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上保本郷遺跡から出土した「美濃国」刻印須恵器

 上保本郷遺跡で出土した「美濃国」刻印須恵器を紹介します。

 「美濃国」や「美濃」と刻印された須恵器は、各務原市を中心とした美濃須衛古窯跡群の一角をなす老洞・朝倉須恵器窯跡(国史跡、岐阜市)などで8世紀前半に生産されたものです。国名を刻印した須恵器を生産したのは美濃国のみです。最古の「岐阜ブランド」と言えるかもしれません。

 「美濃国」刻印須恵器は、平城宮跡(奈良県)、斎宮跡(三重県)といった、当時の役所と考えられる遺跡や、岐阜県美濃地方や愛知県(古代葉栗郡域)などの遺跡でも発見されています。

 上保本郷遺跡も、近くに席田郡の郡役所である席田郡家推定地が所在することから、席田郡家との関連が伺われます。

美濃国刻印須恵器 

「美濃国」と刻印された須恵器です。坏身の内面見込に刻印が押されていました。「濃国」は字全体が、「美」は「はらい」の一部が確認できます。
美濃国刻印須恵器拓本 
拓本をとってみると、よりはっきり文字が確認できます。

 

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