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岐阜県美術館の開館40周年を記念して開催される「前田青邨展」の開場式が、9月29日、行われました。
開場式で古田知事は、「1人でも多くの方に前田青邨展を見ていただき展示会の成功と、県美術館が皆様の力でますます発展していくよう願います」とあいさつしました。
前田青邨は、中津川市出身の日本画家で、歴史人物画の名手として知られていて、今回の展覧会では、初期から晩年まで100点を超える作品が展示されています。
このうち、重要文化財に指定されている代表作「洞窟の頼朝」は、石橋山の戦いに敗れた源頼朝らが追手から逃れて山中の洞窟に身をひそめる緊迫した場面を表現した作品で、闇の中で鎧の金属が美しく映えています。
「羅馬使節」は、県内での展示は40年ぶりとなる高さ2m90cmの大作で、天正遣欧使節を題材に伊藤マンショが白馬にまたがる姿を描いています。
岐阜県美術館「開館40周年記念 前田青邨展」は、11月13日まで、岐阜県美術館で開催されています。
(担当:文化伝承課、美術館)