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本文

彩箋墨書妙法蓮華経寿量品第十六[さいせんぼくしょ・みょうほうれんげきょうじゅりょうひんだいじゅうろく]

分類 重要文化財
指定別
所在地 加茂郡七宗町神渕
所有者 龍門寺
指定年月日 昭和46年12月14日
写真 彩箋墨書妙法蓮華経寿量品第十六

 龍門寺に伝来する紙本墨書妙法蓮華経如来寿量品第十六の1巻は、平安時代、当時の貴族平永盛によって書写されたものである。
この経典は巻子[かんす]本となっていて、表紙は黄地に萌黄色の牡丹唐草文を織出した錦、紐は紫色の組紐、軸先は唐木が用いられている。見返しは、白紙に一面に金砂子をまいた上に、大小さまざまの方形の截箔を置いている。
本紙は1紙の縦30.3cm、横46cmの白紙に、高さ23cm、幅1.8cmの界線を金泥を以て正確に細く施し、1紙に24行筆写できるようにしていて、この料紙に1行17字詰で料紙5枚に法華経如来寿量品第十六を謹厳に筆写している。
写経の文字は、我が国でこれが始められた頃は隋の書体により、奈良時代に入ると隋唐の混合体ともいうべき健峻闊達な書風となったが、平安時代になると文字は次第に丸味を帯び、筆勢も柔らかとなり純和様となった。この龍門寺伝来の写経文字は、奈良時代のものと比べると著しく和様化している。なお、この経巻は享保年間(1716〜1736)になってから尾張の天野信景[あまのさだかげ]によって奉納されたものである。

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