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久田見の糸切りからくり[くたみのいときりからくり]

分類 重要無形民俗文化財
指定別
所在地 加茂郡八百津町久田見
技芸団体 久田見祭保存会
指定年月日 昭和31年9月7日
昭和33年4月23日
昭和51年6月4日
選択昭和50年12月8日

久田見の糸切りからくり

 久田見の糸切りからくりは、八百津町久田見下田の白髭・神明神社祭礼で、毎年4月の第3土曜日・日曜日に花山車の上で行われる祭礼特殊神事である。
祭りの起源は定かでないが、稲葉一鉄の第3子が関ヶ原の軍功によって久田見を領地とするようになった。この時から、この久田見の祭礼が始められ、振獅子、神馬廻とともに、この花山車を曳くようになったと伝えている。祭礼には、毎年陣屋の役人が出向したようで、その古文書も残っている。
久田見の花山車は、高原の山道、坂道を曳き上るために二輪でなければならず、構造も小さく、直接にその上で人形を使うことは難しい。このため、「糸切りからくり」という独特の方法で操作されるようになった。人形の操作には、花山車の舞台を三重の構造にして、下部より第一台座の「うけひ」、第二台座の「碁盤」、最上の台座の「からくり台」と順次上に積み重ね、操り師の引く糸は第一台座で歯車に接続し、第二台座で歯車を経て、最上の台座の歯車によって、人形の別に工夫された肢体のからくり糸に接続し、自由に人形を動かす仕組みになっている。
各花山車はそれぞれ地区の伝統的な技術のもとに、毎年独自の構想で人形その他の創作にあたり、それぞれの「からくり」を製作する。花山車は伝統のままに古型を伝えてはいるが、舞台の上の人形は、毎年各地区の青年の創作で工夫をこらしたものになる。ここにこの「糸切りからくり」の特殊な芸能が成立している。

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