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獅子門正式俳諧会席用具[ししもんせいしきはいかいかいせきようぐ]

分類 重要有形民俗文化財
指定別
所在地 本巣郡北方町北方
所有者 北方町
指定年月日 昭和43年11月11日

獅子門正式俳諧会席用具

 松尾芭蕉の門人の一人である各務支考(1665〜1731)は現在の岐阜市北野が生誕の地であり、美濃国を中心として自分の歌風を広めていった人物である。この支考の流れを受けたのが俳諧獅子門である。獅子門は美濃派とも言われ、現在に至っている。
この獅子門の正式俳諧席には、支考以来一定の形式が踏襲され、古式の作法が伝えられている。まず、会席の正面には芭蕉の像を安置し、その右に文字の祖菅原道真の影像を、左に三兆頁図をかける。また、席中の心得である五条式、饗応の心得である饗応式を、それぞれ白木の板に墨書きしたものを掲げる。また、硯箱や懐紙をのせるための文台を用いる。ここにある三兆頁図は、孔子が弟子を教えているところとも、また支考が弟子に俳諧道を講じているところとも言われる。これらの道具を用いて、定められた作法順序によって正式俳諧が行われる。
これらの会席用具は、いずれも江戸時代中期以後のものであるが、今に受け継がれている全国的にも珍しい一派の様式を伝承するものとして価値がある。

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