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平成30年度調査事業計画"何が見つかる?今年の遺跡"

発掘作業

高屋遺跡(たかやいせき)

所在地:瑞浪市土岐町字町田

主な時代:縄文、奈良、平安、中世

 高屋遺跡は、瑞浪市中央部を東西に流れる土岐川右岸に立地し、現在は水田及び畑地として利用されています。平成21年度に瑞浪市教育委員会によって実施された分布調査では、石棒、須恵器灰釉陶器、山茶碗などの遺物が採集され、縄文時代から中世の遺物散布地とされてきました。

 平成27年度から平成29年度にかけて瑞浪市教育委員会が19か所の試掘・確認調査を実施し、複数箇所で遺構及び遺物を確認しました。本年度は、1,196m2について調査を実施します。

高屋遺跡調査前全景

写真:調査前発掘区全景(北東から)

事業者:国土交通省中部地方整備局多治見砂防国道事務所

事業名:国道19号瑞浪恵那道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

六里遺跡(ろくりいせき)

所在地:揖斐郡大野町麻生・小衣斐

主な時代:古墳、古代、中世

 六里遺跡は根尾川の扇状地に立地し、発掘区の約300m西には飛鳥時代の古代寺院である大隆寺跡が所在しています。

 平成29年度の発掘調査では、おもに古墳時代後期から古代にかけての竪穴建物掘立柱建物などの集落跡を確認したほか、土師器須恵器など多数の遺物が出土しました。

 今年度の発掘区は、平成29年度の発掘区と道路を挟んだ隣接地に位置するため、昨年度と同様に古墳時代後期から古代にかけての集落跡が見つかると考えられます。また、平成29・30年度に実施した調査成果や出土遺物を整理する作業も行います。

六里遺跡の堅穴建物

写真:平成29年度の調査で検出した竪穴建物

事業者:岐阜県県土整備部揖斐土木事務所

事業名:県単道路新設改良事業(主)岐阜巣南大野線下磯から麻生工区に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

栗原九十九坊跡(くりはらくじゅうくぼうあと)

所在地:不破郡垂井町栗原

主な時代:中世

 栗原九十九坊跡は、栗原山の中腹及び山麓に立地する中世寺院跡です。垂井町教育委員会の分布調査では、清水寺(せいすいじ)跡を含む東山麓の広い範囲で人工的な削平地や石造物などの遺物が多く確認されています。

 今回発掘調査する場所は、宝治元(1247)年以前に創建され昭和48年に焼失した清水寺跡に近接し、その前身寺院が所在する可能性がある平坦面に隣接しています。平成29年度に岐阜県(文化伝承課)が行った試掘・確認調査では、古代から中世にかけての遺構遺物が確認されました。今回の発掘調査で栗原九十九坊跡の様相の一端が明らかになることが期待されます。

栗原九十九坊跡風景

写真:栗原九十九坊跡風景(東から)

事業者:岐阜県農政部西濃農林事務所

事業名:公共治山事業治山施設機能強化事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

中切上野遺跡(なかぎりうわのいせき)

所在地:高山市中切町

主な時代:縄文、古代

 中切上野遺跡は、高山盆地の北側の丘陵尾根及び傾斜地、ちょうど高山市立三枝小学校の北西側に所在しています。平成8年度に高山市教育委員会によって一部発掘調査が実施され、縄文時代の集落跡が確認されました。

 平成29年度には当センターが発掘調査を行い、縄文時代の竪穴建物23軒、弥生時代の土坑墓1基、古墳時代初め頃の方形周溝墓1基などを確認し、縄文時代は集落跡、弥生時代・古墳時代は墓域として利用されていたことが明らかになりました。

 今年度も引き続き発掘調査を行い、縄文時代の集落跡や古墳時代墓域の広がりが明らかになることが期待されます。

中切上野遺跡の堅穴建物

写真:平成29年度の調査で検出した縄文時代の竪穴建物

事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所

事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

整理等作業

上保本郷遺跡(かみのほほんごういせき)

所在地:本巣市上保

主な時代:古墳から中世

 上保本郷遺跡は、船来山古墳群のある郡府山(ぐんぷやま)の西麓から旧根尾川氾濫原の間に位置し、遺跡の南1.2kmには古代寺院である席田(むしろだ)廃寺跡が所在しています。

 平成27年度から平成29年度の発掘調査では、古墳時代から室町時代までの遺構遺物を多数確認しました。発掘区北東部では、古墳時代後期の横穴式(よこあなしき)石室をもつ古墳2基を確認しました。発掘区中央部や西部にかけては中世の鍛冶炉や坩堝(るつぼ)、大型の鞴(ふいご)羽口、砥石などが出土し、鍛冶を行っていたことがわかりました。また、発掘区西部では掘立柱建物やこれを区画する溝を確認し、土師器皿や古瀬戸などの陶器類が多数出土したことから、鎌倉時代から室町時代にかけての館跡があったと考えられます。

 今年度は、平成27年度から平成29年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。

上保本郷遺跡区画溝

写真:平成29年度の調査で検出した区画溝と遺物出土状況

事業者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所

事業名:東海環状自動車道建設に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

御望A遺跡(ごもAいせき)

所在地:岐阜市御望

主な時代:縄文から近世

 御望A遺跡は、古根尾川によって形成された、段丘面(黒野台地)上に立地しています。台地上には縄文時代から近世にかけての遺跡が分布し、遺跡北側の御望山南斜面には古墳時代後期の古墳群が立地しています。平成3年度から平成6年度にかけて岐阜市教育委員会が実施した発掘調査では、縄文時代前期を中心とした集落跡・墓域であったことが分かり、他にも縄文時代中期・弥生時代後期・古墳時代後期の竪穴建物が確認されています。

 平成28年度の発掘調査では、竪穴建物26軒の他、掘立柱建物や溝、土坑等を確認しました。確認した竪穴建物の時期は、岐阜市教育委員会調査で確認したものとほぼ一致しています。

 今年度は、平成28年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。

御望A遺跡堅穴建物

写真:平成28年度の調査で検出した石囲炉をもつ縄文時代中期の竪穴建物

事業者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所

事業名:東海環状自動車道建設に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

洞第2古墳群(ほらだい2こふんぐん)

所在地:岐阜市洞

主な時代:古墳

 洞第2古墳群は、岐阜市北西部に位置する御望山(標高225m)の緩やかな南斜面の東寄りに位置しています。平成26年度に岐阜県(社会教育文化課)が実施した試掘・確認調査をもとに、平成27・28年度に6,640m2の範囲について発掘調査を行いました。その結果、これまで知られていなかった9基の古墳や石室を発見しました。また、古墳以外にも縄文時代から中世にかけての遺構遺物を確認することができました。

 今年度は、昨年度に引き続き平成27・28年度の調査成果を整理する作業を行います。

洞第2古墳群の石室

写真:平成28年度の調査で検出した古墳の石室(古墳時代後期)

事業者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所

事業名:東海環状自動車道建設に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

北方京水遺跡(きたがたきょうずいいせき)

所在地:大垣市北方町

主な時代:古代から中世

 北方京水遺跡は、埋没した旧中州と旧河川上に立地していると推定され、旧中州上には集落跡が残存すると考えられています。平成25年度の発掘調査では、鎌倉時代初期の集落跡と2面の水田遺構を検出し、古代から近世にかけての遺物を確認しました。

 平成29年度の発掘調査では、中世を中心とした遺構や遺物を多数確認し、漆器や曲物等の木製品も多く出土しました。また、区画溝とその内側に掘立柱建物や井戸を確認したことから、溝で区画された屋敷地が存在していた可能性が考えられます。

 今年度は、平成29年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。

北方京水遺跡発掘区全景

写真:平成29年度調査の発掘区全景(東から)

事業者:岐阜県県土整備部大垣土木事務所

事業名:広域河川改修事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

堅田遺跡(かただいせき)・美濃国分尼寺東遺跡(みのこくぶんにじひがしいせき)

所在地:不破郡垂井町平尾

主な時代:古代から中世

 堅田遺跡・美濃国分尼寺東遺跡は、標高27m前後の扇状地上に立地し、堅田遺跡の東側には国分寺遺跡が隣接します。

 堅田遺跡では平成26・27年度に発掘調査を実施し、古代の竪穴建物、掘立柱建物、溝状遺構、土器製作遺構、柵、中世の溝状遺構、竪穴状の遺構、柱穴、近世の溝状遺構などを確認しました。遺物は、主に土師器、須恵器が出土した他、墨書土器、ミニチュア土器、水瓶などの遺物も見つかりました。

 国分尼寺東遺跡では平成26年度に発掘調査を実施し、古代以降の土坑と近世の溝状遺構などを確認しました。遺物は、主に土師器、須恵器が出土しました。

 今年度は、平成26・27年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。

堅田遺跡の遺物出土状況

写真:平成27年度の調査で検出した土坑と遺物出土状況(堅田遺跡)

事業者:岐阜県県土整備部大垣土木事務所

事業名:県単道路新設改良(一般分)事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

上切寺尾古墳群(かみぎりてらおこふんぐん)

所在地:高山市上切町

主な時代:縄文、弥生、古墳、奈良から平安

 上切寺尾古墳群は、高山盆地の北西部の丘陵尾根と傾斜地に所在しています。平成27・28年度の発掘調査では、古墳や竪穴建物掘立柱建物、礎石建物などの縄文時代から古代にかけての遺構・遺物を確認しました。

 平成29年度からは、発掘調査で確認した遺構・遺物の整理作業を実施しており、今年度も引き続き上切寺尾古墳群の性格の解明を中心に作業を行います。

上切寺尾古墳群全景

写真:平成28年度調査の上切寺尾古墳群全景(北から)

事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所

事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

 

岐阜県古代・中世寺院跡総合調査

 岐阜県内の古代・中世寺院跡の実態と現状を把握し、その保存整備や活用の基礎資料を作成するために、古代・中世寺院跡総合調査を開始します。

 平成30年度から平成33年度までの計4箇年で県内の寺院跡を網羅的に調査し、主要寺院跡を中心に測量調査、遺物分布調査、内容確認調査等を実施します。本年度は、関ケ原町、揖斐川町、大垣市が主な調査対象地域です。

 

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