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本文

制札[せいさつ]

分類 重要文化財
指定別
所在地 安八郡神戸町
所有者 個人所有
指定年月日 昭和33年12月14日

制札

 神戸町は比叡山延暦寺領荘園平野庄の中心地であり、坂本日吉神社を勧請した日吉神社の門前町として栄えた。中世東山道に沿い交通の利便からここに市場が開かれ、神戸市場として名高い場所であった。
永禄4年(1561)の信長の禁制は中世の神戸市場に下したもので、秀吉の神戸村に下したものとは時代の違いを見ることができる。文は以下のようである。
禁制
 平野之内神戸市場
一甲乙等濫妨狼籍之事
一陣取放火之事
一伐採竹木之事
右条々於違犯之輩者速可処厳科者也
仍下知如件
永禄四年六月日
豊臣秀吉の制札は天正10年(1582)12月のもので明智光秀を山崎天王山に滅ぼし、清洲で信長死後の前後策を相談したとき、庶民安堵のために出したものである。
本田忠勝、井伊直正の制札は、家康を迎えるために慶長5年(1600)8月25日、岡山(今の勝山)に本営を築いた前日の8月24日のもので神戸村安堵の制札である。

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