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令和2年度調査事業計画”何が見つかる?今年の遺跡

発掘作業

名滝遺跡(なたきいせき)

所在地:瑞浪市土岐町
主な時代:縄文時代・中世
名滝遺跡は、瑞浪市中央部を東西に流れる土岐川左岸に立地し、縄文時代及び中世の遺物散布地として知られています。
平成30年度と令和元年度に行われた試掘・確認調査では、石器、山茶碗、近世陶磁器などが出土しました。令和元年度に一部本調査を行い、中世の遺物や遺構を発見しました。本年度は、2,649.5m2について発掘調査を実施します。昨年度と同時期の遺構や遺物の発見が期待されます。
名滝遺跡の調査前発掘区全景
写真:令和2年度調査前発掘区全景(北東から)
事業者:国土交通省中部地方整備局多治見砂防国道事務所
事業名:国道19号瑞浪恵那道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

公文垣内南遺跡(くもがいとみなみいせき)

所在地:瑞浪市釜戸町
主な時代:中世
公文垣内南遺跡は、瑞浪市中央部を東西に流れる土岐川左岸の自然堤防上に立地し、中世の遺物散布地として知られています。
令和元年度に行われた試掘・確認調査では、古代から中世と思われる溝状遺構や土坑を確認し、土師器、灰釉陶器や山茶碗などが出土しました。これらの結果から、古代から中世を中心とする当時の人々の生活の痕跡が見つかることが期待されています。本年度は1,391.7m2について発掘調査を実施します。
公文垣内南遺跡の調査前発掘区全景
写真:調査前発掘区全景(南西から)
事業者:国土交通省中部地方整備局多治見砂防国道事務所
事業名:国道19号瑞浪恵那道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

中村遺跡(なかむらいせき)

所在地:揖斐郡揖斐川町日坂
主な時代:縄文時代・中世・近世
中村遺跡は揖斐川町の揖斐川上流域にあたる日坂地区の山麓部に立地する遺跡です。縄文時代、中世、近世の遺物散布地として知られています。
令和元年度に行われた試掘・確認調査では、縄文土器が出土した土坑や、中近世陶器などの遺物が出土した溝などが確認されました。中村遺跡の北側には、揖斐川町春日から室町時代に移転した長国寺が存在します。また遺跡の南側には、中世末に日坂に来在したと伝えられる豪族の家柄で江戸時代を通じて大庄屋を勤めた、高橋家の住宅が現存します(県重要文化財指定「高橋家住宅」)。このことから、当遺跡でも、長国寺や高橋家住宅に関連する施設などが確認できる可能性があります。本年度は、砂防堰堤工事の対象地となる912.4m2について調査を実施します。
調査前発掘区

調査発掘区

長国寺本堂

五輪塔群
写真:上から調査前発掘区(東区東側から)・調査発掘区(西区西側から)・長国寺本堂・長国寺北側の五輪塔群
事業者:国土交通省中部地方整備局越美山系砂防事務所
事業名:奥ノ洞砂防堰堤工群及びバンタ川第1砂防堰堤建設事業

明徳遺跡(みょうとくいせき)

所在地:養老郡養老町石畑
主な時代:弥生時代
明徳遺跡は、養老山地の東側に広がる扇状地上に立地し、古代・中世の遺物散布地です。
平成17年度から平成19年度にかけて行われた試掘・確認調査では、土坑などの遺構や弥生土器などを確認しました。本年度は、主要地方道路大垣養老公園線の道路改良工事の対象地として、1,477.1m2について調査を実施します。
東側の調査区調査前の全景

西側の調査区調査前の全景
写真:(上)東側調査区調査前全景(南西から)、(下)西側調査区調査前全景(南西から)
事業者:大垣土木事務所
事業名:県単道路新設事業主要地方道路大垣養老公園線

整理等作業

上保本郷遺跡(かみのほほんごういせき)

所在地:本巣市上保
主な時代:古墳時代から中世
上保本郷遺跡は、船来山古墳群のある郡府山の西麓から旧根尾川氾濫原の間に位置し、遺跡の南1月2日kmには古代寺院である席田廃寺跡、北0.6kmには弥勒寺遺跡(弥勒寺跡)が所在しています。
平成27年度から29年度にかけて実施した発掘調査では、古墳時代から室町時代までの遺構や遺物を多数確認しました。発掘区北東部では、古墳時代後期の横穴式石室をもつ古墳を2基を確認しました。発掘区中央部や西部にかけては中世の鍛冶炉や坩堝、大型の鞴羽口、砥石などが出土し、鍛冶を行っていたことが分かりました。また、発掘区西部では掘立柱建物やこれを区画する溝を確認し、土師器皿や古瀬戸などの陶器類が多数出土したことから、鎌倉時代から室町時代にかけて館跡があったと考えられます。
今年度は、遺物の復元や遺構挿図作成を行い、報告書の編集、刊行を行います。
古瀬戸四耳壺
写真:平成27年度の調査で出土した古瀬戸四耳壺
事業者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所
事業名:東海環状自動車道建設に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

土岐上平遺跡(ときかみだいらいせき)

所在地:瑞浪市土岐町
主な時代:弥生時代から中世
土岐上平遺跡は、瑞浪市の中央部を東西に流れる土岐川左岸の段丘上に位置します。令和元年度に実施した発掘調査では、弥生時代末から古墳時代初頭の竪穴建物2軒、古代の竪穴建物2軒の他、掘立柱建物1棟、溝状遺構、土坑などの遺構を確認した他、縄文時代から近世にかけての土器や石器などが出土しました。
今年度は、令和元年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。
土岐上平遺跡の全景
写真:令和元年度発掘調査地全景(東から)
事業者:国土交通省中部地方整備局多治見砂防国道事務所
事業名:国道19号瑞浪恵那道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

中切上野1号古墳(なかぎりうわのいちごうこふん)

所在地:高山市中切町
主な時代:弥生時代から古墳時代
中切上野古墳群は、川上川左岸丘陵部の緩傾斜地際に立地します。令和元年度に実施した発掘調査では、1号古墳と方形周溝墓1基などを確認しました。また、縄文土器・弥生土器・須恵器・陶磁器・石器が出土しました。1号古墳及び方形周溝墓の造られた時期は、出土した遺物から弥生時代の終わり頃から古墳時代の初め頃であることが分かりました。
今年度は、令和2年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。
中切上野1号古墳の完掘状況
写真:中切上野1号古墳の完掘状況(西から)
事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所
事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

中切上野遺跡(なかぎりうわのいせき)

所在地:高山市中切町
主な時代:縄文時代
中切上野遺跡は、川上川左岸丘陵部の尾根及び緩傾斜地に立地します。平成29年度と平成30年度に実施した発掘調査では縄文時代前期と中期の竪穴建物、弥生時代の土坑墓、古墳時代初頭の方形周溝墓や遺跡内に所在する中切上野5号古墳などを確認しました。また、縄文土器・弥生土器・須恵器・灰釉陶器・石器・金属製品が出土しました。
今年度は、平成29年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。
中切上野遺跡の全景
写真:平成29年度発掘区全景(北西から)
事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所
事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

隨縁寺裏B地点遺跡(ずいえんじうらびーちてんいせき)

所在地:高山市上切町
主な時代:古代から中世
隨縁寺裏B地点遺跡は、高山盆地の北西部の傾斜地に所在しています。平成27年度の発掘調査では、中世の掘立柱建物や柵の他、古代の自然流路、溝、土坑など遺構を確認しました。また、縄文土器、弥生土器、土師器、須恵器、灰釉陶器、陶磁器類、金属製品、石器などの遺物が出土しました。
今年度は、平成27年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。
隨縁寺裏B地点遺跡の全景
写真:隨縁寺裏B地点遺跡全景(北から)
事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所
事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

岐阜県古代・中世寺院跡総合調査

 岐阜県内の古代・中世寺院の実態と現状を把握し、その保存整備や活用の基礎資料を作成するために、古代・中世寺院跡総合調査を昨年度に引き続いて実施します。平成30年度から令和4年度までの5箇年計画で県内の寺院を網羅的に調査し、主要寺院を中心に測量調査等を実施します。本年度は、東農地区、飛騨地区、中濃地区、岐阜地区の一部が主な調査対象です。
ふるさと岐阜の古寺を探しています(PDF:270KB)

令和2年度第1回岐阜県古代・中世寺院跡総合調査検討委員会議事録(要旨) [PDFファイル/192KB]

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