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津屋川水系清水池ハリヨ生息地[つやがわすいけいしみずいけはりよせいそくち]

■分類 天然記念物
■指定別
■所在地 海津市南濃町大字津屋字清水
■管理団体 海津市
■指定年月日 平成24年9月19日

 

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 ハリヨはトゲウオ科イトヨ属に属する淡水魚であり、岐阜県南西部と滋賀県北東部にのみ生息している。背部に3本、腹部に左右一対2本、臀鰭の直前に1本の計6本の棘を持ち、鱗はなく、胸鰭付近の体前部に5〜7枚一列の鱗板が並ぶ。体長約5cmで成魚となる。

 繁殖期のオスは頭部下部からえらぶたにかけては鮮やかな赤色、体側は光沢のある青色を帯びる婚姻色となる。トゲウオ科魚類は巣をつくることで有名であり、ハリヨも水底に水草等の繊維質を用いてトンネル状の巣をつくる。オスはなわばり内に作った巣にメスを誘い入れて産卵させ、その後10数日間、水煽りや転卵、巣から離れた仔魚を巣に戻す等の育児行動を単独で行う。繁殖は3〜5月をピークとしてほぼ周年に渡り行われ、繁殖後多くは死亡する。寿命は1〜2年である。

ハリヨは系統的に元来北方系の魚類であり、水温が20度を超える場所では生息できないが、指定区域にハリヨが生息できるのは、夏季でも20度を超えない湧水域(周年ほぼ15度)があることによる。

津屋川水系清水池ハリヨ生息地は、岐阜県海津市南西部で養老山地の東山麓に位置する、湧水池とそれを源流とする幅0.6〜3m程度細流である。湧水池の面積は約234m2、最大水深約60cm、湧出水量は季節により変化はあるものの毎分約30lである。当該細流はで、150mほど続き、揖斐川水系支流津屋川に注いでいる。指定対象区域を含む津屋川水系右岸側の湿地帯は、養老山地の扇状地を伏流して湧出する湧水に恵まれた、国内最大級のハリヨの生息地である。