目が、株式会社バローとサントリービア&スピリッツ株式会社との間で、森林環境保全ということで、新しい取組みをやっていこうということです。
従来は「企業の森」ということで、県民の皆さんと企業とが一緒になって森づくりをやるというのは結構あるのですが、今回はバローという大手スーパーと、サントリーのお酒の販売部門であるサントリービア&スピリッツとが連携して、例えば、バローの店舗で環境保全のワークショップをやるとか、サントリーグループの皆さんによる環境教育でありますとか、様々な森林環境保全に関わる活動をやっていこうということです。
具体的な協定は来年1月に予定しておりますが、それに先立って今回は、「未来の森と水を育てよう」という名称のキャンペーンを11月まで2ヶ月間やっていこうということです。
これは、(配布資料に)対象商品と書いてありますけれども、バローの県内外227店舗で、サントリーの主要ブランドであります「金麦」シリーズですね、これを1缶買うと岐阜県に1円寄付していただけるということでございます。いただいた寄付金を森づくりや環境保全に使っていこうということでございます。この裏側(配布資料の2ページ目)に「金麦」シリーズのラベルがありますけれども、このようなことで、皆さんに大いに関心を持っていただこうということでございますので、よろしくお願いします。
おそらくこの2ヶ月間で、例年の売り上げからしても、40万円から50万円くらいは寄付がいただけるのではないかということで、そういったことを活用したキャンペーン活動をやっていこうということでございます。
私のほうからは、以上でございます。
記者 関東を中心にデング熱というのが126人くらい出ていますが、岐阜県での現状と対策は何かございますか。
知事 まず一つは、海外感染という意味では、例年だいたい全国で200人程度発生していて、岐阜県でも数人発生するのは通例でございます。今回は8月26日(火曜日)に国内感染例がはじめて確認されたということで、私自身が承知しているのは、9月16日(火曜日)現在で124人ということでありますけれども、その中に県内における国内感染症例は確認されていないということでございます。私どもとしては、引き続き情報と言いますか、色々な動きに目を向けていきたいというふうに思っているところでございます。
医療機関で、デング熱の国内感染が疑われるような患者が現れた場合には、速やかに保健所に連絡をして、そして血液を採取してPCR検査という遺伝子検査ですね、これをやるようになっております。実は4件疑わしい件があったのですけれども、いずれも陰性でございました。いずれにせよ、疑わしいケースが出てきたら、直ちにそうした連絡をとり、検査をするという体制をしっかり維持していくということです。
それから仮に患者が確定した場合には、感染症法に基づく発生届出を出していただいて、厚生労働省にも報告・公表し、注意喚起をすると。こういう体制で、どこで感染したかということの特定作業をしなければなりません。それからある程度この辺りだという目途が着いたら、早速消毒、あるいは蚊の駆除といったことに取り掛かるということで、絶えずしっかりと状況をフォローしていくということでございます。今のところ、実例はないということですけれども。
記者 東海地方でも、自治体によっては、消毒・駆除をしているところもあるのですけれども、岐阜県は特にどこかするという予定は。
知事 今のところはないです。(感染した蚊が)確認されれば急いでやりますけれども。
記者 昨日、JR東海の葛西名誉会長と面談をされたと思うのですが、その中で、もしリニア関連などで知事からJR側に要望されたことがあれば、お伺いしたいのですが。
知事 昨日は、そういうことではありません。
実は、葛西代表取締役名誉会長は、国の宇宙政策委員会の委員長をやっておられるのです。
今私どもは、各務原市の「かかみがはら航空宇宙科学博物館」を全国的にもあるいは国際的にも十分発信のできる博物館としてリニューアルの計画を立てているところです。来週24日(水曜日)に東京でまず、学会の方々、経済界、航空宇宙メーカーの三菱航空機(株)、川崎重工業(株)、それからJAXAや一般社団法人日本航空宇宙工業会、公益財団法人日本宇宙少年団とか色々な関係の方々、それから各務原市長と私も出席しまして、まさに日本に誇るべきこの分野の博物館というものをどういうふうに考えたら良いか、各務原市(の博物館)をリニューアルすることを通じて、しっかりとした博物館を作るとしたらどんなふうにコンセプトを整理したら良いか、そのような議論をする委員会を始めます。
そのご報告かたがた、宇宙政策委員会の委員長として特にアドバイスがあればということで、ご報告とご相談ということで(面談しました)。大変興味を持たれまして、まさに航空宇宙と言うのは成長産業ですし、やはり子ども達に未来に向かって夢を与えるという積極的な分野でもあるので、大いに期待しているので、是非大いにおやりなさいということで、激励をされました。それと、昨今の国の宇宙開発の色々な議論とか、そういうことも伺ったりしていました。
ご期待のリニアの話は、全くこちらからもしておりませんし、先方からも出ておりませんでした。
記者 「THEGIFTSSHOP」なのですが、だいたい来場者の見込みの数というのはどれくらいを想定してみえるのでしょうか。
知事 数というよりも、これは運営事業者の方がおられる訳です。もちろん岐阜県のそういう拠点だということで、私どもも必死になって、相談しながら議論しているのですけれども、県から別に委託料を払うとか、そういうことはしておりません。その運営事業者が人件費とか運営費を全部自己負担していると、それだけのコストとリスクをかけて良いものを作っていこうということで、県としてはそういう場所の提供、それから色々なアピールをしていくということでお手伝いをしていく訳なので、基本的にこれはビジネスなのです。
ですから事業者の方としては、何とか3年目以降、黒字化を目指したいということで、色々な皮算用をしておられます。
目標が何人というよりは、まさにビジネスとして3年目からは、黒字になり成り立っていくということを目指しながら、この戦略を考えるということです。