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岐阜県では、2007年、日仏外交150周年を機に、幅広い分野で積極的に交流を進める「フランス・岐阜/地域交流プログラム」を締結しています。交流5周年の2013年には、同プログラムの2ndステージに発展しました。
そして、交流約10年を経た今年2月1日、ローラン・ピック駐日フランス特命全権大使との間で、『第3期「フランス・岐阜/パートナーシップ」』の合意に至り、その披露レセプションをフランス大使公邸で開催しました。
レセプションには、フランスのロクサナ・マラシネアヌスポーツ大臣、日本からは、山東昭子参議院日仏友好議員連盟会長など、国家レベルのご来賓のほか200人の方々に参加いただきました。フランス人シェフが腕を振るった、飛騨牛やアユなどの岐阜の豊かな食材を使った岐・仏コラボメニューの提供や地歌舞伎披露など行われる中、今後の交流について会話の輪が広がり、大変有意義に催されました。
岐阜とフランスの交流は、多彩な分野で確認することができます。たとえば、地域間交流として、岐阜県とアルザス・オ=ラン県、高山市とコルマール市、白川村とリクヴィル村、飛騨地酒ツーリズム協議会とアルザスワイン街道、ONSENガストロノミーツーリズム推進機構とアルザス・ディスティネーション・ツーリズムの5層の交流に加え、今後、郡上市とカイゼルスベルグ共同体の交流も期待されています。さらに、ハイテク産業交流として、岐阜かがみはら航空宇宙博物館とル・ブルジェ航空宇宙博物館とのパートナーシップ合意、文化交流では、フランスで開催された2018ジャポニスムにおける地歌舞伎の海外初披露、スポーツ交流では、県・高山市・下呂市とフランス陸上競技連盟との東京オリンピックの事前合宿(飛騨御嶽高地トレーニングエリア)に係る合意、フランスのラグビートップチームと日本のトップリーグ選抜とのラグビーW杯前哨戦の岐阜開催など、枚挙にいとまがありません。
こうした交流は、岐阜県への2018年(1〜11月)のフランスからの外国人延べ宿泊客数が全国7位(8月単月では全国5位)となるなど、目に見えた成果に表れていると感じています。
今後も進化するパートナーシップとして、交流をより一層発展させ、世界に目を向けた「清流の国ぎふ」づくりに邁進してまいりたいと思います。
ロケーションジャパングランプリを受賞!
まちを活性化した映像作品とロケ地に贈られる、第9回「ロケーションジャパン大賞」が発表され、岐阜県・連続テレビ小説「半分、青い。」が、並居るロケ地・作品(映画「万引き家族」や大河ドラマ「西郷どん」など)を抑え、最高賞のグランプリを受賞しました。
2月21日、東京都内での授賞式には、NHKの勝田夏子制作統括プロデューサーや舞台となった恵那市の方々らとともに出席しました。ロケーションジャパン編集長からは、県全体でプロモーションに取り組んだことを高く評価され、改めて、喜びをかみしめました。その後のレセプションでは「んめぇ!」で一躍全国区となった五平餅を振る舞うなど、岐阜の魅力を発信してきました。
企業版ふるさと納税に係る地方創生担当大臣表彰を受賞!
自治体の地方創生プロジェクトに寄附した企業の税負担を軽減する、地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)に係る大臣表彰を、岐阜県と各務原市が連名で受賞しました。この表彰は、新たに創設されたもので、ふるさと納税をいくら集めたかではなく、どのように地方創生にとって有意義に活用したかという観点から優良事例となる取組みをした団体に贈られます。
1月22日、東京都内での表彰式には、各務原市長とともに出席し、最も秀でた活用策として評価いただいた、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館における子ども達を対象とした航空宇宙塾などの人材育成の取組みをプレゼンテーションしてきました。
県内開催のONSEN・ガストロノミーウォーキングがグランプリを受賞!
平成30年に開催された、全国24の「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」イベントの中から、5月に本県で開催された「奥飛騨・平湯温泉」が最高賞のグランプリを受賞しました。
ONSEN・ガストロノミーウォーキングとは、「食」「自然」「歴史・文化」といった地域資源と温泉を組み合わせ、ウォーキングを通して地域の魅力を体感してもらう、いわば“歩く宴会”です。
2月1日、東京都内での表彰式には、地元の高山市の方々らとともに出席し、喜びを分かち合いました。グランプリ受賞は地域一丸となったおもてなしが、過去最高となった参加者の満足度の高さにつながったと評価されたものです。今回を励みに県内各地で次々と開催していきたいです。
その他、全国区で受賞!
こうして、岐阜県の地域の取組みや魅力が脚光を浴びています。
他にも、今年に入り、全国で和牛肥育分野を学ぶ農業高校生の「第2回和牛甲子園」では、昨年度に引き続き、飛騨高山高校が総合部門の最優秀賞を受賞しました。
また、(一社)日本ジビエ振興協会主催の「第3回ジビエ料理レシピコンテスト」では、高山市在住の主婦・上屋薫里さんが、最上位となる農林水産大臣賞を受賞しました。
さらに、岐阜の宝もの・小坂の滝を中心にエコツアー等を展開し、地域振興に貢献するNPO法人飛騨小坂200滝が、最高賞の「第14回エコツーリズム大賞」を受賞しました。
こうした受賞は、ご本人たちはもとより、地域の励みであり、今後の展開につなげる絶好の機会です。県でも、地域の皆さんの活躍を応援するとともに、素晴らしい成果を積極的に発信していきたいと思います。