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寿楽寺廃寺跡の内容確認調査を行いました

寿楽寺廃寺跡の内容確認調査を行いました(古代・中世寺院跡総合調査)

令和元年度岐阜県古代・中世寺院跡総合調査の一環として、飛騨市古川町の寿楽寺廃寺跡で内容確認調査を実施しました。

平成10年から平成12年にかけて、当センターが県道改良工事に伴う発掘調査を行い、古代寺院の講堂基壇跡とそれに付く回廊跡を確認しました(寿楽寺廃寺跡)。昨年度は、塔跡推定地に3箇所の調査坑を設けて調査し、今年度は塔跡推定地から金堂跡推定地にかけてと塔跡推定地南側の計2箇所に調査坑を設けて調査しました。

どちらの調査坑でも、昨年度と同様に、礫と古代の瓦片が混在した黒い土(中世の盛土)が厚く盛られており、その下から昨年度確認した黄褐色の土が確認できました。この黄褐色の土は人為的に固められた基壇の一部であることがわかりました。

金堂跡推定地と塔跡推定地の間に設定した調査坑
金堂跡推定地と塔跡推定地の間に設定した調査坑(東から)

基壇の裾に掘られた土坑
基壇の裾に掘られた土坑(北西から)

塔跡推定地の南面に設定した調査坑
塔跡推定地の南面に設定した調査坑(南から)

9月14日(土曜日)には現地公開を行い、地元の住民の方々など21名が参加されました。センター職員が調査の成果を説明すると、調査坑を熱心に観察され寿楽寺がこの地につくられた時代背景に興味をもたれた方がたくさんおられました。

現地公開
現地公開の様子

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