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第1回岐阜県河川整備計画検討委員会議事録概要

記事ID:0084160 2020年10月1日更新 河川課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

岐阜県河川整備計画検討委員会事務局

日時:平成12年3月27日(月曜日)13時00分から16時15分まで
場所:サンレイラ岐阜特別会議室

1.議事概要
 1.1検討委員会について
 ・検討委員会要綱について各委員の了承。
 ・委員長は事務局に一任。河村先生を委員長に指名(各委員の了承)。
 ・検討委員会の目的は河川整備計画案を提示するのではなく、原案の審議、提言、助言を行うことであることを確認。
 1.2各河川における現況と課題
 各河川とも現況と課題は、既往文献の収集整理、アンケートや地域検討会による地域の意見集約から整理。
 (1)「宮川の現況と課題」
 1)現況と課題の概要

                 留意事項

 2)意見交換内容
 1畜産排水の問題について:荒城川で指摘された畜産排水については、浄化施設の設置で対処可能。但し、全て畜産業者の負担とするのは現実的に無理。補助等の行政指導があるとよい。
 2改修箇所の選定について:改修箇所は岐阜県内で相対的に安全度が劣っており、早期に改修が急がれる所を選定。
 3親水性等に対する既改修区間の再改修について:未整備箇所の整備が優先される為、別の事業(公園整備など)で行う以外は困難。但し、環境上重要な箇所は考慮。
 4環境配慮のための許容できるコスト増について:コスト縮減の中、環境配慮のために許容できるコスト増については、統一見解無し。地域の意向により限られた予算の中で、極力河川整備計画に反映。
 5若年層の声を聞けるアンケートの方法について:アンケートは無作為抽出で行った為、結果的に年齢分布は若年層が少数。今後、親子見学会の開催も検討中
 6瀬淵なども考慮した計画の要望について:基本は水が水の作用で自然に形成していくだけの余裕を持つ川づくり。治水の要請と、生き物の生息環境としての要請の中で、極力両立を図れるように現場や地域で工夫。
 7川へのアクセスについて:川の利用機会が多い箇所(学校、福祉施設など)では、河川を取り巻く状況を総合的に評価し設置を検討。
 8アンケートの相反する意見の対処について(桜のように、虫が付くから伐採して欲しい。綺麗だから残して欲しい。とい言った意見に対して):二者択一、もしくは両者の要望をある程度折り合いをつけるため、住民の方々に説  明。
 9河川の周辺の地質条件(旧河道、軟弱地盤)の反映について:岐阜県管理の河川では、大規模な河道の付け替え箇所は少ない。従って、整備計画は現況の河道が基本となるため、周辺の地質状態を詳しく調査して一から作り直すことは想定せず。但し、ダムの計画では地質を十分検討。
 

 3)指摘事項
 ・魚類について:貴重種が確認されていない一方、上流でも下流の魚が多く混在。この様な箇所の整備の方向性として、魚釣りと自然保護とどちらに重点を置くかが問題。
 ・自然環境の調査結果が少ない。
 ・自然環境が既に相当貧弱である可能性があり、積極的に自然を再現するような工夫が必要。
 

 (2)「飛騨川の現況と課題」
 1)現況と課題の概要

飛騨川課題

              留意事項

 2)指摘事項
 ・魚類について:ネコギギや、オオサンショウウオの生息が整備対象区間で確認された場合、どの様な対応をとるか考えておく必要あり。
 ・独特の植生や生物相が見られる事から、それらを地図に落としたような調査報告書を策定し、計画を検討する必要あり。
 ・雨情公園の例を踏まえ、十分に利用者の意見を加味した計画が必要。
 

 (3)「津屋川の現況と課題」
 1)現況と課題の概要

              留意事項

津屋川指摘

 

 アンケート結果について:小中学生は大人に比べ川への興味が低い結果となっている。
 

 2)指摘事項
 ・津屋川は整備計画を立案するときに、環境への配慮が非常に大きな比重を占める川と考えられ、この委員会の成果が問われる部分の川。
 ・魚類について:淡水魚が数多く生息している中、8種類の貴重種が確認されている事から重要な河川であり、場所による対応が必要。更に、現在濃尾平野で殆ど確認されていないイタセンパラがまだ生息している可能性が高く、極力情報の収集、調査が必要。
 ・数少ない自然環境が残っている川であり、治水能力の高い計画とする一方で現在の良好な自然環境を破壊せず更に良い自然環境を目指す必要有り。
 

 (4)全体に渡る意見
 ・堆積土砂の除去という要望がどこの川でも多かったが、砂利や砂は非常に貴重な資源であるため、河川整備時に貴重な資源を取り出して利用するという発想が大切。
 ・アンケートの中に、子供達もまだまだ自然が欲しい、自然と共に生きたいという希望みたいなものを感じた。
 ・長期的な河川計画が策定されたことは嬉しいこと。
 ・各河川特有の条件を加味した配慮を行うためには、河川を対象とした自然環境の調査が不足している。

 1.3今後の検討委員会の進め方
 1)意見交換内容
 1川島町の共生センターの見学について:一般の方の勉強になる共生センターの見学会については、次回の検討会と併せて行うかどうかも含めて、事務局で検討。
 2)その他の意見
 ・本委員会における質問など:河川課へFAX。

 

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