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犯罪被害者への理解を深めるために

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記事ID:0005963 2017年3月21日更新

被害者への理解を深めるために

1.被害者の抱える様々な問題

 犯罪の被害者は、犯罪による直接的な被害(けがをする、お金を盗まれる)だけでなく、被害後生じる様々な問題に苦しめられます。このような問題は「二次的被害」と言われ、例えば、

  • 精神的ショックを受けたり、身体の具合が悪くなる。
  • 医療費の負担や働けなくなることにより経済的に苦しくなる。
  • 捜査や裁判等の過程での精神的、時間的負担。
  • 近隣の無責任なうわさ話やマスコミの取材、報道等によるストレス、不快感。

などがあります。

 しかし、被害者は国民全体からみれば少数であり、従来このような被害者の抱えている問題については、あまり注目されていませんでした。しかし、地下鉄サリン事件の発生などを契機に、被害者が抱える問題について社会的関心が高まってきています。警察においても、被害者の視点に立って、被害者の要望に応えるための施策を進め、被害者の抱える問題を少しでも解決するよう努めています。

2.被害者の心理

 被害者の抱える問題の中で、最も深刻なものが精神的被害です。
被害者は、事件が起きて最初のうちは一種のショック状態が続くことが多く、身体にも心にも変調をきたすことが多いのです。

心理的反応

  • 恐怖感
  • 自責感
  • 不安感
  • 無気力感・絶望感
  • 孤独感・疎外感
  • 怒り・復讐心

身体的反応

  • 緊張・動悸・下痢・吐き気
  • 不眠・悪夢
  • 食欲不振
  • イライラする

感覚的反応

  • 感覚、感情がマヒする
  • 現実だという感覚がない
  • 自分が自分でないと感じる
  • 記憶力、判断力の低下

 しかし、これは異常なことではなく、突然大きなショックを受けた後では誰でも起こり得るごく正常なことなのです。また、見た目にはしっかりして落ち着いているようでも、感情がマヒして、現実感を失っている場合もあります。被害者を責めたり、無理な励ましは禁物です。