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下東野の市山からくり花火[しもひがしののいちやまからくりはなび]

分類 重要無形民俗文化財
指定別
所在地 揖斐郡池田町下東野
技芸団体 下東野市山保存会
指定年月日 平成4年11月27日

下東野の市山からくり花火

 9月16日に下東野神明神社で行われる祭礼行事である。下東野の「山」は置山であり、県内では可児・加茂地域に同様のものがみられる。この置山で「からくり人形」を演ずる型式は、中世以降の伝統であり、以前「山」が造られていた下東野、東野神社の祭神が牛頭天王であることからも中世文化の残存がみられる。
7〜8月に保存会、小学生は楽士長らの指導により大太鼓・小太鼓・しょうご・笛の練習を行う。9月になると準備に取りかかり、道具の修理、市山(置山)の組立と花火の役物(御幣・万燈・上灯籠・市山・番付・油火)の抽選を行う。抽選後、各字の担当者は役物と番外と称する「打ち上げ花火・千支・火車」等の準備を行う。花火の担当者は大垣市の工場で火薬詰めを行い、その後、下東野神明神社に仕掛けを行う。当日の夕刻、知らせの花火の打ち上げの後、神明神社入口の高張提灯に火が入る。この後、番付・市山花火・奴の道行・御幣・湯とりの道行・立花火・おやまの道行・油火・奴の踊り・千支・湯とりの踊り・上灯籠・おやまの踊り・滝・おやまの帰り・火車・湯とりの帰り・滝・奴の帰り・万燈となり終了する。
下東野は、先祖から受け継いだ技法をそのまま伝承している。油火の燈芯やローソク芯と導火線のつなぎ方等もたとえ親子であっても教えないと伝承しており、下東野独自性、特異性が残されている。

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