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仁王尊[におうそん]

分類 重要文化財
指定別

所在地 岐阜市大洞
所有者 願成寺
指定年月日 昭和31年11月14日

 仁王は金剛力士ともいい、賢劫(けんごう)千仏の間、仏の法を守護とする護法善神として各寺の寺門に安置する。願成寺の仁王像は、檜材の寄木造で、眼は彫眼である。吽形は、左足を少し前に、右足を後ろに引き、忿怒(ふんぬ)の姿で立つ。右手を屈臂して掌を胸まで上げ、左手は拳を握り腰に止めている。阿形は、右足を少し前に出し、左足を後ろに引き、口を開いた忿怒の姿である。右手を斜め下におろし、左手は金剛杵を握り屈臂して高く上げている。両像の写実的な肉どり、筋骨の表現は、まことにいきいきとして量感にとみ、気迫にあふれている。本像は鎌倉時代末期の作と思われる。

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