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鰐口[わにぐち]永禄9年銘 1口

分類 重要文化財
指定別
所在地 高山市丹生川町下保
所有者 千光寺
指定年月日 昭和45年4月7日

 鋳銅製、全面緑青、撞座の部分に蓮華文が刻んである。面径57.0cm、厚さ9.2cm、耳の高さ6.0cm、口の幅4.0cm、撞座の径10.0cmである。

 両面に次のとおり陰刻銘がある。

(表外区右廻り) 奉施入飛刕袈裟山千光寺鰐口一口

(表外区左廻り) 本願小八賀新張三郎左衛門法名道光

(中央上部)   梵字一字

(裏外区右廻り) 大工濃州可児郡金屋長谷川平左衛門尉

(裏外区左廻り) 永禄九年丙戍十一月吉日関屋左衛門尉使

(裏内区右廻り) 銘者八賀長勝次作

(裏内区左廻り) 奉行普門院亮雄

 この鰐口は、正統的なもので、その鋳造も良好であり、銘文も洗練された手法による。室町時代末期、永禄9年(1566)の制作である。